京都府京都市にある「安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)」は、「安井のこんぴらさん」で知られる人気のパワースポット。
主祭神の崇徳天皇が悪縁を金毘羅宮で一切断ち切ったことから、悪縁を切り、良縁を結ぶ神社としても有名です。
また縁切りと聞くと人間関係を思い浮かべてしまいますが、安井金比羅宮のご利益は人にとどまらず、病気や貧乏、悪習慣など、ありとあらゆる物を絶ち切ってくれますよ。
安井金比羅宮の縁切りといえば、「縁切り縁結び碑」。
お札が無数に張り付けられた姿は、予備知識がない人がみても禍々しいオーラを感じるほど異様な迫力をはなっています。
祈願するには作法があるので、しっかりと守りましょう。
まず本殿に参拝し、祈願したいことを心の中で唱えます。
そして、100円以上の祈願料を賽銭箱に収めましょう。
次に、碑の横にある形代に、願い事を書きます。
その形代を持って、表から碑の穴をくぐって下さい。
くぐってる最中も、しっかりと願い事を念じましょう。
さらに裏から表へとくぐります。
表から裏へくぐる時に悪縁を断ち切り、戻る時は以後の良縁を結んでくれるので、片道はだめですよ。
最後に、縁切り縁結び碑の好きな場所に形代を貼って終了です。
ちなみに、縁切り祈願は人に知られると効果が薄れるそう。
誰にも知られないよう、ひっそりと一人で参拝するのがよさそうですね。
安井金比羅宮のご祭神は「崇徳天皇」「大物主神」「源頼政」の3柱。
天智天皇の時代、藤原鎌足が子孫繁栄を願い、藤の木を植えて藤寺を建立したのが始まりです。
その後、崇徳天皇によって寺の一部を改築し、妃の阿波内侍を住まわせました。
崇徳上皇が亡くなった後、阿波内侍が上皇を弔うためにお堂を建立。
1177年、大円法師が参拝した際、上皇の霊が現れたことから、後白河法皇の命によって光明院観勝寺が創建されます。
光明院観勝寺は応仁の乱の後は荒廃しましたが、その後、太秦安井にあった蓮華光院が移建してきた際に、その鎮守として崇徳天皇に加え、大物主神、源頼政がまつられました。
明治政府による神仏分離令により蓮華光院は大覚寺に吸収され、のちに廃絶。
社は安井神社と改称し、第二次大戦後、安井金比羅宮となりました。
ご祭神の大物主神は、古くから「道開きの神様」として信仰されていました。
そのため、悪縁を断ち切ったあとは新しく道が開けて良縁に導いてくださると言われていますよ。
また、大物主神は「海上交通の神様」でもあります。
自動車、バイク、鉄道、その他あらゆる交通に関わる災難からお守りいただけるでしょう。
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