古代中国の経典「易経(えききょう)」や「五行説(ごぎょうせつ)」やからの流れを受け継ぎ、日本で発展を遂げた九星気学。
生年月日から割り出す九星と干支、五行を組合わせた占術となり、性格や相性、方位の吉凶を知るために使われています。
なお、九星とは以下の9つの星を指します。
そして、生まれた年で決まる星を「本命星」、生まれた月で決まる星を「月命星」といい、それらに基づいて占うものなのですが、
九星気学の暦(こよみ)は旧暦(きゅうれき)で判断する
ため、
早生まれの場合には誕生日によって本命星が異なります。
この本命星とはその人の本質をあらわすものとされ、性格や運勢に影響を与える最も大切な星なのですが、九星気学において旧暦を用いていることを知らない場合には間違って認識している場合が多々あるのです。
本命星が間違ってれば吉凶方位は異なりますので、
吉方位だと思っていたら、実は凶方位だった…
なんてことになりかねませんので、早生まれさんは自分の本命星が正しいのか一度よく確認してみるとよいでしょう。
九星気学では旧暦を用いているとお伝えしましたが、そもそも旧暦とは、月の満ち欠けと太陽の運行を基準として日付を数える「太陰太陽暦」の一種であり、現在使用している太陽暦が採用される明治6年以前は太陰太陽暦が使われてきました。
この太陰太陽暦では、月が新月になる日をひと月の始まりと考えており、新月から次の新月までの期間は平均して約29.5日であり、1年はおよそ354日。
太陽暦の1年間より約11日短く、そのままだと暦と季節がずれてしまうため、うるう月というものを取り入れて調節していました。
また、太陰太陽暦では暦と季節のズレを調整した季節を表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」というものが使われてました。
これは、太陽の黄道上の動きを基準に決められるもので、春夏秋冬の4つの季節をさらに6つに分けたもので、
春の始まりの起点である「立春」が1年の始まりの日
とされており、九星気学においても
立春の前日までは前年
と考えられています。そのため、
1月1日から立春の前日(2月の節分)までに生まれた方の本命星は「前年の九星」
になるのです。
たとえば、1983年であれば立春が2月4日となるため、
1983年2月3日生まれの場合 → 本命星:九紫火星
1983年2月4日生まれの場合 → 本命星:八白土星
となりますが、立春は太陽の角度が315度になる日であるため、その年により立春の日にちが変わることがあり、1984年においては立春が2月5日だったため
1984年2月4日生まれの場合 → 本命星:八白土星
1984年2月5日生まれの場合 → 本命星:七赤金星
となります。
このように、旧暦で立春が1年の境になることをご理解いただけたと思いますが、九星気学以外にも
古代中国で発祥した占術は旧暦を用いて占います。
干支はどうなのか?
といった質問をよく耳にしますが、
現在は太陽暦の1月1日で変えるのが主流となっています。
ただし、占いの世界では
というケースもありますので、そのような場合には間違わないように注意しましょう。
今回は、早生まれの方に向けた九星気学の本命星についての考え方についてお伝えしましたが、九星気学では立春が1年の始まりとなりますので、それをしっかり覚えておくことで、本命星を間違ってしまうことは防げるでしょう。
九星気学で相性や運勢が丸わかり!