
五行思想に基づく九星気学においては、人の基本的性質や気質だけでなく、人と人との相性やパワーバランスにおいても、五行の属性に割り当ててその関係性を体現できる非常に優れた思想です。
これまでご紹介してきた様々な記事のなかでも、五行思想に基づく「木・火・土・金・水」の属性バランスについては詳しくご紹介してきましたが、それでも現代社会においては
人間関係で悩んだり、人との相性で悩むことが多い
というのが実情で、その背景には人間の感情がより複雑化してきていることで五行思想に当てはまらない状況が生まれているのか?、はたまた相手の性格や本質を確認することなく相手のペースに飲まれてしまっているのか?など、様々な原因が考えられます。
過去記事「▼九星気学を活用した相性・恋愛診断の占い方手順と基本解釈」でもご紹介しているように、九星気学における五行属性においては、相生・相剋・比和を理解しておけば、ある程度パワーバランスを把握することができるので、
相手の生年月日から導く本命星が分かれば
対処の方法は見出せる部分ではあり、さらに言えば相性が合わない「相剋」の関係となる相手とは、極力関わらないようにすることで、目先的なストレスや悩みを抑制することも可能です。仕事など、避けられない場合も多いとは思いますが、事前に相手の気質や本質を紐解いておけば
「〇〇さんはこういう性格の人だから」
と割り切ることもできるので、それを調和やバランスと呼ぶかは別問題として、ご自身を守るうえでも相剋の相手とは、深く関わらない方が良いというのが基本になります。
ただし、単に相性という観点では深く関わらなければ良いのですが、例えば会社組織などの場合
後先顧みずのイケイケタイプを抑制する人も必要
です。つまり、相剋の関係となるイケイケ派と慎重派が共にいた方がバランスが取れるという考え方もできますので、双方の主張が衝突したとしても、その主張を客観的に判断することができたほうが組織としては良いので、必ずしも相剋が害という訳ではありません。
そんな五行思想における相生・相剋・比和の関係ですが、この記事ではそんな人間関係の悩みを九星気学で解決すべく五行相剋をより詳しく理解すること、そして相生・相剋・比和に加え、相乗・相侮の関係についても詳しくご紹介していきます。
人間関係の悩み・・・
当事者でないと分からない辛さや苦しみがあるかもしれませんが、そんな苦しみやストレスから少しでも解放されるきっかけになるかもしれませんので、五行思想における相生・相剋をより深く理解してみましょう。

冒頭でもお伝えしたように、これまでの記事でご紹介してきた五行の相関性
相生・相剋・比和はすでに理解されている方が多いかと思います。
今回初めてご覧になられる方は、過去記事「▼九星気学の占い方・調べ方【基礎編1:九星について】」も併せてご覧いただければと思いますが、上記3つの関係性を見るだけでも
人間関係の悩みの種は「相剋」に限定される
ということが理解いただけると思います。
さらに相剋においては、死気と殺気に分類されることもお伝えしてきましたが
という分類がなされるため、分かりやすく言うと「殺気」の関係となる人と関わらなければ、
自身に害が及ぶリスクを軽減することができる
ということになります。
殺気の関係とは
などがそれに該当します。
なお、死気においては、知らず知らずに相手に悪影響を与える関係性であり、相手からみれば、あなたが「殺気」となるため、嫌でも相手から避けられたり、距離を置かれたりする可能性はありますが、ご自身がそれをストレスと感じるようであれば、自分にとって「殺気」となる相手とも、上手く付き合っていく必要があります。
分かりやすく言えば
自分は回避するくせに、相手から回避されるのは嫌
という身勝手な言い分となってしまうため、こうした調和が取れていない行動や主張は、必ず自身の身に返ってくる(五行循環)と認識しておくべきでしょう。
また、さらに深堀すると、この五行の関係性においては相生・相剋・比和のほかに相乗・相侮というケースもあり、相剋のバランスが崩れた際に相乗・相侮が起こります。具体的には
であり、例えば上記例で挙げた「金剋木(きんこくもく)」に相侮が起こると
木が太すぎて鉄でも切り倒すことができない(木侮金)
という状態、さらに相乗の例は
木が強すぎて土を極限まで弱らせてしまう(木乗土)
という状況で、人間関係においては「逆ギレ」であったり「とばっちり」といった表現がしっくりくるかもしれませんが、端的に言えば全体のバランスが崩れてしまっている状態です。
上記例の「木乗土」などは、土が弱り過ぎてしまうことで、土が本来養うべき金との関係「土生金」もバランスが崩れてしまい、
結果的に五行全体の調和が取れなくなる
というのが、この相乗・相侮の特徴。
実際の社会においては、全体の雰囲気を壊したり、振り回したりするトラブルメーカーとなる存在は、どこの社会にも一人はいるということをいち早く察知する必要があります。
そんなトラブルに巻き込まれないためにも、日ごろから周りの人の特性を把握しておくことが肝要です。

これまでの章では、人間関係および相手との相性という視点でお伝えしてきましたが、人間関係で悩んでいる人の一部においては、
そもそも自分自身の性格や気質に気づいていない
というケースも珍しくありません。
人間関係の悩みといっても多種多様で、特に現代社会においてはその構造もより複雑化しています。例えば、コミュニケーションのすれ違いによる悩み・ストレスという観点では、
などなど、挙げればキリがなく、九星気学をはじめとする相性占いだけですべての解決の糸口を掴むのは非常に困難と思われます。
特に「疎外されている」「常に意見がぶつかり感情的になる」などの相手主導となる悩みにおいては、なかなか自分では解消しにくく
環境を変える以外解決方法がない
といったことも少なくありませんが、実はそうした状況を自らが作り出している可能性もあり、自身の性格が問題であることも可能性としてゼロではありません。
つまり、周りから疎外されたり、意見衝突が絶えない、相手とうまくコミュニケーションが取れない、といった原因が自分にある場合もあるのです。人間関係で悩んでいる人すべてに当てはまる訳ではありませんが、相手の本質を知る前に、
まず本当の自分の本質や性格を認識する
ということは非常に重要で、九星気学においては自身に割り当てられた九星が外面的性格、傾斜法が内面的性格という位置づけになりますので、特に内面的な性格、
潜在的な気質から自分自身を見つめ直す
ということから始めてみると良いかもしれません。
傾斜の導き方や八卦に割り当てられた各傾斜の特徴については「▼傾斜法(九星気学)で運勢を占えば性格や運命が分かる! 」で詳しく説明しておりますので、そちらも参考にしていただければと思いますが、九星気学の真髄は
自ら積極的に動いて運気を変化させること
にありますので、人間関係の悩みにおいても自らが変化することで状況が変えられる可能性があること、そしてその行動に自信を持つためにも、自らの性格や気質をしっかりと理解することから始めると良いでしょう。