春先は誰もが心機一転頑張ろう!と張り切る季節でもあります。そんな意気込みに水を差すのが5月病です。5月病にならないための予防策、なってしまったかもしれないときの対策などを知っておきましょう。
5月病について少しおさらいしておきましょう。卒入学や人事異動、決算期の繁忙期などで周りの環境が変わりやすい春先に、気分が落ち込みがちになったり、体調不良が多くなったりという状態を一般的に5月病と呼びます。5月病になってしまう主な原因は、この環境の変化によるストレスです。
通学や通勤の都合や忙しさのせいで、就寝時間が大幅に変わってしまうことが多い時期でもあります。5月病に限らず、人は生活スタイルが変化してしまうと、なにかと体調を崩しがちになってしまうものです。環境の代わり端は生活のリズムがうまく取れず、その結果睡眠不足になってしまうと上手にストレスが解消されなくなってしまいます。
また、歓送迎会などで食生活も乱れがちに。こういったことが積み重なって、徐々に調子が悪くなっていってしまうのです。
生活リズムが乱れると、なぜ5月病のような症状が表われるのでしょう?その原因を見ていきましょう。
不規則な生活は神経伝達物質であるセロトニンというホルモンの分泌を阻害してしまいます。セロトニンは自律神経を整えてくれる優れものですが、これが不足してしまうと精神のバランスが崩れやすくなってしまうのです。
自律神経が乱れると不眠になったり、焦燥感、不安感を覚えやすくなってしまいます。その結果、ストレスが不眠を呼び、不眠がストレスを呼ぶという、精神にとって悪い状況をループさせる結果となってしまうのです。
肉体的・精神的に健康な生活を送るためにも、このセロトニンは欠かせないものとなっています。生活のリズムを正すことが5月病予防や、すでに罹ってしまった5月病を治す近道と言われているのは、こうした理由からなのです。
5月病になりやすいのは4月下旬から5月上旬にかけてあるゴールデンウィークの影響も大きいようです。
新しい環境に慣れ始めたころに大きな連休が入ってしまい、ストレス解消のために羽目を外してしまったり、旅行に出掛けて非日常な空気感を楽しむことも多いでしょう。
しかしこういった行動はストレス解消には役立ったとしても、普段から乱れがちな生活リズムを更に崩してしまう恐れがあります。そして連休で弛みきった生活習慣をゴールデンウィーク明けに再び立て直さざるを得ないことで、ここでもまた変化が生じてしまいがちです。
5月病を予防するためには、大型連休中も普段通りの生活リズムを保つ必要があります。特に春先に身の周りの変化が大きかった人は、休日であっても平日通りの起床時間を守るようにすると5月病に罹りにくくなるでしょう。
もうすでに5月病っぽいんです、という方も不摂生を正すことで不調が解消される可能性があります。
朝早く起きて朝日をたっぷり浴びることで体内時計がリセットされ、夜には自然に眠くなるという効果が得られるでしょう。長時間でなくても一日5分程度でもOKです。
また、食事でセロトニンを増やすようにするのも効果があるでしょう。乳製品や大豆製品、バナナや玄米などには、セロトニンを作り出す助けになるトリプトファンという物質が含まれています。こういった食品を積極的に摂るようにしましょう。
後はなるべくストレスを溜めないこと、ストレス解消に努めるようにしてください。ストレスが溜まると呼吸が浅くなりがちなので、瞑想を取り入れたり、有酸素運動をするのもよいでしょう。
なかなか効果が実感できないようなら、とにかく医師に診てもらうことをお勧めします。
あなたの恋愛運や本質が分かる
性格診断を今すぐ試す