星のカードは、大アルカナの17番のカードです。人生の道標ともいうべきアルカナです。古来、旅人は夜になると星の位置から進むべき方向を見定めて旅を続けてきました。闇夜にまたたく天空の星々が道標になったように、タロットの星のカードも、文字通り希望の星で、人生に迷いそうになったり、判断に迷ってしまったりした時に、一筋の光明で行く先を照らしてくれます。
このカードが現れたら、たとえ苦難な状況でも、好転の糸口が見つかる前触れと考えて良いでしょう。心の底から望むもの、それが自分の可能性だという事に気が付いてください。大切な夢の動機や目的、なぜそれを目指していくのか、何を得るためにそれを目標としたのかを明確にして、それによって得られる気持ちはどんなものなのかを確認してみても良いでしょう。
目標は、おおむね順調にいくと考えて、自信を持って行動しても大丈夫です。ただし、楽観的過ぎるのはいけません。うまくいくはずだから手を抜いても良い、ということではないのです。夢に向かって邁進することによって、人生の喜びとは何かが見つかるかもしれません。希望や期待、明るい将来性や可能性を暗示しています。状況の変化によって、チャンスが来ることを期待させるカードです。希望を表すこのカードは、悩みや質問に対して嬉しいアドバイスをくれるでしょう。特に未来の展開を示す位置に現れたら、努力が報われて思いが叶えられそうです。ただ、それが逆位置の場合は謙虚さや節度も大切だと教えてくれています。
希望、良い前兆、良い真実、勇気、霊感、名声、直観、夢、魅力、チャンス、無限、輝き、健康、才能、奇跡、浄化、あこがれ、願望の達成、理想、美しさ、良い旅、順調な旅、夜の旅立ち、病気の快復、精神的な愛
正位置での解釈は、インスピレーションが幸運に導いてくれる、将来に明るい見通しが付く、そんな意味合いのカードです。今まで以上に順調に物事が運んでいくでしょう。これまで停滞していたことが動き出し、すでに上手くいっていることは益々隆盛を極める時期に来ています。インスピレーションによって、自分の進むべき道がおのずと見えてくるでしょう。直感が働き、不運を遠ざけ、幸運を引き寄せることができるでしょう。第一印象やその場での感覚を大切に判断すると、何気ないところにセンスが光り、周囲に認められそうです。ちょっとした工夫やアイディアも自分を助けるカギになります。センスを磨く心がけも幸運へと導くことでしょう。
自分への自信を取り戻して、これからの人生に前向きに向き合うことができる時期です。状況が良いほうへ変化して、可能性や成功が約束さるのを感じることができるでしょう。状況がどのように流れていくかをよく見極めてください。きっと良い結果を得ることができるでしょう。堅実にことを進めていくことが出来れば、将来の事や夢の実現が近づくことができます。今は、積極的な気持ちになれるときなので、そのまま、後ろを振り返らずに進んでいくこと、勇気と覚悟を持つことが望ましいです。何気ないところにセンスが光り、周囲に認められるでしょう。
失望、強情、幻滅、悲観、悲しみ、疑い、涙を流す、理想が高すぎる、望みが叶わない
逆位置では、欲張らずに整理することが先決です。あなたは、今のままでも十分にやっていけるでしょう。ただ、理想が高すぎて現実的な行動が伴わないことがありそうです。「もっともっと」と欲張ることで、せっかくの大切なものを手放すことにならないように気を付けた方がいいかもしれません。身の回りも、頭の中も整理がつかず雑然としていませんか、落ち着いて整理することを考えましょう。整った環境、考え方こそが自分の能力を十二分に発揮する基本です。今ある条件は決して悪くはありません。強情に言い張っていては、周囲から相手にされなくなってしまいます。強情に自己主張をするより、有利な展開になるよう頭を働かせるべきです。
実際には明るい状況で、将来の明るい夢や希望、可能性に胸膨らませることができる状況のはずにもかかわらず、自分への自信のなさからくる、考えすぎや、悲観的な思いによって、消極的になっているかもしれません。自分から不安を作ってしまっている状況は、すでに自分に負けている状態です。実際には、良い状況にあるので、悪く考えることは自分の勝手な思い込みだと気づくことも大切になります。
まずは、自分の心の在り方を見直してみること、立ち位置が変わると、同じ状況からも違う景色が見えてくるでしょう。そして、自分を信じる勇気を持つこと、それによって、不安を捨て去り、心を開いていくことができるようになります。閉じてしまった気持ちでいると、良い状況もなかなか結果を生み出せません。心を開くことで、周囲の状況も良く見えてきますよ。落ち着いて、順序立てて考えてみることが望まれます。
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