アイオライトはすみれ色と石という二つの単語を合わせた造語でできています。落ち着いた色を放つアイオライトはどのような天然石なのか特徴や意味等を詳しく見ていきましょう。
3月の誕生石でもあるアイオライトはすみれ色をした天然石で、サファイヤに似ているのでウォーターサファイヤとも呼ばれているようです。見る角度によって色が変わるので、一つの石であるのにたくさんの側面を持っているのが特徴といえるでしょう。
その人が本来持っているアイデンティティを取り戻すことができ、潜在意識に働きかけることができます。夢や目標が定まらずどう進んでいったらいいのか悩んでいるときに、インスピレーションが高まったりして進むべき方向を教えてくれるでしょう。
ビジョンの石ともいわれており、眠っている才能を引き出してくれたり、感情的になってしまう時には冷静さを取り戻してくれます。スピリチュアルな力を高めてくれるのに効果的で、精神的に安定して過ごすことができるでしょう。
自分の視野を広げて本質を見極める力をもたらしてくれます。自信が持てなかったり、思考がマイナスになってしまいがちな人が持つことで、自信をもってプラス思考にしてくれるでしょう。
バランスコントロール力に優れている石なので、人間関係や恋愛において不調和を感じているときに持つとバランスを調整してくれる効果が期待できます。
相手に対して依存心を持ってしまっている場合は、自立できる強い心を作ることができます。イライラや不安といったネガティブな感情に押しつぶされそうなときには、心を浄化してくれるでしょう。
持つ人の可能性を最大限に引き出してくれ、いろいろな角度から物事を考える力を授けてくれます。
アイオライトの伝説に、バイキングの有名な話があります。バイキングは約1000年前に西ヨーロッパを中心として略奪や交易をおこなってその名を残しました。
バイキングといえば海賊のイメージが強いですが、収入のほとんどは交易によるもので、航海をしていたのは交易をするためです。
航海をするときにアイオライトを用い、そのおかげで商売センスと航海術を発揮することができました。アイオライトを羅針盤代わりに使ったのです。太陽にかざして青色がきれいに見える方角に船を進めていったそうです。
科学的根拠はないとされてきましたが、近年実証されました。
バイキングの羅針盤をデンマークの考古学者が証明するため、スカンジナビア産のすべての鉱物を収集し、分子が偏光フィルターのクリスタルと同じようなものを探していったのです。
そしてたどり着いたのがアイオライトです。アイオライトを使って太陽の位置を調べたら、誤差はわずかに2.5度と正確でした。
アイオライトには、目標に向かって進むべき正しい道へと導いてくれる力も備わっています。バイキングはアイオライトを羅針盤代わりに使いながら、その効果によって歴史に名を残すような功績を手に入れることができたのでしょう。
アイオライトの歴史はかなり古く、10世紀から11世紀ごろにレイフ・エリクソンがアメリカ大陸に到着したときにアイオライトを乗せていたともいわれています。
これはコロンブスがアメリカ大陸を発見したといわれている500年も前のことであり、アイオライトのパワーを示す言い伝えでもあるでしょう。
アイオライトの綴りはioliteで、ギリシャ語のすみれ色ionと石lithosを合わせて作られた言葉です。
この名前の由来は、青色のサファイアと比べたときにアイオライトの方がより深い青色に見えたため、スミレがかった色と表現されました。
鉱物学上での名前は、コーディエライトCordieriteです。コーディエライトの研究者であったフランスの地質学者のコルディエから名づけられています。
角度によって違った色に見えるので、二つの色を持つ石という意味のダイクロアイトという別名もあるようです。
花崗岩石室の岩石の中であったり、安山岩の孔隙の中から発掘される鉱物となります。接触板岩中や結晶片岩中といった火成作用の産物としても見られるようです。
斜方晶系に属している短柱上結晶体や双晶といった形で発見されることが多いでしょう。他には塊や粉の状態で産出されることもあります。
色は青色ですが、紫がかった青色、帯褐青色といった濃淡のある青色です。角度を90度変えてみると、元となる色がすみれ色に変化する特徴を持っています。
堆積層のあるインドやスリランカで採れるのではなく、川床から発掘されることが多いようです。
和名では菫青石で、硬度は7から7.5、比重は2.53から2.78となります。
変種のブラッドショット・アイオライトは、レビドクロサイト・インクルージョンを多く含んでいるものです。一定の方向が真っ赤に見えるので、血の閃光と呼ばれることもあるでしょう。
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