
日本国内ではお馴染みの「星座占い」。
星座占いってどんな占術?という点は、改めて説明する必要はないかと思いますが、生年月日に応じて割り当てられる12星座を元に、その人の持つ性格や相性を占う命術占いの一種です。
過去記事「▼日本に星座占いが伝来したのはいつ?日本における星占いの歴史」でもご紹介しているとおり、星座占いの源流はホロスコープ(西洋占星術)であり、ホロスコープの基本構成は主に
などで構成されますが、太陽星座の位置のみ考慮される星座占いは、ある意味
ホロスコープの簡易版・要約版
と言っても過言ではなく、占うことができる内容にも限りがあることは「▼実はエンタメ占い!?~星座占いの命術としての占術範囲と電話アドバイスの有効性」で、詳しくお伝えしたとおり。分かりやすく言えば、万人受けしやすいように簡略化した、多数向けに最適化した占術であり、
ホロスコープの要約版であれど占術の目的が違う
と理解するのが一番しっくり来るのではないでしょうか。
結論から言ってしまうと、星座占いとホロスコープの基本概念の違いにおいては、星座占いは大衆化されたエンタメ色の強い占い、ホロスコープはその人が持つ固有の設計図となりますので、そもそもの思想が異なります。また、相違点という点において一番大きな要素が
となり、ホロスコープは
12星座にグループ分けする思想はない
という点が大きな相違点と言えるでしょう。
この時点で、ホロスコープが源流の星座占いと言えど、まったく異質な占術であることは理解できる部分ではありますが、ここまで掘り下げると他にも「なぜ星座占いは太陽星座のみに限定したの?」とか、「星座占いにもエレメントの概念はあるの?」など、さまざまな疑問が生じてくるところではあります。今回の記事では、
そんなホロスコープと星座占いの違いについての素朴な疑問
を細かく紐解いていきます。
繰り返しとなりますが、例えば12月25日生まれの人と1月15日生まれの人を同じ山羊座と分類するのが星座占い。
一方、同じ12月25日生まれの人でも 出生時間や場所が異なれば天体配置も違うから、異なる運勢要素を持つと考えるのがホロスコープです。
多少、占いに詳しい方なら察しが付く部分ですが、星座占いとホロスコープの関係は
星座占い:固有情報は月日のみの集団占術
ホロスコープ:完全に固有情報を基にした命術占い
となり、占術分類(命・卜・相)で言うと、星座占いは命術要素ではあるものの、完全に抽象化されてしまっているので、命術とは言えない部分も多いのです。他の命術占いでは基本的に生年月日が用いられますが、星座占いにおいては
生年すら関係なく、月日しか用いられない
ということを考慮すると、やはり命術要素はかなり薄いと考えるのが一般的です。
では、星座占いは占いとして役立たないのか?と言われると、答えとしては「どこまでを見たいのかの違い」となりますので、その点は次の章で詳しくご紹介していきます。
ここで誤解してはならない点が「星座占いは占いではないの?」という点。
現代においては、すでに大衆化された占いとして明確に確立されていますが、上述のとおり占術範囲が限定的であるため、星座占いを用いて「個人の運気・運勢」や「ラッキーアイテム」などの固有情報は導き出せないという点を理解することが肝要です。メディアの内容を鵜呑みにしないためにも、星座占いの概念や思想をしっかりと理解しておきましょう。

前段でも触れましたように、星座占いは太陽星座だけを要素として用いたホロスコープの要約版占術です。その占いの前提を改めて確認すると基本構造は
といったように、星座は性格や性質の象徴として扱われているのが星座占いです。
もちろん、星座に割り当てられる性格や性質から、ある程度テンプレート的な運気や運勢を導くことはできますが、あくまでも全体的な傾向に過ぎず、あまり参考にならないというのが実情かもしれません。
例えば、仮にこれがホロスコープだった場合のアプローチでは、同じ牡羊座を持つ人でも、月が魚座、アセンダントが乙女座だったとすれば、
内面も性格も行動もまったく別人になる
という見方をします。
アセンダントの詳細については過去記事「▼意外と知らない!ホロスコープにおける12のサインとハウスの違い」をご参照いただければと思いますが、星座占いが当たらないと感じている方の多くはホロスコープの概念が抜けているだけとも言えるので、これを機にホロスコープの知識を身に付けると良いでしょう。でも、
星座占いはなぜ太陽星座だけを採用したのか?
という点については、恐らくは消去法的な観点になると思われますが、
上記を踏まえると、
太陽星座のみとせざるを得なかったのが実情
かもしれません。
では、出生月日の太陽の位置を知ることで「その人の性格や運気・運勢の傾向を掴むことができるか?」という点についてはどうでしょうか?
