
鏡のような光沢を持つヘマタイトは、古来より強力な邪気払いの力があると信じられてきました。このパワーストーンの特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきましょう。
メタリックな輝きで、男性にも人気のあるヘマタイト。見かけだけでなく、とても力強くて男性的な性質をもつパワーストーンです。
高品質のものはカットした面を磨きあげることで美しい輝きを身につけることから、「ブラックダイヤモンド」というフォルスネーム(偽名)で呼ばれていたという過去があります。
しかし、その後本物の黒いダイヤモンドが流行したことから、ヘマタイトをこの名で呼ぶことは無くなりました。
ヘマタイトは古代から血を止める作用があると信じられていたことから、戦場に赴く戦士のお守りとして活用されており、このことから勝運のパワーがあるとされています。
仕事での正念場を乗り越えたいという方や、受験生のお守りとして身につけるとよいでしょう。
また、血液が関わる病気や症状などを緩和し、活力を引き出してくれるとも言われています。貧血症で悩んでいる方、なんとなく毎日だるさを感じるという方にオススメのパワーストーンです。
こういった効果は医学的にははっきりとした根拠はありませんが、造血には鉄分が重要であることもあり、不思議な関係性があるのかもしれませんね。
磨いたヘマタイトは強い反射光を持つことから、大昔から破邪の力があるともされています。厄除けや邪気払いのお守りとして活用するのもよいでしょう。
ヘマタイトは陽の気がとても強いパワーストーンです。
男性性の高い性質を持っていますから、持ち主の強い意思、なにごとにも負けない気力などをしっかりと支えてくれるでしょう。持つ人の生命力を高め、勇気と自信を与えてくれます。
肉体面では活力を与え、血液の働きを助けてくれるパワーストーンです。鉄分の吸収力をアップさせて貧血を解消し、腎臓における血液の浄化をサポートしてくれるでしょう。
血液に元気がないと全身の倦怠感やスタミナ不足に陥りがちです。現実的な治療や食餌療法などにプラスして、お守りとしてヘマタイトを身につけると効果もアップするでしょう。
ヘマタイトの反射や微量の磁力は、邪な気を跳ね返してくれる効果も期待できます。よくないことが続いていたり、誰かに邪魔されていると感じている方にもオススメのパワーストーンです。
また、グラウンディング能力にも優れていることから、浮き足立っているようなときや心配ごとで上の空になり、ものごとに集中出来ないような方が身につけるのにも向いています。
鏡のように反射するスペキュラーライト(Specularite)というタイプがあり、古代には実際に鏡として用いられたこともあるヘマタイト。
このような反射光をもつ鏡は邪気を跳ね返すと信じられており、法具や護符として使用されてきました。
古代エジプトではお守りとして頭部につけられていたと言われており、古代ローマでも兵士のお守りとして使用されています。
紀元前900年のアリッシアではアクセサリーとして身につけられていたようです。
へマタイトは切断すると赤い粉を出すことから、ギリシャ語で血を意味する「Hema」にその名の由来があります。
古代ローマでは、このヘマタイトを身体に擦り付けることで神話の軍神マルスの加護を得られると信じられていたのです。
2004年にNASAから打ち上げられた無人探査機オポチュニティーによる調査で、火星の表面に水が存在したことが決定付けられました。
その水の中で数十億年前にヘマタイトが形成されたのではないかと考えられています。
実際にその無人探査機の採集物のなかに、非常に小さなヘマタイトが含まれていたようです。
ちなみに火星を表わすマーズ(Mars)という英語は、ローマ語では前述のマルスに相当します。偶然とはいえ、とても不思議な繋がりですね。
和名では赤鉄鉱(せきてっこう)と呼ばれるヘマタイトは酸化鉱物の一種で、結晶系は三方晶系です。表面を削ると赤い粉がでることから赤鉄鉱の名がつきました。
塩化鉄が炭酸石灰や水蒸気と反応して生じた接触鉱床中に雲母状結晶の集合体として、または火口噴気孔に薄い板状の結晶体や葉片状結晶の集合体として形成されます。
結晶面のはっきりした、光輝の強いものを境鉄鉱(きょうてっこう)、薄い板状になっているものを雲母鉄鉱(うんもてっこう)、腎臓状のものを腎臓鉄鉱、鉛筆状になったものを鉛筆鉄鉱と呼び、黒色、赤褐色などの不透明で鈍い金属光沢をもつ鉱物です。
化学組成はFe2O3。稀に少量の二酸化チタンを含むこともあるでしょう。
ヘマタイトは世界各国で豊富に採れる鉱物です。特に質の良いヘマタイトは、イギリス、ブラジル、オーストラリア、アメリカ合衆国、カナダのスペリオル湖、メキシコで採取されます。
非常に珍しい薄い板状の結晶の集合体は、薔薇の花のように見えることからアイアンローズと呼ばれることも。
ヘマタイトのなかには、自然の状態で極僅かな磁力を帯びているものがあります。強い磁力を持つものは、人工的に加えられたものです。
モース硬度は5から6.5ですが、傷には気をつけましょう。
浄化の際は錆の原因となるため、水を用いたものは避けるようにしてください。