九星気学において重要な概念のひとつである五黄殺。
五黄殺とは、年、月、日のそれぞれの方位において
五黄土星が位置する方位
のことを指し、吉方位とは対照的となる殺気が発生する特定の方位となり、
全ての人にとって悪い運気が降りかかる凶方位です。
なお、五黄殺の対となっている暗剣殺(あんけんさつ)とともに、
「二大凶殺」といわれるほどの悪い方位
であり、予期せぬ災難が突然降りかかってくる暗剣殺に対して、
五黄殺は自らの行動により災難を招くことを意味します。
交通事故であれば自分の落ち度が原因となり、火事なら放火ではなく天ぷら油の火災やたばこが原因の火災となるでしょう。このように五黄殺とは第三者から被るような災いではなく、自発的な災いとなります。
お伝えしているように、五黄殺の特徴としては、自ら墓穴を掘るというような自分が原因となって起こる災難です。暗剣殺のように他からの突発的な災難を受けるのではなく、
が現れ、それらが原因となって
自ら窮地に陥ってしまう
と考えられています。
また、五黄土星とは、定位盤の中宮に位置し、他の九星を支配する帝王の星となります。また、万物の性質を表す
五行のうちの「土」の気を持つ
とされ、中国の大地や地球を表しています。
そのパワーは生物や植物を生み出す力がある一方で、腐敗・消滅・浄化させてしまうほどの強烈な作用があり、五黄殺の凶作用では
大きな怪我や病気など
あらゆる面で悪影響を及ぼします。
なお、五黄殺による影響は、自らがその方位に動くことで何かしらの災難が現れるとされています。
その方位に向かうと決めた瞬間から、その大凶作用が徐々に始まり、
じわじわと腐敗し、自滅的にゆっくりと崩壊していく様な状態
になります。
家庭や仕事、健康、人間関係などさまざまな面で、あらゆる災難を自ら招いてしまう傾向があり、人間関係がうまくいかないことで心身共に大きなダメージを受けやすくなり、怪我や病気、メンタルの崩壊、事故に遭って寝たきりの状態やガンなどの完治不可能な病気を患うなどといった影響があるとされます。
なお、年盤(1年間の吉凶方位を割り出す方位盤)の
影響は60年間続く
とされ、かなりの期間にわたって悪い影響を受け続けることになります。
さらに、一度凶方位に大きく動くと、マイナスの運気を引き寄せ、
凶作用の方位に引っ張られていく傾向
があり、それが五黄殺の怖さともいえるでしょう。
なお、五黄殺の影響を受けないためには、
五黄殺の方位は避ける
ことが一番といえますが、どうしてもその方位に行かなければならない場合もあるでしょう。そのような時には以下の大凶作用を回避する対策を講じてみてください。なお、五黄殺の方位での大きな買い物や商談などもNGなので注意しましょう。
《吉方位取り》
自宅や仕事場などから吉方位とされる方位に移動し、その場所で一定の時間を過ごすことで良いエネルギーを取り込みます。
《方違え(かたたがえ)する》
五黄殺とされる方位に向かう場合には、直接の目的地の方向へ向かうのではなく、一度別の方角に進んでから移動することで、災難を避けるとされています。
《方位除けのお祓いを受ける》
向かう方位の災難などを払うために行うご祈祷のことです。五黄殺の作用を緩和するための対処方法となり、その作用を完全になくすことはできませんが、効力を弱めることが期待できます。
いかがでしたか。
五黄殺の恐ろしさをお分かりいただけたと思いますが、すでに五黄殺の方位に行動してしまった場合は、最小限の災厄に留めることが肝心です。
その方法としては、
実際に神社に出向いて方位除け(厄除け)のお祓いを受けること。
上でもお伝えしましたが、神様の前で祈祷することにより、あなたが引き寄せた凶作用の厄を落としてもらうことができますので、心を静め、穏やかな心で祈祷しましょう。また、
吉方位旅行や最大吉方位への引っ越しがおすすめです。
吉方位とされる場所に身を置くことで、五黄殺の強力な凶作用を緩和してくれるでしょう。その距離は自宅から最低でも500キロ以上離れた場所となり、また7日間滞在することがより効果を高めるとされています。
五黄殺は自らがきっかけとなって災難を招くものですが、日ごろから善い行いをし、悪い運気に引き込まれないように、凶方位に注意して暮らしていきましょう。
九星気学で相性や運勢が丸わかり!