一般的な星座占いでは、おひつじ座、おうし座、ふたご座、かに座というように、黄道帯と呼ばれる太陽系の中心部に沿って広がる12の星座の位置や運行などから運勢を占いますが、
黄道帯には12の星座だけでなく、13番目となる「へびつかい座」がある
ことをご存じですか?
へびつかい座とは、ギリシア神話では医学の神アスクレピオスをかたどった星座とされており、さそり座の上に将棋の駒のような形に星が並んでいる星座のことを指し、その一部が黄道帯に引っかかっているため13番目の星座とされています。
黄道帯にあるならば、星座占いに組み込まれても良いかと思うものですが、12星座の中に含まれていない理由としては、
12カ月周期のカレンダーと数が合わない
ため、バビロニア人はへびつかい座を除外したとされています。
そもそも占星術における星座とは、黄道帯を12等分し、その範囲に入る星々を占星術の星座として定義したのですが、三つの行動形態、四大元素などといった考えもあるため、13の星座だとどうしても成り立たないのです。
そのためにへびつかい座を除外したと考えられていますが、そもそも他の星座に比べて暗い星で構成されているため、古代の観測者たちがへびつかい座の姿を探すのは難しかったのかもしれません。
このような理由でその名残が現代まで続いているため、占星術ではへびつかい座を含めない12の星座になっているのです。
ちなみに、13星座占いは1995年ごろに日本や欧米で話題となりました。
「天球の黄道上にある星座は12個と考えられてきたが、実は13個あった」
というNASAによる天文学上の内容に対する発表がきっかけとなりましたが、それに対してイギリスのケンブリッジ大学の天文学者が
「占星術においても12星座以外に黄道上にある『へびつかい座』も入れるべきだ」
と指摘したことにより、1995年に占星学者のウォルター・バーグ氏によって、その発言を占星術に取り入れた13星座占いの本が出版され、欧米や日本で一躍話題となったのです。
しかしながら、占星術師の間では批判的だったことや、欧米で不吉とされる「13」にちなんだものだったので、定着しなかったとされています。定着しなかったものの、今でもインターネットでは「13星座占い」と検索すればヒットしますので、気になる方は試してみてくださいね。
なお、当時話題となった13星座占いによると、へびつかい座はさそり座といて座の間となり、
3/13~4/19 うお座
4/20~5/14 おひつじ座
5/15~6/21 おうし座
6/22~7/20 ふたご座
7/21~8/10 かに座
8/11~9/16 しし座
9/17~10/31 おとめ座
11/1~11/23 てんびん座
11/24~11/30 さそり座
12/1~12/18 へびつかい座
12/19~1/19 いて座
1/20~2/16 やぎ座
2/17~3/12 みずがめ座
といった具合に割り当てられます。
へびつかい座が入ることでこれまでの星座とは異なってしまい、思いやりのある「おうし座」だと思っていたのに、実は自己中心的な「おひつじ座」だったといった具合に混乱してしまった人も少なくありません。
ちなみに、へびつかい座の性格としては、基本的に優しく、思いやりがあり、困っている人を見ると手を差し伸べることをためらいません。また、常にポジティブ思考で、弱音や人の悪口をめったに言いません。そのため、恋人や友人として付き合いやすいという特徴があります。
いかがでしたか。
かつて話題となって、今ではその存在を知らない方も多い「へびつかい座」ですが、ギリシア神話では医学の神アスクレピオスをかたどった星座であり、さらには暗い星々で見えにくいなど、へびつかい座について学ぶことができたと思います。
遠く広がる宇宙。その果てはどこまで続いているのか、ブラックホールに吸い込まれたらどうなるのか…など、科学で証明できていない宇宙について興味を持つことで、何か新しいことを勉強するきっかけとなるかもしれませんね。
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