
みなさんも一度は耳にしたことがあるであろう「さそり座の女」。
某大御所歌手のヒット曲のタイトルで知られていることから、その名前はもちろんのこと「なぜ蠍座の女なの?」「山羊座じゃだめなの?」と思われた方も少なくないでしょう。でも、それを深掘りして調べるほど興味があるわけでもない・・・ということで、こちら記事では「なぜ蠍座の女だけが特別扱いされるのか?」という点を
星座占い・占星術の観点から紐解いていきます!
まぁ、蠍座の女と聞いた第一印象から言っても「何かミステリアスな感じがする」「刺されたらヤバそう」などというイメージを持つかもしれませんが、それはあくまで日本の文化の話。星座占いにおける▼蠍座の基本性格は、
感受性が高く思いやりや愛情に満ち溢れている
ということになりますので、どうもみなさんが持つイメージと基本的な気質に乖離があるということは事実のようです。一方、ネガティブ的な側面で見てみますと、
といった側面がありますので、まさに男女の恋愛面に置き換えると
一度夢中になった男は手放さない
という気質の持ち主かもしれません。
という前提はさておき、占星術観点で蠍座の女性が特別扱いされる理由には、単なる性格の強さやミステリアスさだけではなく、実は
人間の深層心理に触れる象徴性が関係
しています。というのも、蠍座は黄道十二星座の中でも「水のエレメント」に属し、同じ水のエレメントである魚座や蟹座と同様、感情や潜在意識、無意識の領域と深く結びついています。その水のエレメントの特徴としては、
感情の深淵や本能的欲求を象徴
し、表面的なやり取りでは見えない心の奥底を映す鏡のようと言われます。
特に女性は感情の生き物と言われるように、社会的にも露骨な喜怒哀楽の感情表現が許される傾向があるため、その神秘的な内面がより際立って映る傾向にあるのです。分かりやすく言えば、ラブラブの時はとても献身的でも、ひとたび浮気などがバレた際には、怒涛のごとく追及される・・・そんなタイプが蠍座に多いかもしれません。
また、心理学的に蠍座の女性は
他者の心理を読み取る能力が高い
とされており、無意識に人の感情や弱点に触れる場面が多くあると言われています。
変な話ですが、俗に言う水商売の女性の星座においては、
蠍座(ミステリアス)・蟹座(気配り)・魚座(包容力)が多い
と言われており、ずべて水のエレメントであることから、無意識に人の感情や懐に入る能力には長けているのかもしれません。そういう観点では、蠍座女性に対して
知らず知らずに感情の揺れや魅力を感じてしまう
つまり異性としての特別な存在を意識せざるをえなくなるというのが実情で、近づく者の心の深淵を刺激し、自己の存在を問い直させる力を持っているのです。象徴性が、蠍座女性の特別感の源になっているのです。
だいぶ哲学的な内容になりましたが、噛み砕いて言うと
といった具合、早い話が「好意を持ってしまって恋愛感情が爆発」という状態になってしまうというのが蠍座の女の特徴なのです。巷では「魔性の女」と言われることもありますが、心理学的に見ればまったく別物で、魔性の女は相手の感情や欲望を強く引きつけ
相手を意図的に操ることが前提
になりますが、蠍座の女は感情や欲望を強く引きつけますが、相手を操っている訳ではなく、潜在意識を刺激するのが得意で相手の感情が抑えきれなくなるほど虜にしてしまう・・・まさに「サソリの毒にかかる」という表現がふさわしいほど特別な存在なのです。
次の章からは占星術的なアプローチで、より深くその性質を探っていきます。

そんな「蠍座の女」をホロスコープの観点でもう少し紐解いてみましょう。
ミステリアスの代表的存在である蠍座ですが、もちろん本人はそれを意図して振舞っているわけではなく、生まれ持った気質であるがゆえに、本人自体も
相手の深層心理を刺激するのが得意とはあまり思っていない
というのが前提にありますので、その点も踏まえてホロスコープ観点でのアプローチを詳しく見ていきましょう。
まず第一に蠍座の支配星(ルーラー)は冥王星です。

