『パワーストーン』とは自然界に存在する宝石や天然石の中でも、特殊なエネルギーを持っていると信じられている石のことです。水晶やローズクォーツなどの宝石、貴石が代表的ですが、純粋な鉱物以外にも真珠や象牙、化石などの生物由来の物から、岩塩などの食品に至るまで様々な種類のパワーストーンが存在します。
パワーストーンはその美しい色、形からアクセサリーや工芸品として高い人気がありますが、身に着けることで良い効果をもたらしてくれるお守りのような力があることも人気の秘密です。
しかし、どの種類の石を選んでも良いというわけではありません。パワーストーンは種類によって得られる効果が異なり、自分の目的に合った石を選ぶ必要があるのです。例えば、恋愛成就したいならローズクォーツを、金運をアップさせたいならタイガーアイを、というように自分の願いを叶えてくれるパワーストーンが何なのか事前に調べておくといいでしょう。
パワーストーンが持ち主を幸せに導いてくれるのは、それぞれの石が不思議なエネルギーを持っているからです。そのエネルギーは目に見える形ではなく、周波数(波動)として私たちに働きかけます。
ここで注意しておきたいのは『同じ種類の石であっても周波数が違う』という点です。パワーストーンは透明度や産地によってエネルギーの特徴が変わってきます。つまり、石にも私たちと同じように個性があるのです。
この個性は人間とパワーストーン、個性を持つ者同士の間には必ず相性の良し悪しが生まれます。パワーストーンとの相性が良ければ石の力を引き出すことも簡単にできますが、相性が悪ければ思ったような効果を得られないことがあるのです。
パワーストーンに、より高い効果を期待するのであれば、相性の良い石を身に着けるに越したことはないでしょう。
パワーストーンに特別な力が宿るという考え方は紀元前3000年には既にあったようです。その証拠に古代文明の遺跡からいくつものパワーストーンが発掘されています。
例えば、世界最古の文明として知られるメソポタミア文明では、ラピスラズリとカーネリアンでできた加工した宝飾品が発見されており、この宝飾品は神殿で行われた豊穣と繁栄の儀式の際に身に着ける神聖な物だったようです。
他にも、古代エジプト文明でもパワーストーンは発掘されています。エジプトと言えばピラミッドやツタンカーメンが想像されますが、王族を弔うための埋葬品の中には必ずと言っていいほど、美しく研磨されたパワーストーンが入っていたそうです。また、エジプトではパワーストーンを治療薬や顔料として使っていたと考えられています。
古代文明においてパワーストーンがこれほど特別な扱いを受けていた理由は、その耐久性です。このことは数千年前に建てられた遺跡が、現在でもその姿を保っていることからも分かると思いますが、パワーストーンをはじめとした鉱石は木材や布に比べて風化に強く、長い年月そのままの姿を残すことができるのです。
時間が経過し、人や物が次々と入れ替わっていく中で、決して劣化せずに美しさを保っている鉱石に古代人は特別な力を見出し、信仰するようになったのでしょう。
『石に特別な力がある』という考えは初期文明によく見られる自然崇拝の一環で、地域を問わず世界中で行われていました。しかし、こういった原始信仰は文明の発達とともに廃れていくもの。現在では一部の原住民に信仰されているのみで、自然崇拝は姿を消してしまいました。
にも関わらず、今でもパワーストーンについての伝承のみが残っているのはなぜなのでしょうか?実は私たちがよく知るパワーストーンの知識は、全て『ある文化』から受け継がれたものだったんです。
パワーストーンを身に着ける文化が一般的になり始めたのは1970年頃、アメリカで流行ったヒッピー文化がきっかけでした。平和と自然を愛した彼らは現代の文明を否定し、古代人の生活を模倣することで、精神的な自由を得ようとしていたのです。
その運動の中でパワーストーンについての考えがヒッピー文化に取り込まれ、パワーストーン=癒しを与える物という解釈がされるようになりました。その後、パワーストーン文化は日本へ渡り、今日のような人気となったのです。
パワーストーンを身に着けている人はよく見かけますが、アクセサリー代わりに持っているだけでは、その真価を発揮することはできません。石が持つ力を最大限に引き出すには、自分と石が持つ波動を同調させる『プログラミング』を行う必要があるのです。
もちろん、パワーストーンを持っているだけでもある程度の効果は期待できますから、絶対にプログラミングを行わなければいけないというわけではありません。しかし、波長を同調させることでパワーストーンの持つ力が高まり、目的意識がはっきりするという効果があるのでオススメです。
この時に注意したいのは「素敵な恋人ができた」とか「不安から解放された」など、既にお願いが叶ったつもりで『現在完了形』にすることと、力を貸してくれる石に感謝すること。
感謝の気持ちを石に込めることで波動がより活性化し、あなたへと流れ込むエネルギーも強いものとなるのです。
