新たな分野を勉強すると、今まで見聞きしたことない言葉がたくさん出てくるものですが、「アルカナ」や「スート」など、タロットカードの世界でも聞きなれない専門用語がたくさんあります。
「いったい、なんのこと?」「何を指しているの?」とスムーズに勉強が進みませんが、今回はタロット用語のひとつ、小アルカナの「コートカード」についてお伝えします。
そもそも、タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成され、そのうちの小アルカナは4つのスート(ワンド、カップ、ソード、ペンタクル)に分けられ、それぞれに1から10の数字が書かれた数札と人物が描かれたコートカードで構成されています。
コートカードには4種類あり、
というように、
年齢や経験、特定の性格や役割を象徴しています。
ペイジの成長ストーリーとして、見習いのペイジが成長してナイトになり、そのナイトが成熟してクイーンになり、最終的にキングになる、といったイメージです。
そのため、ペイジがどのように育っていくのか?を考えると、その人物像の違いを理解しやすいでしょう。
さらに、それぞれの人物は四大元素(土・風・水・火)にも対応しています。
なお、コートカードは上記のような人物像をベースにそれぞれのスートの特徴を組み合わせて読むのが一般的です。
たとえば、ワンドのペイジであれば
ワンド+ペイジ=熱意を持って新たな目的へ進んでいける
といったように解釈します。
また、各スートにも四大元素があるため、下記のような組み合わせで解釈を求めることができます。
ワンドのキングであれば「火×火」となり、火が象徴する男性性がより強調される
カップのクイーンであれば「水×水」となり、水が象徴する女性性がより強調される
各カードの意味は下記をご覧ください。
これまで見てきたように、コートカードとは人物を表すカードですので、基本的にはペイジなら見習い中、キングなら年上の男性というような読み方でOKなのですが、
コートカードは質問に対して、人物を表す場合と状況を表す場合があります
ので、まずは人物と捉え、次に状況として捉えていくとよいでしょう。
人物として読む場合には、「自分」か「他人」かを読み解くことがポイントとなり、コートカードが示す内容が他人と感じなければ自分と捉えるとよいでしょう。
また、人物として捉えることが難しい場合には状況として捉えますが、「この人なら何をするのか?」「どんなことをするのか?」といったように、人としての在り方を基本にして読むようにしましょう。
コートカードの人物像がしそうなこと、身を置く環境をイメージすることがリーディングのコツといえます。
なお、キングだから絶対に男性、クイーンだから絶対に女性ということではなく、
「質問者は女性だけどの男性性が強くなるっていうことかな…」
「質問者は男性だけど、女性性が強くて、繊細な心を持っている人なのかな…」
のように、固定概念にとらわれずに広がりのある解釈をしていきましょう。
また、複数枚引いたときになぜかコートカードばかり出る場合もありますが、
こともあります。
シャッフルの偶然性でもありますが、当事者以外の第三者が絡んでいるケースや精神的な成長・後退を示しているケースもあるので覚えておくとよいでしょう。