夜空に浮かぶ星々は、古代文明において時の変化を知らせてくれる目印でした。当時は文字が生まれていなかったため、それらを伝える方法は口伝えしかありませんでした。しかしながら、位置が変わっていく星を伝えるのは至難の業。そこで当時の人はイメージを膨らませて、動物や道具、人物などをモチーフにして星座を作ったのです。
そんな星座には
などのように、それぞれマーク(星座記号)があります。
これらのマークはギリシャ神話などが由来となっており、さまざまなエピソードが含まれていますので、それを知ることでより星座占いを深く理解できるもの。
そこで今回は、星座マークにフォーカスし、どのような意味が込められているのかお伝えしていきます。
おひつじ座のマークは、星座のモチーフとなった雄の羊の顔と角。威嚇したり、突撃したりする、力強い角のイメージで、闘争心溢れるおひつじ座を表したマークです。また、星座の始まりを表すことから、これから発芽する双葉が図案化されたものと考えられています。
おうし座のマークは、ギリシャ神話のゼウスが変身した雄牛の角と顔がモデルとなっていて、意思の強さと力強い安定感を表したマークです。また、顔の部分の円は太陽、角にあたる半円は月を表し、男性性と女性性をも意味しています。
ふたご座のマークは、ギリシャ神話の双子の兄弟が寄り添う姿と、ローマ数字のⅡを表したマークです。二元性・二重性という意味もあり、相反する二つの顔を持ち合わせています。
かに座のマークは、蟹の甲羅とハサミがモチーフになっていています。また、二つの円は女性の母性の象徴である乳房を表しているとされています。
しし座のマークは、ライオンがモチーフになっていて、背中を丸めた姿ともいわれています。円のたてがみと柔軟性のある曲線は百獣の王としての力強さを表しています。
おとめ座のマークは、ギリシャ神話の女神デーメーテールの美しい髪、ハープを持つ乙女、実った稲穂を持つ乙女、古代の医学のシンボルの「m」など諸説あります。
てんびん座のマークは、ギリシャ神話の女神アストレアが手にする善悪を図る天秤がモチーフになっています。また、西に沈む太陽を表しているという説もあります。
さそり座のマークは、ギリシャ神話の巨人な狩人・オリオンを刺し殺したさそりがモチーフになっています。「m」の終わりの矢印はさそりの毒針や男性器のシンボルという意味があります。
いて座のマークは、ギリシャ神話のケンタウルス族の賢者・キロンの弓矢がモチーフになっています。目標に向かって真っすぐに飛ぶ矢を表しています。
やぎ座のマークは、ギリシャ神話の牧神パーンがモチーフ。怪物・テュフォンに驚き、上半身はヤギ、下半身は魚という姿になってしまった姿が星座になってしまい、星座マークのVの部分はヤギの頭、円が下半身の魚の尾を表しています。
みずがめ座のマークは、ギリシャ神話の美少年ガニメデが抱えている水瓶の水がモチーフになっています。共鳴し合う2つの波動、現実と物質性を表している波動ともいわれています。
うお座のマークは、ギリシャ神話の女神アフロディーテとその息子エロスがモチーフになっています。怪物・テュフォンに驚いたときに変身した魚の姿で、はぐれないためにリボンで尾を結んだ姿が、星座マークに反映されています。
いかがでしたか。
星座占いのマークは古代ギリシャの神々に由来しているものが多くあります。このように由来を知ることで、より星占いを深く理解できるものです。
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