
西洋占星術(ホロスコープ)における重要な要素のひとつである「アスペクト」。
アスペクトは各惑星や太陽との位置関係を示し、90°や120°など相対的な角度を見出すことで、天体同士の影響力や惑星間のエネルギーの強弱を示すとされています。
互いの天体が持つ特性が相乗的に発揮されたり、逆に互いに反発して足を引っ張りあったりと、
天体同士の強弱や吉凶を見出そうとするのがアスペクト
であり、必ずしもアスペクトを確認しなければならないというものではありませんが、ネイタルチャート(出生図)をベースとした運勢予測を行う際には必要不可欠な要素となります。
ちなみに、ネイタルチャートは普遍的な運勢などの診断に用いる出生図ですが、その他の診断法には
などがあります。過去記事「▼時間軸次第で占術自体が変わる?星座占いで導く運気・運勢の概念」でもご紹介しておりますが、特に偶発的な要素やタイミングといった卜術的な鑑定においてアスペクト分析は重要な役割を担います。つまり、ホロスコープにおけるアスペクトは
といった不確定な要素を天体の角度によって導き出すのが主たる目的で、未来的にどのようなことが起こり、どのようなリスクがあり、どのようなタイミングで行動を起こすべきか?といった内容を読み解くことができるようになります。
今回の記事では、そんなホロスコープにおける
天体同士のアスペクトの重要性と基本解釈
について詳しくご紹介いたします。
これまで、アスペクトの種類や星同士の関係性についてはご紹介してきましたが、今回の記事ではその具体的な読み方や、具体的な事例を元にハウスが示すテーマとアスペクトによって、どのような判断をすることができるのか?という解釈についても詳しく取り上げていきます。
ホロスコープチャートにあれこれ描かれる線の意味が理解できることで、チャートの読解力がアップするのはもちろん、自らで
未来予想のシナリオを描くことができるようになる
ことで様々な可能性を見出せるようになりますので、積極的にアスペクトを活用し、天体同士がどのような相互関係を築いているかを自身でも分析できるようにしましょう。

さっそくですが、アスペクトの基礎解釈について見ていきましょう。
ホロスコープチャートでよく目にする赤い線や青い線は、2種類のアスペクトを示しています。1つは天体同士が反発しあうとされるハードアスペクト、もう1つが天体同士が協調し合うソフトアスペクトです。
なお、ハードアスペクトが赤線、ソフトアスペクトは青線で描かれることが多い傾向にあります。

ホロスコープチャートは、角度30°で区切られた12のハウスで構成されますが、
アスペクトの相対角度も基本的に30°の倍数
となり、これらを総称して「メジャーアスペクト」と呼びます。
下記は、主なメジャーアスペクトの種類とそれが示す意味合いとなります。
はじめのうちはメジャーアスペクトだけでも十分なので、天体同士のアスペクトを確認し、線を引いてみて、アスペクトを構成しているかどうかを確認するだけでも問題ありません。
もちろん、チャートによってはメジャーアスペクトを形成しない場合もあります。
他の星との関わりを持ちたくない状態
ということも十分に考えられますが、アスペクトの解読で重要なことは、自身のネイタルチャートにおいて、自身のサインの支配星が配されているハウスと、アスペクトを構成する天体があればその天体が位置するハウスを理解すること。
つまり、それぞれの天体が収まっているハウスが示すテーマが
相乗的に効果が発揮されるのか、反発されて障害になっているのか?
を知ることと言えるでしょう。
なお、30°の倍数であるメジャーアスペクトに対して、メジャーアスペクトほど効果は高くないものの多少なりとも影響を受けるマイナーアスペクト、というものが存在します。
マイナーアスペクトは、主に相性診断など人間の内面を診断するプログレス法で用いられることが多いのですが、一応下記のようなマイナーアスペクトがあるということを覚えておくようにしましょう。
【主なマイナーアスペクト】

ネイタルチャートにおいてアスペクトを判断するためには、ハードアスペクトとソフトアスペクトを引くことから始まります。当然、手書きでアスペクトを引くことが好ましいのですが、ホロスコープチャートを自動で出力してくれるアステラスコープのネイタルチャート作成ツール(外部リンク)などを活用することで、簡単にアスペクトを確認することができます。
水星や土星、月、太陽など10の惑星に対してアスペクトが引かれるため、少々分かりにくくなってしまうことも少なくありませんが、そうした場合は
自身のサインにおける支配星と太陽と月の位置
を把握し、それぞれの天体がどのようなアスペクトを構成しているかを最低限チェックするようにしましょう。
ホロスコープにおける太陽・月が意味するものは自分自身
太陽が外面的性格であるのに対して、月は内面的な人格。そして、太陽が意識的な行動であるのに対して、月は無意識的な行動だったりします。つまり、陰と陽といったものを示すのが太陽と月となります。
さらに、牡羊座や天秤座といった
自身のサインの支配星がどのような位置関係にあるか?
を見るようにしましょう。
例えば、自身の支配星と太陽が真逆のオポジションのアスペクトを構成している、自身の支配星と月がトラインのアスペクトを構成している・・・といった感じです。
もちろん支配星がどのハウスに位置しているかにもよりますが、
となりますので、それだけでもある程度の方向性や予測が立てられるかもしれません。
もちろん、太陽や月だけのアスペクトではなく、その他の天体とのアスペクトによって様々なシナリオを描くことができますし、その天体が位置するハウスによっても見解が異なってきます。
例えば、「第2ハウスに位置する木星と第6ハウスの土星とが120°のアスペクト」といった場合、木星の象徴と第2ハウスのテーマ、そして土星の象徴と第6ハウスのテーマが
それぞれ協調して補完し合うと考える
ことができますので、これらを材料に総合的に判断する必要があります。
このように、天体同士のアスペクトは特に性格診断や不確実な未来予想の占術などに用いられ、様々な見解を背景に多彩なシナリオを描くことができます。
それと同時に、過去記事「▼サインの支配星とハウス(カスプ)の支配星の違いを理解しよう!」でもご紹介した「カスプの概念」も取り入れることで、より高い精度の占術を行うことができるようになります。今後、
各天体とアスペクトを構成する惑星間はどのような意味を持つか?
という点についても取り上げていきますが、まずはアスペクトの重要性と基本解釈について、この記事でしっかりと理解して、日常の占いにアスペクトを取り入れられるよう、数多くのチャートを読解するよう心がけましょう。