審判のカードは、大アルカナの20番のカードです。カードの名前は、「新約聖書」の「ヨハネの黙示録」における最後の審判を表します。最終戦争によってキリストが勝利した後、死者さえもよみがえり、すべての人々に審判が下されるといわれており、善い行いをした者には祝福と再生が与えられ、そうでない者には試練が与えられるのです。このカードは何らかの節目を迎えたり、ある段階が終結したりしていくことを暗示しており、そこから得られる結果は、それまでの行いに起因しています。過去を振り返り、自己評価することで、今後どうするべきか考える手がかりを見つけることができるでしょう。
たとえ善い行いをしてこなかったとしても、このタイミングで反省し、気持ちを新たにすることができれば、挽回のチャンスを得ることができます。再生や復縁、復活などを意味するカードで、過去にあった出来事が再び起こることや、後戻りはできない、最終的な決断を下すという意味です。仕事や勉強に関する質問にこのカードが逆位置で現れた場合は、後悔や不満足な結果が暗示されます。もっと頑張ればよかった、と思う展開になりやすいでしょう。その分、結果が出る前に、今からでも全力投球する心構えが大切です。その他にも、再婚や復縁、人生における大切な決断を表すこともあります。人生にとっての大事な局面を表したカードです。今の決断が、今後の人生を左右する可能性があります。
復活、再生、救済、好転、良い知らせ、新しいスタート、最後の結果、自己分析、裁き、勝利、気付き、解放、変容、発見、覆せない結論、覚醒、立場の変化、仲直り、最終的な決断
正位置での解釈は、努力が報われ、うれしい結果がもたらされる暗示です。今まで努力してきたことに、予想以上の結果や評価が得られるでしょう。仕事や勉強など、なすべきことが目覚ましく向上します。今後ますます飛躍しようとする気持ちの励みになるでしょう。新しい目標や状況が確立されることで、これまで自分で考えていたよりずっと前向きな気持ちや状況になっていきます。身の回りの人の存在が、いかに大切かを痛感させられるような予感もあるでしょう。周りの人に助けられて生きているという自覚が、より高い精神性と結びつき、自分でも気づかなかった、内に秘めた思いや能力が表出する前触れとも見られます。
新しい可能性と目的を持って、積極的に将来について考えていけるようになるでしょう。漠然と考えていたことが、最終的な決断に変わり、それが肯定的な、達成可能な目標へと変化していきます。胸を張って、自分の努力の結果を待つと良いでしょう。目的を忘れずに、チャンスが訪れたときにすぐに手を伸ばせるよう準備しておいてください。恋愛面では、新しい出会いや、素敵な人との恋愛関係が予想されます。過去に諦めてしまった気持ちが再燃するでしょう。
失恋の後遺症も癒され、新しい恋が始まりそうです。素敵な出会い、もしくは復縁の可能性もあります。人生の方向性が良い意味で変化していく時です。充実した爽快な気分を体験することができるでしょう。
消滅、忘却、復活できない、並みの人、ためらい、悪い知らせ、自分に厳しい愛を与える、死への恐怖、別離と幻滅、弱さ、利益が失われる恐れ、健康に注意、執着、再起不能、離婚、挫折、悲しい別れ
逆位置では、挫折から学び、次のステップへの展開が望まれます。状況は思ったより良くないようです。せっかくの努力が無になるなど、ガッカリな展開があるかもしれません。期待外れの悪いニュースが飛び込んでくる可能性もあります。あなたの心に、人の厚意や助けが届かない状況です。後悔や無念の気持ちが強まり、挫折感を味わうでしょう。ただ、そこで終わるのではなく、今後についての思索をめぐらせると良いです。特に周囲の人からのサポートは素直に受けることです。それが自分自身の助けになるばかりでなく、相手の喜びにもつながります。
今までの努力や苦労を途中で諦めてしまってはいけません。これからの可能性や将来を自分から手放すようなことをするのは、後でどんなに後悔しても始まならないので、すっぱりと諦めて、全てを手放してしまうのではなく、努力の方向性を見直してみてはどうでしょうか。過去を振り返って、失敗の原因を探ってみましょう。現実を直視してください。挫折をばねにして、さらなる高みへと向かおうとする姿勢が重要になります。
恋愛では、過去の恋愛を忘れることが出来ず、前に進めなくなっている状況です。終わってしまった恋にいくらすがりついても、何の慰めにもなりません。淡い期待を抱いていたことも、復活の可能性が消えて、自暴自棄になりそうです。現実逃避はやめて、自分の気持ちに終止符を打つこと、思い出や過去の経験は断ち切り、新たに進んでいくことが賢明な道ではないでしょうか。
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