22枚の『大アルカナ』と56枚の『小アルカナ』の合計78枚からなるフルセットのタロットカードのことを『デッキ』とも呼びます。
そもそも、タロットカードは占いではなくカードゲームを行うための道具として使用されていました。
現在でもカードゲームで遊ぶ際、使用するカードをまとめたものをデッキと呼びますよね。このことからもタロットデッキという呼び方は耳なじみよく、覚えやすいのではないでしょうか。
そんなタロットデッキは、大きく分けて「古典タロット」「マルセイユタロット」「ウェイトタロット」「トートタロット」の4つの系統に分類することができます。
厳密にはマルセイユタロットも古典タロットに分類されるとも言えますが、当サイトではマルセイユタロットがタロットとしての構成を確立した分岐点にもなっていることから古典タロットからは除外して扱っています。
15~16世紀にイタリア、フランスなどで作られた初期のタロットデッキの総称。前述したとおり、もともとはカードゲームに使用されていました。現在はカードゲームやタロット占いに使用されることはほぼないと言えますが、歴史的価値が高いデッキとされています。
■デッキ構成
大アルカナ22枚+小アルカナ(ピップカード(数札)1~10枚+コートカード(絵札)4枚)56枚の計78枚。
シンプルなデザインのタロットカードで、「愚者」にナンバーが振られていないものが多いほか「力」と「正義」の並びが不確定であったり、「死神」に名前が明記されていなかったりと、不明瞭な点が見て取れるのも特徴と言えるでしょう。
17世紀にフランスで確立されたタロットデッキ。色鮮やかでシンプルな線画が特徴的で、伝統的な占いにおいて幅広く活用されています。
■デッキ構成
大アルカナ22枚+小アルカナ(ピップカード(数札)1~10枚+コートカード(絵札)4枚)56枚の計78枚。
大アルカナは「正義」がVIII(8)、「力」がXI(11)となり、後述するウェイトタロットとは逆となります。
小アルカナには絵柄はなく、数札にスート(属性)の装飾がシンプルに施されたもので、物語性を感じさせるようなシーンは描かれていません。絵札の線画も象徴的なため、占い手の直感的な解釈が非常に重要となります。
20世紀初頭、アーサー・E・ウェイトが所属していた魔術結社「黄金の夜明け団」の解釈に基づいて監修し、パメラ・C・スミスがデザインした最も普及しているタロット。大アルカナだけでなく小アルカナにも物語性のある絵が描かれており直感的にリーディングがしやすいことから人気を博し、現代のタロット占いの主流となっています。
■デッキ構成
大アルカナ22枚+小アルカナ(ピップカード(数札)1~10枚+コートカード(絵札)4枚)56枚の計78枚。
大アルカナは「力」がXI(11)、「正義」がVIII(8)で、マルセイユタロットと入れ替わっています。
小アルカナにも物語的な絵が描かれていることが大きな特徴です。また、カバラ、占星術、神秘学などの伝統的な象徴が反映されていることもウェイト版の特筆すべき点と言えるでしょう。
伝説の魔術師として有名なイギリスのアレイスター・クロウリーが「黄金の夜明け団」の教義に独自の解釈を加え、フリーダ・ハリスがデザインした神秘主義的なタロット。サイケデリックな絵柄が特徴で、直感力と知識の両方が求められる高度なデッキです。
■デッキ構成
大アルカナ22枚+小アルカナ(ピップカード(数札)1~10枚+コートカード(絵札)4枚)56枚の計78枚。
ウェイトタロットとは描かれている絵の印象が大きく違うことや、複数のカードの名称が異なっていることが大きな特徴となります。
「力(Strength)」→ 「欲望(Lust)」
「節制(Temperance)」→ 「芸術(Art)」
「審判(Judgement)」→ 「永劫(Aeon)」など。
小アルカナのコードカードにおいても、前述した3つのデッキは「ペイジ、ナイト、クイーン、キング」で成り立っていますが、トートタロットにおいては「プリンセス、プリンス、クイーン、ナイト」と大幅に変わっています。また、カバラや占星術との対応がより強調されているのも特徴です。