人がもつ悩み事の種類は多岐に渡っています。本当にすべてが人間関係の問題と繋がっているのでしょうか?もしそうだとしても何故そんなことになってしまうのか、解決方法があるのかを探っていきます。
「明日会社(学校)に行きたくないな…」という憂鬱さは、誰しもが必ず一度は味わう気持ちです。重要なテストや失敗できない仕事が控えていたり、体調が思わしくなかったり、ウマが合わない人がいたりと、そこには様々な原因があるはず。
特に集団で行動する際には、気の合う人間ばかりが集まってくるわけではないでしょうし、気の合わない人との接触をなるべく避けていたとしても、かかわらざるを得ないような状況に陥ることもあるでしょう。
『人間の悩みはすべて対人関係の悩みである』というのは心理学者アルフレッド・アドラーの言葉で、今ではとても有名になっています。しかし本当に人生の悩みはすべて対人関係に結びついていくのでしょうか?先ほど挙げた理由のなかには、対人関係に関係なさそうな理由のものも入っていました。
人の悩みについて、もう少し色々細かく見ていきましょう。
巷のアンケートなどで浮かび上がってくる結果によると、人の悩みの種類でダントツに多いのが人間関係の悩みです。気の合わない人がいる、いじめ問題がある、パワハラ・セクハラ、友人が作れないなど、理由は様々にせよ会社や学校での対人関係の問題でほとんど占められています。
他にも家族に関する悩みがよく挙げられますが、これも家族とはいえども人間関係の問題に含まれるでしょう。その他には金銭的な問題や健康問題などが続いていくようです。適齢期の男女であれば、それに加えてさらに自分の容姿に対するコンプレックスなどがあります。
後半の悩みの種類は対人関係とまったく関係ないのでは?と思うかもしれません。一見、対人関係の悩みごととは似ても似つかないこれらの悩みも、深く掘り下げていくうちにアドラーの言葉も至極もっともだと思うようになるはずです。
容姿の問題に関しては一番わかりやすく、これは他人の目を意識しているからこそ生まれる悩みです。
次に金銭的な悩みが何故人間関係の問題に繋がるのかというと、まず第一にお金がないと生活していく上で他人に迷惑を掛けてしまう心配があるからでしょう。金策のために他人に頼みごとをするのは辛いことです。
また他人とかかわる以上、最低限の身なりを整えるのにもお金が必要でしょうし、誰かに対して見栄を張るためにお金が必要なこともあります。
病気になると少なからずも他者の手を借りることもあって、家族や見知らぬ人に迷惑を掛けたくないと思っている人が多いはずです。病気で思うように仕事ができないことで、金銭的な問題に発展して他人に迷惑を掛ける可能性もあります。
このように副産物的に生まれた悩みごとの行き先すら、結果的に人間関係の問題に行き着いてしまうのです。
悩みが大きくなれば、煩わしい人間関係を逃れて世捨て人のように誰も居ない場所で一人きりで生活することを夢見ることもあるでしょう。誰からも干渉されず、他人の言動によってイライラすることもなく、怒られたり嫌味を言われることのない素晴らしい世界。
しかしこの幻想が保たれるのは、わずか一週間足らずという研究結果が既にでています。この実験に参加した人々は孤独感に耐えられずに独り言が増え、幻覚が見えるようになってしまったようです。
あなた以外に誰も居ないということは、身の周りに音楽もなければ、絵画や本もなく、娯楽というものがすべてなくなってしまいます。普段何気なくやっているゲームやネット、テレビなどの暇つぶしの類も存在しません。
人によって孤独に対する耐性は違いますが、どんなに孤独に強い人であってもこんな状況には音をあげてしまうでしょう。
上記の例はあまりにも極端過ぎる面もありますが、身の周りのことはあなた以外の他者がいることで成り立っている部分が大きいということがわかります。
そしてあなた自身も、社会においてなんらかの役割を果たしているはずです。それがわかったところで『人間の悩みはすべて対人関係の悩みである』という問題が解決するわけではありませんが、あなた以外の人間がいるからこそ楽できたり、幸せがもたらされたりすることもまた事実でしょう。
よく言われるように、他人を変えることはとても難しいことです。悪い状況を打破するためには、あなた自身の考えかたを変えて状況の変化を呼び込むことが重要となります。
あなた自身が変われば、思わしくない対人関係も徐々に良くなっていくはずです。うまく人間関係の問題をコントロールして、有意義な人生を送りましょう。
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