解説書の意味を当てはめることしかできない…
カードのメッセージを汲み取れない…
このようなお悩みは初心者によくありがちですが、誰もがぶち当たる壁なので、あまり深く悩む必要はありません。
ただし、何年もやっているのに精度が高まらない場合には、そもそも肝心なことが抜けているのかもしれません。
というのも、タロットを学び始めは解説書通りに行い、出たカードの意味は解説書を参照するものですが、それを何年も同じように続けていては上達できるものも上達できません。
何度も何度も占っていくうちにカードの意味は自然と覚え、解説書の意味を容易に当てはめるようになるかもしれませんが、自分の言葉でリーディングできるようになるためには
想像力(イマジネーション)を働かせる必要があります。
展開されたカードのイメージやシンボルに対して直感的な理解や洞察を深めることが、リーディングにおいて最も重要なことであり、その想像によって過去・現在・未来といったストーリーを創造したりすることで、より意味深いリーディングを行うことができるようになるのです。
ですので、いつまでも解説書を手元に置いて、展開されたカードの意味を参照してもリーディングは上達しませんし、精度を上げることは難しいのです。
そこで今回は、リーディングの精度を高めるためのコツとトレーニングに方法についてお伝えします。
カードのイメージや象徴に対して想像力を働かせることがリーディングの基本となりますが、中には想像力を働かせることが苦手な人もいるでしょう。
たとえば、ハートマークを見た時、あなたは何を思い浮かべますか?
愛や感情、心臓などをイメージするかと思います。
次に、大きなハートマークに3本の剣が刺さった絵柄の場合にはどうでしょう?
これは小アルカナのソード3の絵柄ですが、ハートに剣が刺さっていることから、心が傷つくとか、痛みとか悲しみをイメージすることができるでしょう。
このように想像力を膨らませて、自分の言葉にすることに慣れていくことがリーディングの精度を高める基本です。
ハートなどの馴染みのある象徴であればイメージしやすいかと思いますが、ブドウやザクロなどは何の象徴か分からない場合もあるので、まずは解説書で象徴やカードの意味を少し覚えましょう。
ある程度の意味を覚えたら、今度は身近な人やモノ、ニュースなどをタロットカードで表す練習がオススメです。
たとえば、営業トップで少し近寄りがたい40代男性の上司であれば「4番・皇帝」、便利なスマホは「1番・魔術師」というように、身近な物事をカードにたとえることで、カードとの関係を見つける訓練になります。
あとは、「6番・恋人」と「15番・悪魔」などの似ている構図を見比べたり、「9番・隠者」に描かれた仙人のようなおじいさんは何を見ているのだろう?というように、カードに対して興味を持つことで、より理解を深めることができます。
身近な物事をカードで表すことができるようになったら、今度は大アルカナだけを使って1日1回1枚のカードを引きましょう。
カードデッキからランダムに1枚のカードを選ぶ「ワンオラクル」という方法で、
タロットカードから連想することに慣れる練習になります。
たとえば、「今日の打ち合わせはどう望めばいい?」といった質問に対して、「7番・戦車」が出た場合には、
「スフィンクスが引く戦車で、若者が戦場に向かって進んでいるのかな? 勇敢で、自信に満ち溢れていそう」
といったイメージをふまえて
「今日は勇気をだして、積極的な行動や発言をしてみようかな」
などと前向きな解釈ができるでしょう。
このように日常的な質問をして、引いたカードの意味を理解して、質問内容に関連付けるようにする練習を行うことで、複数枚使ったリーディングができるようになるのです。
なお、できるのならば、質問に対して、引いたカード、それに対しての自分の意味を記録することがオススメです。
あとから見直すことで、こんな意味もあったのかもしれない!といった発見ができる場合もあるので、ノートや日記帳、スマホのメモなどを活用して記録してみてください。
スポーツ選手が毎日トレーニングするように、タロット占いも毎日行うことが精度を高める秘訣といえるでしょう。