人々に叡智と理性を与えると言われているのが、ハイジュエリーの素材としても有名なこのサファイアです。石の特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきましょう。
9月の誕生石としても知られているサファイアは、日本では結婚23周年目の青玉婚式にも贈られるとても有名な宝石です。
青玉とはそのままブルーサファイアのことを指しますが、サファイアには赤を除いてその他にたくさんの種類の色が存在します。ここでは主に一番有名なブルーサファイアについて書き記していきましょう。
サファイアはダイヤモンドに次いで硬い宝石と言われています。その性質から、非常に強固な意思や固い絆を暗示することもあるパワーストーンです。結婚を前提とした二人が永遠の愛を誓うのに相応しい宝石でもあります。
また、昔からサファイアは叡智と冷静さをたたえた石としても知られてきました。心の平穏を維持し、集中力やインスピレーションを高める効果があるとも言われています。
このことからこのパワーストーンは、恋愛運や仕事などで必要な組織力を強める効果があることから仕事運、その先にある金運アップなどの開運のオールラウンダーとしても有名です。
深い藍をたたえたブルーサファイアは、その色合いから宇宙とも密接な関係があると考えられてきました。宇宙から寄せられるパワーや浄化の力により、邪悪なものから持ち主を守ってくれるとも言われています。
持つ人を選ばない、開運効果の高いパワーストーンがこのサファイアです。
サファイアはこれまでの思考のパターンをさらに上に引き上げてくれ、目標に向かって澱みなく突き進む強さを与えてくれる力のある石です。
冷静な判断と洞察力によって、間違った道に進まないようにする力を与えてくれます。意思を強く持つ効果があることで、人生において起きる様々な困難を突破するパワーをあなたに授けてくれるでしょう。
恋愛においては二人の絆を確かなものにする、不変の愛を誓うということで恋人や夫婦の間の関係を素晴らしいものへと導いてくれます。
パートナーとのより良い関係を望んでいる方や、婚約指輪の素材としてオススメのパワーストーンです。
仕事においては、自らのリーダーシップを高める他、組織内の強固な繋がりを促してくれる効果もあるでしょう。
また、個人的には集中力を高めることで仕事を効率的にこなすことができ、そこから金運を高めるという効果があることから、会社員のみならず個人事業主の方が身につけるのにもオススメです。
邪気を祓うと昔から信じられてきたこともあり、浄化の力も強いパワーストーンとなっています。
古代に東洋からヨーロッパに伝わった石と言われるサファイアは、インドのヒンズー教徒のなかでは不幸をもたらす石と噂されていた歴史があります。しかし、同じインドでも仏教徒の間では美しい宝石として認識され、特に珍重されたということです。
古代ペルシアではサファイアが大地を支える石と信じられており、空が青い理由はサファイアの青色を反映しているからだと言われていました。
ヨーロッパでは聖職者や王族などの位の高い人物の装飾品としての使用が目立ちます。ごく近年に、イギリスのキャサリン妃の婚約指輪として注目されたことは記憶に新しいところでしょう。
中世ヨーロッパでは、サファイアには伝染病や目の病気を治す効果があると信じられており、解毒剤の役割を果たすとも考えられていたようです。
キリスト教においては、司教の叙任の証しとしてサファイアとその他の石が施された指輪が与えられ、それを人差し指にはめる慣わしがあったと伝えられています。
元々サファイアという名前は「青い石」全般を指す言葉だと言われており、語源はラテン語で青を意味するsapphirus、もしくはギリシャ語のsappheirosに由来するとのことです。
このことから旧約聖書にあるサファイアとは、ラピスラズリのことを指すという説もあります。
鉱物学的にはサファイアはルビーと同じコランダム(corundum)という酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶から成る鉱物です。純粋な結晶は無色透明ですが、不純物にクロムを1パーセントほど含んだ赤色のものをルビー、それ以外の色のものをサファイアと呼びます。
大勢の人がサファイアと聞いてパッと思い浮かぶのはブルーサファイアのことでしょう。このブルーのサファイアは鉄やチタンなどの不純物質の相互作用により、青味がかったように見えるものです。
その他にもグリーン、イエロー、オレンジ、パープル、ブラック、ブラウン、バイオレット、ピンクなどの様々な色のサファイアが存在しますが、これらは総合してファンシーサファイアと呼ばれることもあります。
純粋なコランダムは無色透明ですが、こちらは稀にしか見つけられない希少種です。ほとんどのコランダムには前述した鉄やチタンの他に、マグネシウムやバナジウム、ルビーとなるクロムなどの微量な元素が含まれています。
サファイアの主な産出国にはミャンマー、インド、タイなどがあり、良質なものについては宝石として扱われ、質の劣るものや人工のものはその硬度の高さから工業用として使用されることがほとんどです。
現在、サファイアは人工的に造られることも容易ですから、宝石として購入する際にはしっかりと見極める必要があります。
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