この点については古くからさまざまな意見が交わされているところではありますが、まずは基本的な性格診断と、運気・運勢の傾向は切り分けて考える必要があります。
まず、基本性格の面で見てみますと、確かに基本性格や行動パターンの傾向があると言えばあると言え、大雑把ではありますがおおよその傾向として分類することができるかもしれません。例えば
といった具合です。
※各星座の基本性格は、「▼12星座占いとは?」をご参照ください。
もちろん、人の性格によっては個性的な人もおりますので、こうした分類にまったく当てはまらない場合もあり、あくまで全体的な傾向として捉えることが肝要です。そして、個々人の人生の変化を伴う運気・運勢という観点で言えば
星座占いの出生月日だけでは情報不足
ということになり、ホロスコープのように、太陽の位置だけでなく 月星座・アセンダント・惑星の配置・トランジット・アスペクトなど、複数の診断要素を用いて深掘りすることで、はじめて正解に近づけるというのが基本解釈になります。
前段でもお伝えしたように、12星座自体の割り当ての誕生日には幅があり、かつ出生年すら考慮されません。診断に必要となる個々人の情報が「あまり個人情報になっていない」というのが実態ではありますので、当然その人が持つ運気や運勢を導き出す占術ではないという点は、事前に理解しておくと良いでしょう。

これまでの説明で、星座占いとホロスコープの違いは概ね理解できたのではないかと思いますが、端的に言えば「基本思想が異なる」「占術に使用する要素が異なる」「紐解く内容の粒度が異なる」といった具合に、同じ占星術であってもほとんど別物と言っても過言ではありません。そして、日本でもメジャーな星座占いは
あくまでおおまかな傾向を示す集団占術
ということになり、占える範囲もある程度限定されるというのが実情です。
特に星座占いは、出生年が考慮されずに誕生日だけで星座が割り振られるため、例えば
これらがみな牡羊座である以上、基本性格や性質は同じとするのは少々無理があると言えば飲み込みやすいと思います。
ただ、性格の傾向としては共通する部分もあり、牡羊座のエレメントは「火」となりますので、その性格の特性として
情熱的・エネルギッシュ・前向き・直感的行動
といった集団対象としての傾向はあるかもしれませんが、個人の本質的な性格を示すものとしては少々情報不足ということも言えます。
これは、血液型占いとも共通する部分かもしれませんが、血液型占いは4種類に分類、星座占いは12種類に分類といったように大まかな分類に過ぎないため、それ以上の情報を得るには別の方法を取らざるを得ないというのが実情です。
次に、おおまかな性格を元に心理傾向も読み取れるか?という点についても見てみましょう。
「〇〇さんは、牡羊座で情熱的な性格だから前向きな人と相性が良さそう」といった具合に、星座占いは初歩的な相性診断としての活用が多い傾向にあります。
確かにこれだけ見ると説得力があるようにも見えますが、「情熱的な性格=前向きな人との相性が良い」という点にフォーカスすると情熱的な性格=前向きな人との相性が良いケースもあれば、
ブレーキ役となる冷静沈着な性格の人とも相性が良い
とも言える一方で、逆に前向きな人とは
似た性格ゆえに衝突しやすい
ということも言えるのです。
また、行動力があるという点でも、常に牡羊座の人に主導権を握らせてくれる大人しめな性格の人とも相性が良いということも言え、これは個人の本質的な性格に因るところになってくるため、もう少し個人を深掘りするための占術が必要になってくるのです。
とはいえ、特に異性との相性診断においては、見ず知らずの人との相性を占うケースは少なく、普段からある程度その人と接していて、気になる存在になっていることがほとんどではありますので、相手の性格や傾向はある程度把握しているところでもあります。それらを加味したうえで
ワンチャン付き合えたら嬉しい
というのが本音ではありますので、おおよその相性さえ掴めれば良いという状況では、星座占いが有効に機能してくれるのです。
もちろん、付き合う前から気になる人の詳細を掴めているケースは少なく、せいぜい誕生日や血液型くらいの情報しか持ち合わせていないという点でも、
まさに太陽星座のみを用いる星座占いにピッタリ。
占術の精度以上に「実際の日常生活にマッチした占術」という点もホロスコープとの大きな違いであり、ホロスコープのような個人を深掘りするほどの詳細までは必要ないという状況においては、星座占いの方が優位性を発揮してくれるのです。
もちろん、星座占いでは相手の性格の本質的な部分までは導けないため、仮に気になっていた相手と付き合うことができたとしても、付き合ってみて初めて見える本質に
こんな性格の人だと思わなかった・・・
ということも往々に起こりうるため、そういうシナリオも前提に星座占いを活用する必要があることは認識しておく必要があります。
つまり、入口(付き合うきっかけ)の部分で、失望リスクをできる限り減らしておきたいなら、ホロスコープなどの個人を深掘りできる占術を用いるべきですが、身近な存在に気になる異性がいれば、もっと深い関係になりたいと思うのは当然であり、そこまで深掘りして相手の本質を占う必要があるかどうかは自分次第。結婚を考えている相手ならそこまでする必要があるかもしれませんが、入口の部分から
得られる情報が多すぎると躊躇する要因にもなってしまう
ため、最初は相性や傾向といった大枠を知る程度にとどめ、必要になったタイミングでホロスコープなどの深い占術を取り入れるのがオススメ。
関係が進むにつれて必要に応じて深掘りしていくほうが自然な関係性を築きやすく、「▼実はエンタメ占い!?~星座占いの命術としての占術範囲と電話アドバイスの有効性」でもご紹介しているように、電話占いで直接占い師に相談することで、自身では意識していなかった認識や行動を導いてもらえるようになります。
入口では「知りすぎない勇気」を持つことも大切な判断と言えるでしょう。