アポフィライトは、よほどのパワーストーンマニアの方でないと耳慣れない名前の石の一種でしょう。この石の特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきます。
一見すると水晶のクラスターのようにみえるアポフィライトですが、よく見てみると表面の輝きが水晶のそれとはかなり異なることがわかります。
アポフィライトは現世における様々なしがらみを取り除くという強力な作用を持つパワーストーンです。ヒーリング効果はもちろんのこと、浄化の作用もかなり強力であると言えるでしょう。
それ故に生半可な気持ちで持つと、ふとしたきっかけから想像もしないようなとんでもない事態に巻き込まれてしまい、却って厄介な思いをするかもしれません。物質に恵まれた生活を謳歌している現代人にとっては、生き辛い生活を選択することにもなりかねないでしょう。
霊的な作用の強い石ですから、オカルトやスピリチュアルな世界に興味のない方は面白半分な気持ちで手元に置かないことをお勧めします。
反対にヒーリングセラピーを行ったり、占いを生業にしているかたにとってはとても心強いお守りとして、また、高次の存在と繋がりやすくするサポート的な石としての効力を最大限に発揮してくれるでしょう。
瞑想やヨガを行っている上級者の方で行き詰ってしまった…という方にもお勧めのパワーストーンです。魂の浄化を促し、さらなる高みを目指す方にとっては、かなりの効果を実感することができるでしょう。
人が元々もっている第三の眼を開くとも言われているアポフィライトは、すべてのものごとから自己を解放するためのサポートをしてくれるでしょう。
そのせいか、人によっては多少オカルトめいた経験をすることがあるとも言われています。普段はそういったことに対して興味がない、信じられないという方の中にも素養のあるタイプの人はいますから、なにかのきっかけで無意識のうちに新しい扉を開いてしまうこともあるようです。
きちんと意識せずにアポフィライトをもったとしても、一般的にはあまり効果が感じられないかもしれません。それでも「最近厄落としをしたように難から逃れることが多くなった」、「イライラしたり他人に当たったりするようなことが減った」というような効果が得られる可能性は高いでしょう。
スピリチュアル界隈で言われるライトワーカーなどの役割をもつ方は、自分の使命が理解できずに心細く感じている方が多いようです。そんな方にとってアポフィライトは、本来の生きかたを指し示してくれる指針となってくれるでしょう。
精神性を高めるために古来から聖職者などに持たせることが多かったと言われているアポフィライトですが、一般的に注目を浴びるようになったのは最近になってからだということです。
スピリチュアル系に精通した方々の中では効果の高いパワーストーンという認識がとても強いのですが、メジャーな宝石というわけではありませんでした。硬度が低くて加工が施しにくいということから、宝飾品・贅沢品としての認知度が今ひとつであったことも理由の一つでしょう。
アポフィライトの名前の由来はギリシャ語で「剥がれやすい」「取れやすい」という意味のapoに、「葉っぱ」という意味のphyという単語を組み合わせた、”apophylliso”からきているとされています。熱を加えることで脆く崩れてしまうアポフィライトを形容するのにピッタリだといえるでしょう。
このパワーストーンが公に注目され始めたのは、19世紀中ごろと言われています。インドを植民地として開発し出したイギリス人たちがデカン鉄道の建設に従事し、鉄道を通すためのトンネルを掘る際に、このアポフィライトがたくさん産出されることからその美しさに気がついたのでしょう。こういったトンネルはジュエルトンネルと呼ばれて、作業員の申し込みが後を絶たなかったと言われています。
和名を魚眼石というアポフィライトは、カリウムと水酸基を含むカルシウムのケイ酸塩鉱物です。層状になっていたり、小さなケイ酸鉱物の集合体として形成されており、割った断面は真珠貝の裏側のような美しい輝きが見られます。多くはインドや南アフリカ共和国で産出される鉱石です。
無色透明のものや白色、緑色やピンク、イエローと、様々な色合いのものがあります。結晶が鉛筆のようなかたちになっているため、無色透明のものは水晶と見紛うことも。しかし、よく見てみると水晶は六角柱、アポフィライトは四角柱という明確な違いがあります。
魚岩石という呼び名は、石の輝きかたが魚の眼のように見えることが由来です。フッ素魚岩石、ソーダ魚岩石、水酸魚岩石と3種類に分類されていますが、標本用として出回っているものはほとんどがフッ素魚岩石となっています。
アポフィライトは水分の含有率がとても高く、熱を加えるとその水分が蒸発して石がフレーク状に崩れてしまうほど脆い石です。
浄化する際には水に漬けたり、流水で洗ったり、太陽光に当てたりするのは避けるようにしましょう。硬度も4~5程度しかありませんから、取り扱いの際には丁寧に行うように気をつけてください。
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