力のカードは、大アルカナの8番目、もしくは11番目に来るカードです。このカードの示す力とは、相手をねじ伏せたり、不本意なまま従わせたりするような、暴力的な力とは全く意味が異なります。愛情と誠実な姿勢をもって相手と向き合うことで、心を開かせる、言ってみれば「穏やかな力」です。もちろん、それを実行するには、大いなる忍耐と根気が必要となってきます。愛や誠意によって結ばれた絆は、通常の関わりより強固なものとなるでしょう。
主に対人関係の在り方を教えてくれるカードで、どんなに強そうな相手でも、相手のことをよく知り、相手の望むことが分かれば、お互いに理解を深めることができます。腹黒い戦略ではなく、自分の持っている能力をフルに発揮して誠意ある対応をするだけで、良い人間関係を築くことは可能です。それは、恋愛でも同じことが言えるでしょう。
どんなに高望みで身の程知らずと周囲からは見えるお相手でも、相手の望んでいるものに気が付き、必要としていることに対応できれば、相手からは、なくてはならない存在になることができます。前向きな気持ちで強い意志を持って接すれば、良い結果と良い状況をもたらすでしょう。相手の立場に立って接することが絆を深める上では何よりも大切なことです。
力、勇気、解決できる、強さ、忍耐強さ、意思、信念、挑戦する、成功、熟練、訓練、持続力、誠意、和解、長い間のチャレンジ、根気、愛、活力、精神的な力が物質的な力に打ち勝つ、憎しみに対する愛の勝利
力のカードの正位置での解釈は、諦めず根気よく続けることで良い結果が得られるというものです。穏やかな気持ちが大切になる時でしょう。自分を信じてチャレンジすることが大切で、恐れたり先を考えて悲観することはありません。穏やかな気持ちを保つこと、無心で取り組むこと、それが自身の能力を最大限に引き出して、成功を引き寄せるカギとなってきます。
相手の求めていることをよく観察して知ることです。そうして、優しく接することで、どんな相手とでも理解し合うことができます。あなたの方から歩み寄る姿勢が今後の成功をもたらすことでしょう。優しく自然体で相手と接することによって、あなた自身の内面から、大きな力を発揮することができます。まずは受け入れることから始めましょう。万全の準備と辛抱強い熟練の心が必要です。焦らずに経験を積むのも良いでしょう。相手を説き伏せる強い自己主張よりも、相手の心に寄り添うような、優しい気持ちが大切で、そのほうが、成果を上げやすくなります。
あなたには、蓄えた力があり、自分の考えや意思をしっかりと表明することで、事態は良いほうに向かうでしょう。その際、前向きに状況を見つめることが大切です。困難や将来のことから目を背けずに、しっかりと向き合いましょう。きっと克服することができますよ。まずは、自分の意思をはっきりとさせること、決意を固めたら、最後まで諦めずに我慢することが大切です。
弱さ、落ち込み、自身のなさ、無理、失敗、権力の悪用、弱点、力の濫用、物質の支配、不調和、放棄、無謀、過信、消極的、無気力、自信喪失、自意識過剰、自身のなさを隠すために強気にでてかえって失敗してしまう
力のカードの逆位置での解釈は、訓練や経験を積んで、自信を育てるべき時と言えます。あなたのくだしたその判断、その行動は、本当にそれで大丈夫なのでしょうか。その中に、どれだけのリスクが潜んでいるか、今一度確かめる必要がありそうです。本当は自信のなさから来ている決断や行動だとしたら、素直にそれを認めて、訓練や経験を重ねるほうが先決でしょう。そうやって、自分に自信を育ててから、それから取り掛かるべきではないでしょうか。
ただ、考えすぎも時には自分で自分の足を引っ張ってしまうことがあります。考えすぎにも要注意。どこまで考えて、どこから行動に移すかは、自分の経験値を積んでいかないと分からないことかもしれません。身をもって経験することが第一です。自分に自信がなくなってしまい、目指していたことが無理だと勝手に決め込んでいませんか。それはただ、経験が足りないだけかもしれません。もしかしたら、準備の段階で、何か足りないものがあったのかもしれません。
ただ悲観的になって状況が改善されないことに気持ちをとらわれすぎていませんか。気持ちが沈んでいる場合、困難から抜け出すことは不可能です。努力や忍耐が続かないことによって、途中で投げ出してしまい、自分の限界を感じて相手に自分の気持ちをはっきり伝えることが出来ていない可能性があります。自信の喪失で目標に対して消極的になってしまい、チャンスを見失っているのではないでしょうか。自信を取り戻して、目標を見直してみましょう。気力を振り絞って、諦めないことが大切です。
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