各星座には支配星が定義されていることは、過去記事「▼惑星同士の影響力ディグニティとは?星座占いにおける天体品位の見方」でもご紹介したとおりで、冥王星が示す象意は
冥府や死後の世界・変容の象徴
とされています。
現代における占星術においても、冥王星は「破壊と再生」「権力と支配」「潜在意識の覚醒」を象徴することが多いので、蠍座を持つ人は回座する位置によっても異なりますが、冥王星の力の影響を多大に受けているのです。つまり、蠍座の性格傾向に見られる熱い情熱や執着、洞察力の鋭さは
この冥王星の象意を反映している
とも言え、蠍座は単なる「強い性格」という特長以上に、他人の無意識に引き入れる力を持っているのです。ただ、蠍座という点だけにフォーカスすると、男性にも同じような特徴があってもおかしくありませんが、これには明確な違いがあり、男性は女性ほどに
感情をむき出しにしない・理性的に振る舞う
という傾向が強いため、その深層心理の刺激力が表面化しにくい傾向にあります。
まったくその傾向が見られないわけではありませんが、蠍座の女ほど強烈なインパクトはなく、魚座や蟹座のように水のエレメントという属性の特徴の方が明確に出る傾向にあるため「蠍座の男」とはあまり言われないのです。
蠍座の女性の存在は、不可視な深みを映し出すいわば象徴装置のようなもの。蠍座の基本性質に加え、冥王星の象意の影響を受けた女性の本質は、情熱や執着だけに留まらず、
破壊の先に変貌をもたらす可能性を秘めている
と言えます。
ここにミステリアスさを感じるのかは個人差があるかもしれませんが、蠍座の女性がミステリアスに感じるのは、単に「何を考えているか分からない」のではなく、無意識かつ自然発生的に相手の心のなかに存在し、心理的な刺激を揺さぶるからです。
「近づいたら離れる、離れたら近づく」
といった距離感を無意識に保っているのが蠍座の女性の洞察表現でもあるので、そうした部分に魅力を感じる男性が多いのかもしれません。

前段でも軽くお伝えしたように、蠍座の女性に対して蠍座の男性はほとんど意識されません。男性という性質的にも露骨に感情をあらわにすることは少なく、自然と特別扱いされる機会が少なくなります。仮に、洞察力が優れていたとしても、蠍座の性質や性格より
水のエレメントとしての性質の方が強く出る傾向
にあるため、注目されにくいのかもしれません。
蠍座の男と言わない理由は他にもあります。
占星術視点では蠍座の対向星座(オポジション)は牡牛座であり、12星座はそれぞれ対向星座の影響も受けあうため、特に男性の場合はその影響が顕著に出る傾向にあります。牡牛座は地のエレメントであり、物質的な安定や地盤の強さを象徴、まさに男性像そのものです。
女性としての蠍座は、心理的・感情的な深みで他者を引き寄せ、潜在意識に触れる力が際立つのに対して、男性の場合は社会的役割や外向的行動が優先されやすく、同じ象徴性が表面に出にくい。つまり
蠍座と牡牛座は「内面と外面」の二極の関係
ということができます。
陰陽で例えるなら陰が牡牛座・陽が蠍座ということになりますが、陰が社会的・感覚的に安定を保つことを好むのに対して、陽が心理や感情の深みといった内面を刺激する関係です。そういう観点でも、実は「牡牛座と蠍座の相性が良い傾向」にあり、
蠍座の情熱と牡牛座の安定志向は深く濃密な関係
になる傾向にあります。
ただし、どちらも頑固思考にあるため、衝突すると長引きやすいのが難点かもしれませんが、逆に蠍座のミステリアスな世界に引き込まれない芯がある男性として、蠍座の女性からすれば魅力的に映る傾向にあるため、意外と相性は良かったりするのです。
また、相性という観点だけでなく、対向星座同士の性質として、
お互いに自分の中に欠けているものを映し出す
という投影と補完という力学的な観点も関与してきます。
蠍座は、感情や心理の深みを牡牛座に投影することで、現実世界の安定に根ざした感覚を吸収するのに対して、牡牛座は社会的な安定だけでなく、感情の深さや情熱の重要性を蠍座から吸収するのです。平たく言えば「情熱と安定の統合」ということで、ざっくりと性質例を挙げると、以下のような傾向にあります。
蠍座の女性
牡羊座の男性
双方で掛け合い・探り合いをしているような間柄で、心理的刺激と安定志向の間で引き合いながらも、徐々に調和していくといった雰囲気です。
このように、蠍座の女性はたしかにミステリアスかもしれませんが、なにより
無意識で相手の深層心理に入り込んで感情を揺さぶる存在
ということを考えると、「気付いたら好きになっている」「知らず知らずにドハマリしている」という少々恐ろしい存在でもあるのです。ゆえに魔性の女などと言われることが多いのかもしれませんね。