パワーストーンを身に着ける上でプログラミングよりも大切なことが『浄化』です。どんなものでも長い間身に着けていると手入れが必要になってきますが、それはパワーストーンも例外ではありません。
パワーストーンは人の手に触れると、その人の持つ悪い気やマイナスのオーラを吸収する特性があるので、放っておくとどんどん穢れが溜まっていってしまうのです。石に溜まった穢れを放置しているとエネルギーレベルが下がっていき、最終的にはただの石になってしまいます。せっかく出会ったパワーストーンを大事にするためにも定期的に浄化を行いましょう。
パワーストーンの浄化方法には水晶を使う、流水にさらす、日光を当てるなどがあるのですが、それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、石によって適した浄化方法が違うので、ぜひ覚えておきましょう。
容器の中に水を張り、そこにパワーストーンを一昼夜浸すことで穢れを落とします。終わったらしっかりと水気をふき取ることを忘れないでください。水気に弱い石は破損の原因にもなるので避けた方がいいでしょう。湧き水やミネラルウォーターなどの純水を使うのが理想ですが、水道水でも浄化できます。
適さない石:アズライト、マラカイト、ターコイズ
太陽の気を吸収させることで石を浄化させる方法です。日の出から正午までの日光が最も強いパワーを持つので、その時間帯に行いましょう。乾燥に弱い石の中には日光に当て続けると割れたり変色したりするものがあるので注意してください。
適さない石:ターコイズ、アメジスト、インカローズ
新月から満月までの月光を当てることでも浄化は可能です。最大のメリットはどんな石にも使えるということ。ただし、日光浴に比べると浄化作用は少し弱めなので、より小まめな浄化が必要です。
適さない石:なし
お皿に塩を盛り、その上にパワーストーンを置くことで穢れを払います。使用後の塩は料理に使ったりせず捨ててください。塩分は石の変色、変質の原因となるので浄化が終わったら必ず真水で洗い流しましょう。金属元素の含まれたパワーストーンは塩分に弱いので厳禁です。
適さない石:ターコイズ、マラカイト、ラピスラズリ
お香やセージなどのハーブを焚き、その煙に石をくぐらせて浄化する方法です。燻製を作るときのように煙を当て続ける必要はなく、あくまでさっとくぐらせる程度で大丈夫。ホワイトセージが浄化作用が高くオススメです。煙を浴びせるので多孔質のパワーストーンには向いていません。
適さない石:アゲートなどのメノウ系の石、マラカイト
クリスタルチューナーなどの特定の周波数の音を石に聞かせることで浄化を促します。石のエネルギーも音も同じで振動として伝わるので、どんなパワーストーンにも使える方法です。注意点も特になく気軽に行うことができます。
適さない石:なし
使わなくなったパワーストーンをいつまでも手元に置いていませんか?役目を終えたパワーストーンはきちんと弔ってあげましょう。
石を処分する際の方法は自然に返すのが理想的です。パワーストーンは元々土の中にあったものなので、本来の居場所は大地の中です。決して机の引き出しの中ではありません。今までの感謝を込めてあるべき場所へと戻してあげてください。
ただし、空き地や山など他人の所有地に埋めることは不法投棄になるので、パワーストーンを埋めるのは自分が所有する土地だけにしましょう。また、海や川に戻すといった行為もそこに暮らす生き物の生息環境に悪影響を与えることになるので絶対にやってはいけません。
パワーストーンを埋められる場所はあるのか。どの種類のパワーストーンなら埋めても大丈夫か。事前にしっかりと確認することを徹底しましょう。パワーストーンへの感謝の心はもちろんですが、それを生み出してくれた自然への敬意も忘れてはいけませんね。
しかし、誰もが自由にできる土地を持っているわけではありません。かといっていつまでも石を持ち続けるのも嫌だ…そんな場合には不燃ごみとして処分することが確実でしょう。
自治体によっては「パワーストーンは不燃ごみ、金具は金属ごみ、ゴムは廃プラスチック」というように細かく分別する必要があるので、パワーストーンを不燃ごみに出す際はブレスレットの金具やゴムなど、パワーストーンとそれ以外のパーツを分けておくのが無難です。
どうしても処分するのに気が引けるということであれば、石を浄化した上で布に包み、大切に保管しておくという方法もありますが、最近はパワーストーンを供養してくれる神社やお寺もあるようです。
しかし、寺社で引き取ってもらえるのは、基本的にはお焚き上げすることができるお守りやお札などの可燃物のみ。不燃物であるパワーストーンを引き取ってくれる寺社は全国でも多くはないので問い合わせをしてから引き取ってもらうのを忘れずに。
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