
吉凶方位判断の代表的占術である「九星気学」。
難解占術の1つとも言われる九星気学は、主に時間軸単位で変化する吉凶方位を導いたり、九星ごとに割り当てられた基本的な性格・性質、そして傾斜で相性を診断したりと、幅広い占いテーマに対応した占術です。
ただ、実は1年間の運気や運勢といった
漠然とした占術テーマにおいてはあまり活用できない
といった意見もあります。
もちろん、当サイトも含め「〇〇年の一白水星の運勢」「□□年の六白金星の運気」といったテーマが数多く取り上げられていますが、「▼年盤・月盤・日盤とは?九星気学の方位盤について知ろう」でも解説していますように、九星気学で用いられる方位盤「年盤・月盤・日盤」の時間軸の単位は、
年盤で60年、月盤でも60か月もの吉凶効果が持続
しますので、1年単位で吉凶判断をするというより、向こう数年、向こう数カ月の単位で運気・運勢を紐解いていく必要があるのです。
なお、西洋占星術ホロスコープのように、「今年最も強い運気を持つ星座は?」といったような概念は九星気学にはありませんが、それぞれの九星ごと、さらには「健康運なのか?」「仕事運なのか?」など、個別に運気・運勢を読み解くことができます。
よって、総合的な運気・運勢の判断というのは少々難しくもあるのですが、唯一の運勢判断法である「▼同会・被同会」から導き出す傾斜同会の内容を把握することで、
その1年間ないしは対象とする期間の運気を把握
することができるとされています。
九星気学という命術自体が「なんとなく今年の運気を知りたい」といったニーズに即した占術ではないため、基本的には各星の年盤や月盤から吉凶方位を導き、その方位が示す象意に対する吉凶判断を行ったり、相手との相性、自分の精神状態などを紐解いていきます。
よって、最終的な総合判断は、
鑑定を行った人の主観が入りやすい
傾向にあるかもしれませんが、少なくとも各時間軸の方位盤を見れば、様々なテーマやそれに対する吉凶判断を導くことができるので、それら吉凶判断から総合的な運気・運勢はある程度掴むことができるかもしれません。
今回の記事では、そんな九星気学を用いた年間の運勢判断にフォーカスし、実際に九星気学を用いて運勢を判断する際には、どのような手順と
どのようなアプローチを用いれば年間運を導くことができるのか?
という点についてご紹介していきます。
九星気学には「今年の総合運」的な概念がないため、相性や健康運なら五行を見たり、物事を始めるタイミングや方位においては方位盤を見たりと、占術テーマによって活用方法は多種多様です。
そんな中から総合運を判断するための具体的な手順とアプローチについてご紹介していきます。

では実際に、九星気学を活用した今年の運気を知るためのアプローチについて見てみましょう。
今年1年間という時間軸という点で、活用する方位盤は月盤です。
運勢判断法となる同会・被同会を活用し、自身で行動を起こす運勢となる同会、突発的な事故などの他動的要因となる被同会を鑑定します。
月盤を使用した月運の導き方は、「▼九星気学の運勢判断法「同会・被同会」の見方と活用法」もご参照いただければと思いますが、
基本的には、月盤を上、年盤を下に重ねるだけ。
同会する年盤側(下)の星の影響を受ける点と、それぞれに割り当てられた傾斜宮の影響を受ける形となります。
また、被同会においては上記で重ねた年盤と月盤を逆にし、年盤側の自星を見て傾斜を調べます。
月盤では、それぞれの月ごとの方位盤を確認する必要があるので、例えば2025年で言えば
といった具合に、毎月の運勢を確認しながら、最終的に1年間の運気はどうなの?という結論を導き出す形となります。
少々手間が掛かる作業になるかもしれませんが、同会・被同会は傾斜の八卦を見るだけでなく、
も併せて考慮する必要がある点も覚えておくようにしましょう。
なお、日運を導き出したい場合には、日盤を上、月盤を下に重ねて同会・被同会を見る形となりますが、時間軸が短すぎるほど
受動的なラッキー・アンラッキー要素が大きくなるため
運気・運勢の影響を推し量るには、一定の期間と時間が必要だということも認識しておく必要があります。
特に九星気学は、循環・変化・サイクルという自然の摂理を重視した理念に基づいているため、日盤でも確かに朝・昼・晩のサイクル、九星の陰遁こそありますが、運気のパワーとしては非常に限定的となるでしょう。

上記のとおり、1年の運勢を九星気学で占おうとした際には「月盤ベースの同会法」にて、毎月の運気を傾斜の八卦に照らし合わせることで捉えることができます。
例えば、四緑木星を持つ人の2025年10月の月盤を見てみると
という配置になります。これに年盤を重ねてみると、
という形になります。
同会判断では、引き続き運気は好調ですが、そろそろピークを迎えるタイミング。
被同会判断では、運気に陰りが見え始めてくるタイミングで、足をすくわれやすい時期であることが分かります。
同会は三碧木星の比和の関係となるため、人間関係など相手あっての運勢においては特に問題はなさそうですが、三碧木星の年盤方位西北は「歳破」の影響を受けるため、仕事面における契約や信用に関することに留意が必要です。
一方、受動的な影響を受ける被同会においては五黄土星との被同会となるため、
五黄の影響を強く受ける
ということに留意すべきです。また、方殺としては五黄殺の影響も受けやすくなります。
兌宮傾斜は、運気の下がり始めが明確になってくる時期となりますので、自ら行動する運気にはまだまだ恵まれますが、他人からはマイナスの影響を受けやすく、かつ五黄土星を持つ人(上司など)に振り回された挙句、
自身にとってもネガティブな結果を生みやすい
時期になってきますので、2025年10月以降は私生活においてもそれなりの留意が必要になるかもしれません。
乾宮同会においては、その後兌宮、艮宮と運気は低迷サイクルに突入していきますので、同会にせよ、被同会にせよ、困難・忍耐の時期に突入するかもしれません。
他の九星においても、このように同会・被同会、さらには相生剋、傾斜、方位吉凶を紐解くことで、2025年各月の運気・運勢をある程度導くことができるようになります。
ただ、あくまで同会・被同会は、同会する相手の影響を受ける点にフォーカスしておりますので、
自ら積極的に行動することで運気を変化させることができる
という概念が九星気学にはあるということを忘れないようにしましょう。