月丘について様々な角度から見ていきましょう。月丘とは小指の下の部分で手首のすぐ上にある膨らみのことです。月は英語でムーンと呼ぶのはご存知の通りですが、ローマ神話ではルナ、ギリシア神話ではアルテミスと、闇の女神とされているヘカテや月の女神のセレネとも同一視されています。
太陽を司るアポロンと月の女神であるアルテミスは双子の兄弟であり、太陽と月はまさに表裏一体といったところでしょうか。月の象意には精神世界や潜在意識、理想や想像力と母性愛などがありますが、こういった意味合いには上記の女神たちの性質を反映したものとなっているのです。
月丘はあなたの心のありようを表わす部分であり、想像力や霊感、あなたの理想や芸術性の高さやインスピレーション、他者との関わりを暗示しています。芸術家やミュージシャン、作家業などに携わる人にとっては、この月丘は大切な場所ともいえるでしょう。
スピリチュアルな面を表わす場所でもあるので、霊感が働く人や占者などもこの月丘が発達した人が多い印象があります。日常生活においては精神状態を表わし、人気運を見る大切な部分でもあるので、じっくりと見ていく必要があるでしょう。
月丘が豊かに膨らんでいる人は感受性に富んだとてもロマンティックな人です。子供を見守る母のような優しく深い愛情をたたえています。穏やかで思いやりにあふれていますが、この性質がいきすぎると神経質でヒステリックな性格となってしまうでしょう。
またイマジネーションが豊かで一人で空想の世界にふけることもしばしば。直感力が優れているので、人の気持ちを読むことにも長けています。行動様式でいえばあまり活発なタイプではありませんが、終生夢を追い続ける理想主義でもあるでしょう。
反対に月丘があまり豊かでない人は少し厭世的でものごとを見る目が覚めているようです。よくいえば超現実主義者とも取れますが、夢や希望といったものにはあまり興味をもちません。感情の揺らぎはあまりなく常に一定のテンションを保っていますが、表現力が乏しいため他人から理解してもらいにくかったり、誤解されてしまったりするタイプといえるでしょう。
創造性に欠けるのでクリエイティブな作業はどちらかというと苦手です。仕事などでは与えられたことを実直にこなす作業を得意としています。地に足をつけたタイプともいえますが、人間的な面白みに少し欠けているでしょう。
月丘にある代表的な線をみていきましょう。太陰環は太陰線とも呼びますが、手の甲のほうから生命線の下側に向かって月丘を取り巻くように半円を描いています。これはビア・ラシビアとも呼ばれる線で、これがある人は自由奔放な生きかたをする人です。嗜好品を制限なくたしなみ、性にも奔放な生きかたを好むため不摂生になってしまいがち。精神的には解放されていますが、肉体的には少々疲れているかもしれません。
放縦線は太陰環より短い線のことを表わしますが、何本も線があったり、切れ切れになっていたり、横に真っ直ぐ長く伸びている場合は凶兆とされています。忙しさからくる疲れや、不摂生、またそこから引き起こされる病気などを暗示しているので気をつけてください。
寵愛線は月丘の下のほうから運命線のほうに向かって斜め上に伸びる線のことをいいます。一本だけでなく複数本ある場合や線がくっきりとしているとその意味合いは強まるでしょう。この線がある人はとても愛嬌のあるタイプでどこか憎めない雰囲気をもっています。そんな性格から男女共に好かれることが多く、なにかと助けて大切にしてもらえるようです。人との縁を大切にすることでますます良い運を引き寄せます。
月丘にスターが現れた場合、芸能や芸術関係で才能を開花させることができます。アーティスト気質で才能に恵まれているので、感じたままを表現することであなたの個性が爆発的に芽をだすでしょう。
フィッシュが現れた場合は、芸術的な才能が発掘されるようなチャンスがやってきます。いつチャンスが訪れてもいいように、努力を欠かさないようにしてください。
トライアングルが現れた場合は、優れた想像力によって芸術的な分野での活躍ができそうです。芸術に関わっていることが趣味の分野であっても、大勢から脚光を浴びるようなことがあります。
スクエアがある場合には困難な状況にあっても他人からの助けがあるという暗示です。困ったことがあったなら人に助けを求めることでそれが解決の道に向かいます。
クロスがある場合、想像力で自分を騙していることがある暗示です。また泌尿器科系の病気の疑いやアルコールによるトラブル、水難にあう危険性がありますので、思い当たることがあればしっかりと対策をとってください。
この月丘にグリルがある場合には、発想力が乏しいという暗示になってしまいます。クリエイティブな職業の人には大ダメージな印となってしまうでしょう。
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