
九星気学にて割り当てられる九星のなかでも特異な存在となるのが「五黄土星」。
九星の定位を示す後天定位盤での方位は「中宮」。つまり方位盤の真ん中に位置することと、他の星とは異なり方位を持たないことから、当然「坎」や「艮」といった八卦の卦を持ちません。九星気学を学ばれている方の多くは
五黄土星がなぜ特別な存在なの?
と一度は疑問に感じたことがあるかと思いますが、そもそも九星気学が五行思想に基づいていること、そして五行思想の哲学でもある「万物は5つの元素に分類される」という点を鑑みると、
「5」という数値は相当な力を持っていると考えられていた
と推測されます。また、
五黄はなぜ土星なの?
唯一の存在なら、属性も唯一ではないの?
とも考えられます。
九星においては、一白水星のみが水の属性、九紫火星のみが火の属性で、その他の星は同じ属性の星が2つ、ないしは3つ存在します。特に「土」においては、
のそれぞれがありますので、そういう観点からみれば「他の星を支配しているとは思えない」と感じてしまうのも無理はありません。これも諸説ありますが、なぜ帝王の星とも言われる五黄土星が「土」の属性なのか?という点については、
万物は土から誕生し、万物の根源である
という思想があったとの説が有力で、結果的に九星を支配する力を持つとされる五黄土星が誕生したというのが、一番しっくり来るのではないでしょうか?
とはいえ、そんな帝王的なイメージのある五黄土星は
支配・災害・破壊といった象意を持ち
少々ネガティブささえ感じさせる存在で、かつ方位占術においては三大凶方位のひとつ「▼五黄殺」、その対中(反対)が「▼暗剣殺」と、三大凶殺のうち2つが五黄に関連する方位であることから、何かと敬遠されがちな存在でもあります。
なお、こうした五黄土星の存在、かつ象意などを考慮すると性別的には「男」の象徴といったイメージですが、九星気学においては男女性別の概念はなく、
西暦年を9で割り、余りが6の年が五黄土星の年
となりますので、例えば1986年生まれ人は性別に関係なく五黄の星の持ち主。
エネルギッシュでその場の空気や雰囲気を支配する能力に長けており、反発する人には容赦しないといった一国の大統領的な気質を持つとされる五黄土星において、男性においてはまさにそうした性格の人が多いかもしれませんが、女性においてもやはり
リーダー気質で情熱的、弱さを見せない
といった性格の持ち主が多いかもしれません。
今回は、そんな五黄土星にフォーカスし、五黄土星が持つ特別な存在感や象意の真意、五黄を持つ人の特徴などについて詳しくご紹介していきます。
五黄土星と言えど、属性は「土」であることを踏まえると、相剋の関係となる「木」(木は土の栄養を吸い取る:木剋土)の方が最強では?とも思えてしまいますが、その点も含め謎の多い五黄土星を詳しく見ていきましょう。

そんな支配的な存在、万物の長とも言える五黄土星ですが、支配や破壊といった象意を持つこともあり、帝王的な存在として恐れられていると考えがち。確かに、他の星と比べれば、方位を持たない特別な存在であり、特別ゆえに運気は強いとされているのは理解できますが、他の星同様に五黄土星も年ごとに方位は巡回しますし、
吉凶方位・方殺の影響も受けますので
吉凶方位占いという観点では、あまり違いはないのかもしれません。
ただし、他の星からすれば五黄の方位は五黄殺であり本命殺であることから、方災を回避するうえでも五黄土星の方位には近づきたくないと思うのが心情。周りの人から避けられやすい傾向にあるかもしれませんが、
それを運気のパワーで屈服・服従させる
というのが五黄の気質でもありますので、会社や学校などの身の回りで五黄を持つ人がいるようでしたら、基本的な性質や気質はしっかりと頭に入れておいた方が良いでしょう。
ちなみに、国民的アニメ「ドラえもん」の登場キャラクター「ジャイアン」こと剛田武は、その立ち振る舞いや性格的な側面を見ると五黄土星の気質を感じさせますが、ジャイアンの設定上の生年月日は
1964年6月15日で九紫火星
です。五黄土星ではなかった点は少々残念ではありますが、五黄土星を含む「土」の属性とは相生・退気(火生土)の関係ではありますので、五黄の片鱗が多少なりとも存在するかもしれません。
続いては五黄土星の象意について見ていきましょう。
冒頭でもお伝えしたように、五黄土星の象意には洪水や津波といった自然災害、戦争や破壊、犯罪といったネガティブな事象、大統領や政治家といった人象など、みるからに強欲で支配者的な要素を持ち合わせていそうな象意が数多くあります。上述のとおり、五黄は万物は土から生まれ、土へと帰るという五行思想に基づき、
天災や破壊は土へと帰らせる手段
と捉えることができ、それを力づくで実行できるのが五黄土星のみという判断になりますので、単に「災害に見舞われやすい」とか「物を壊す・破壊する」といった判断をするのではなく、一旦リセットして再生するといったポジティブな捉え方もできるということを認識しておく必要があります。
つまり、「クラッシュ&ビルド(新設と廃止)」の判断や舵取りに長けており、特に事業における経営判断などにおいては、その性格や気質、スピード感を持った判断がプラスになることが多い傾向にあります。

そんな最強とも言える存在の五黄土星ですが、五行思想のおける「五気」のなかでは、
という割り当てになっており、九星の中でも特に五黄に関しては男女の区別がないというのが一般的です。男女問わず五黄を持つ星の人は最強運・支配力・行動力、すべてにおいて他の九星を凌駕する能力を持っているということになります。
一方で五黄には欠点はないのでしょうか?
幼年期から晩年期を通じて強い運気を持ち、人を従えることができる五黄土星ですが、やはり人を支配して服従させるとなると、体には多くの負担が掛かり、ストレスによって不調をきたしやすいという傾向にあるようです。
五行思想での「五臓」における土が受け持つ体の部位は
脾・胃
であり、やはりストレスによって直接影響を受けやすいのが胃であることを考慮すると、ストレスを感じやすく胃の調子を崩しやすいという傾向になるかもしれません。
もちろん、他の九星においても他の「五臓」が当てはまりますので、健康リスクは相応にありますが、
五黄土星は人の言うことを聞かない傾向
がありますので、家族や友人から「病院行った方がいいよ」と提案されても、素直に聞き入れず、気づいたときには相当に病状が進行して手遅れとなってしまうこともリスクとしては想定しておく必要があります。
なお、他の九星と比較した場合の運気推移は
晩年期ほど運気が高まりやすい
のが五黄の特徴でもあり、晩年期に向けて生活が充実したり、社長に昇格したりと、何かと運気に恵まれる傾向にあります。
ただし、若年・壮年期に苦労することが多く、その心労によって短命となってしまうケースも少なくありませんので、運気の開花と共に健康を害することがないよう、
30~40代の頃からは健康面に十分留意
することが肝要です。
九星を支配する最強のパワーの持ち主である五黄土星と言えど、健康運に関しては特段飛びぬけた強さがあるわけではなく、かつ世代問わず周りの人と常に衝突し、服従させ続けるというのは、相当なストレス・心労となります。五黄を持つすべての人が、こうした性格の訳ではありませんが、
内面的にこうした気質を持っている可能性
は十分に考えられますので、「▼傾斜法」などを活用して自分自身の内面をもう一度見つめ直すことで、健康リスクも含めた五黄のデメリットな部分を抑制できるかもしれません。