火星丘について様々な角度から見ていきましょう。火星のことは英語ではマーズと呼び、ローマ神話ではマルス、ギリシア神話ではアレスと同一視されている神のことです。アレスは戦の神であり、闘争心あふれる性格とされています。そのため火星の象意は、行動力や決断力、勇気を表わしているのです。
火星丘は3つに別れており、親指と人差し指の膨らんだ部分を第一火星丘、小指側の水星丘と月丘の間にある膨らみを第二火星丘、第一火星丘と第二火星丘の間の手のひらの真ん中のくぼみを火星平原と呼びます。
第一火星丘は、外側に向けての戦いを示しており、闘争心や決断力に必要な強い気持ちと深い関係があるでしょう。第二火星丘は、それとは逆に内面での戦い、つまり自己の内側での戦いを表わします。忍耐力や粘り強さなど精神面での戦いを示しているのです。火星平原は反抗心や気の強さなどを表わしています。
この3つの丘を合わせて見ると、その人個人の情熱などがわかってくるでしょう。個人の性格や気丈さ、またはバイタリティーを総合的に理解するのに欠かせない丘です。またその人に生活力や積極性があるかどうかなどを判断することもできます。
第一火星丘の膨らみが豊かな人は闘争心や決断力が高くて行動力も優れており、ひとところにじっとしていることができない活動的な人です。勝気な面や負けん気の強さなども第一火星丘に表れています。あまり張りがよくて膨らみすぎている場合には、ちょっとしたことが導火線になってすぐにカッカとするような短気な面や、対人面で攻撃的になりすぎるきらいがあるようです。
第二火星丘の膨らみが豊かな人は忍耐力に優れ、持続力や継続力の点で抜きん出た気質があります。地道に仕事をこなし、ものごとをこつこつと積み重ねる努力をいとわないところがあるでしょう。とても我慢強くて多少のトラブルではびくともしない、精神的な強さがあります。この部分は膨らみよりも、ここから伸びていく線があるかどうかで、その人のパーソナリティや現在置かれている状況などを見ることが多いようです。
火星平原は普通であればあまり膨らみのない場所なのですが、ここが目立つ状態であれば反発心が人一倍強いタイプでなにかと争いごとを引き起こしてしまいます。もしくは現在なにか特定のことで戦ったり争ったりしていることがあるようです。度が過ぎると他人が愛想を尽かしてしまうので注意してください。
火星丘にある代表的な線を見ていきましょう。知能線は頭脳線とも呼ばれるとても目立つ線ですが、終点がほぼ真っ直ぐに第二火星丘に届いている場合は、とても現実的にものごとをみる常識人といえます。少し想像力に欠ける面がありますが、真面目で頼りがいのある人です。
生命線は第一火星丘のあたりから手首に向かって伸びている線でとても有名な線ですね。手相のことをよく知らない方も、この線のことは耳にしたことがあるはず。主にその人の人生そのものや健康運を見る場所でもあります。
忍耐線は第二火星丘から中指や薬指の下に向かって伸びている線のことで、これは辛抱強い人に表れる線です。我慢を強いられたり苦労があったりしても、それを耐え抜くことで運が開けてくるという暗示があります。パートナーからの精神的な攻撃や暴力などを我慢している人にもでる相ですが、その場合は耐えることを美徳とせずに一刻も早くそういった状況から抜け出すように努力してください。
反抗線は忍耐線とよく似ていますが、忍耐線ほど長くなくて短い線です。意思が強いのはよいのですが、反発心が強すぎて周囲の人から扱いづらいと思われているので、この線がある人はわが身を振り返りましょう。
第一火星丘のスターは、あなたの積極性が幸運を呼び込みます。第二火星丘では、忍耐力や努力によって成功を手に入れることを意味し、火星平原にあれば目に見えない守護があるという証です。
フィッシュが現れた場合は、これまで戦ってきたことに勝利する日が近付いています。特に第二火星丘にあれば、ライバルに打ち勝つ努力が実る可能性があるでしょう。
トライアングルがある場合は、困ったことが起きても冷静にものごとを処理することができます。機転が利くので、困難な状況に陥っても自力でものごとを好転させることができるでしょう。
スクエアがある場合は、人間関係によって守られているという意味があり、第一火星丘であれば争いごとから身を守られるという暗示です。火星平原では体質改善に向いている時期という意味もあります。
第一火星丘にあるクロスは苦しい戦いを強いられる暗示で、第二火星丘ではあなたが誰かに敵意をもっている証拠です。火星平原にあるクロスは神秘十字といって、ご先祖様からの加護や精神性の高さを表わしています。
第一火星丘にあるグリルは闘争心の欠如を表わし、火星平原ではモラルの欠如や中年期の生活の不安定さが予見されるでしょう。
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