風水では家の間取りを見るとき、家の中心、北方向、鬼門、裏鬼門を正確に把握することが大切です。
①家の中心
まず、はじめに家の中心を見つけます。
はじめに家の間取り図を用意します。 方位を正しく出すためには、正確なものを用意してください。ない場合は、部屋のサイズ寸法をざっくり図って自分で図面を作ってみましょう。
家が長方形または正方形であれば、対角線の交わったところが中心です。(下の図を参照)
家の出っ張り部分である「張り」がその側面の三分の一以上の場合、張りを延長させた線をその面の線とみなして、長方形を描きます。
張りがその側面の三分の一以下の場合、張りは無視して、張りがないほうの壁を延長させて長方形を描き、中心を求めます。(下の図を参照)
②北方向
中心が出せたら、次に北方向を正確に割り出しましょう。部屋の中心にコンパスを置いて測ります。コンパスが中心からまっすぐ北をさしている線が部屋の中でどこになるのかを確かめて、図面の中に北の方角の線を書き込みます。
③鬼門、裏鬼門
「鬼門」は北東、「裏鬼門」は南西のこと。両方とも、悪い不吉な方角とされています。家相では鬼門と裏鬼門に玄関やトイレなどの水まわりを作ると、家の中に不運が舞い込むといわれていますよ。
風水での良い間取りを知るためには、まず自分の「本命卦(ほんめいか)」を割り出す必要があります。本命卦とは、個人の吉凶方位のことです。
古代中国では、人は「自分の誕生日」を選んで生まれてくると言われていました。人間は地上に生まれた瞬間、地球の磁場の影響を受け、自分の体内磁場を作り上げます。
この生まれつき備わった磁気に観応する気質が本命卦(ほんめいか)。生まれた年で「本命卦」が決まりますので、「吉方位、凶方位」を知ることができます。
風水では、宇宙に存在するすべての事象は、八卦と呼ばれる「乾(けん)」、「兌(だ)」、「離(り)」、「震(しん)」、「巽(そん)」、「坎(かん)」、「艮(ごん)」、「坤(こん)」 という8種類のエネルギーに分類されます。
生まれた年と性別によって、人間も8つのグループである本命卦に分けることができます。なお、生まれ年は立春の前日(2月3日)までは 前年扱いとなりますので要注意。
生まれ年 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
2004年 1995年 1986年 1977年 1968年 1959年 1950年 | 坎 (かん) | 坤 (こん) |
2005年 1996年 1987年 1978年 1969年 1960年 1951年 | 坤 (こん) | 巽 (そん) |
2006年 1997年 1988年 1979年 1970年 1961年 1952年 | 震 (しん) | 震 (しん) |
2007年 1998年 1989年 1980年 1971年 1962年 1953年 | 巽 (そん) | 坤 (こん) |
2008年 1999年 1990年 1981年 1972年 1963年 1954年 | 艮 (ごん) | 坎 (かん) |
2009年 2000年 1991年 1982年 1973年 1964年 1955年 | 乾 (けん) | 離 (り) |
2010年 2001年 1992年 1983年 1974年 1965年 1956年 | 兌 (だ) | 艮 (ごん) |
2011年 2002年 1993年 1984年 1975年 1966年 1957年 | 艮 (ごん) | 兌 (だ) |
2012年 2003年 1994年 1985年 1976年 1967年 1958年 | 離 (り) | 乾 (けん) |
自分の本命卦がわかったら、該当する本命卦の吉方位を調べます。
①玄関
風水で最も重要な場所とされる玄関は、最大吉の「生気」(せいき)方位がベスト。次に「天医・延年・伏位」がオススメ。また、日本の家相では「東、東南、南」が吉とされています。
②リビング
風水では、家族で一緒に過ごす時間が最も長いリビングも「吉方位」に配置することを推奨しています。ただ、風水では日当たりが全く考慮されていないのも考えもの。家相では日当たりを重視し、「東、東南、南」を理想とします。
③キッチン
水と火を扱うキッチンは、風通しを良くすることで空気の流れを良好にすることが大事です。吉方位は「東、東南、西北」。
玄関やトイレ等の水回りは鬼門に配置するのは避けましょう。
玄関は旺気(おうき)が入ってくるため、家のなかで最も重要な場所。その玄関が鬼門にあると、運が入ってこなくなるばかりか、家運が下がる原因にもなってしまいます。
また、鬼門である北東には日が当たらず、家の中でも空気がよどみやすい場所。湿気が多くじめっとしやすいので、水回りがあるのは衛生的にもよくない環境なんですよ。
風水は気の流れを良くすることで運気をあげるだけでなく、家の居心地をよくするためにあります。なので、どれだけ方位が良い場所でも、住む人が何か嫌な感じを受けたらその方角はやめるべきです。
また住宅環境によっては、風水に従わないほうが居心地がよくなる場合もあるでしょう。風水とは、あくまで基準。自分の直観を曲げたり居心地のよさを捨ててまで、従う必要はありません。自分の感覚を大事にしながら、ムリのない範囲で上手に風水を取り入れていきましょう。
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