見た目や性格、行動の傾向などから、○○系男子と例えられることがよくあります。
今回はそのなかでも恋愛の相手としては少々厳しいと言われている昆虫系男子について探ってみましょう。
あなたは「昆虫」と聞いて、まずどんなイメージを思い浮かべますか?
虫が好きという女性は恐らくとっても稀でしょうし、「気持ち悪い」、「グロい」、「傍に寄ってきて欲しくない」など、マイナス面について思い浮かべる方がほとんどでしょう。
昆虫系男子は、大多数の女性が眼中に入れないようなタイプの男性のことを指します。いわゆる「非モテ系」の男性のことなんですね。
昆虫系男子と呼ばれる男性のルックスは残念な傾向にあります。
女性はみんなイケメンが好きなんだろう…などと勝手に考えているような男性もいますが、多くの女性はちゃんとその人の人間性をみており、ルックスを重視するタイプばかりではありません。
でもこの昆虫系男子という存在は、メンクイでない女性にさえ「会話してみたいな。」とか「もうちょっと人となりを知ってみたいな。」と思わせるような魅力にも欠け、それどころか少々とっつきにくいタイプの男性を指すようなのです。
こういったタイプの男性は女性慣れしていないこともあって、女性と目を合わせて会話することができない場合もあるでしょう。
昆虫と人が意思の疎通を図ることが難しいように、昆虫系男子もまた女性とのコミュニケーションがうまくいかないようなタイプなのです。
また、昆虫系男子は女性から相手にされない=無視(ムシ)されることから、ムシ=虫=昆虫系男子というダジャレ的なネーミングをつけられたこともあります。
正直なところ、若い女性はそういったオヤジギャグのようなダジャレを聞くのもイヤなタイプが多いですから、これもまた忌み嫌われる要素の一つになっているのかもしれませんね。
昆虫系男子が自らとよく比較する、草食系男子の特徴を幾つか挙げていきましょう。
まず草食系男子も昆虫系男子と同様に、他人と積極的にコミュニケーションをとることを苦手としています。女性とよい人間関係を築くことは特に苦手です。
あまり覇気がない…というか、すぐにあっさりとものごとを諦めてしまうことも。一生懸命頑張る!とか、しがみ付いてでもなにかを達成する!という気迫が足りないようなのです。
若い男性に草食系男子と呼ばれるタイプが多いのは事実かもしれません。
なにかに対してアツくなるというのを格好悪いと感じてしまうのは若い男性にとってはありがちなことですし、自ら一生懸命になってなにかをして失敗したらイヤだなと思ってしまうのも当然といえば当然でしょう。
意外に思うかもしれませんが、メンタル的には女性よりも男性のほうが繊細で打たれ弱いという面もありますし、センシティブで傷つきやすいということもあります。
そういった気持ちが強過ぎる男性は草食系男子になってしまう可能性が高いのです。
恋愛においても、傷つきたくない気持ちを優先させる草食系男子は、女性に対して積極的にアプローチすることはまずありません。自分からガンガン攻めていって振られたり、嫌われたり、嫌な思いをするのが耐えられないからなのでしょう。
また、恋愛することを面倒臭いと思っているような節もあります。連絡をマメにしないと怒られるとか、特定の相手と交際することで自分の自由を阻害されると考えているのですね。
ただ、彼らは昆虫系男子より女性との会話には慣れています。自信の無さを隠す術も知っているようですから、女性を目の前にしてオドオドするようなことはないでしょう。
なによりも女性の目に留まるようなお洒落好きでもあります。
昆虫系男子は、女性にあまり興味を示さない草食系男子が自分たちよりモテているのが腑に落ちないそうです。
昆虫系男子は、自分たちよりも断然やる気がなく、女性に積極的にアプローチしない草食系男子のほうがモテることに納得がいきません。
自分たちは必死で女性と仲良くなろうと努力しているのに、肝心の女性からまったく相手にされず総スカンを食らってばかり。
対して、涼しい顔をしていたり、女性からのアプローチを面倒臭そうにしている草食系男子に女性が近寄っていくのは何故なのか、と。
そんな昆虫系男子も、肉食系男子に対しては一目置いているようです。一目置いている…というよりは、端から違う世界に生きている人と思っているのかもしれません。
肉食系男子はリア充で自分に自信があるタイプ。そもそも昆虫系男子は自分と似ている点を肉食系男子に見い出そうとも思っていないのです。
自分に自信がない、コミュニケーションがあまり得意でない草食系男子と昆虫系男子の決定的な違いは、残念ながらやはりその見た目とオドオド具合。
昆虫系男子のイメージはディープなオタクなのだそうです。いかにもなオタファッションでは、女性はちょっと近寄りがたいと思ってしまうかも。
また、会話の内容もオタク同士なら盛り上がりそうですが、そういった趣味に詳しくない女性では共感できるような会話の糸口を見つけ出すのも一苦労でしょう。
また、こういったタイプの男性は収集癖を持ち合わせていることも多く、女性としては「趣味にお金を掛けすぎる男性はちょっと…」と敬遠してしまいがち。
昆虫系男子と呼ばれるタイプの男性はモテない理由を顔立ちのせいにしているようですが、本当の理由は案外別のところにあるのかもしれませんね。
現在は多様性に富んだ時代です。オタクと一言でいっても昔のようなマイナスイメージは薄れてきていますし、女性のコスプレイヤーなどもたくさんいます。女性とコミュニケーションをとろうと思えば、それなりにチャンスもあるでしょう。
女性を目の前にするとオドオドしてしまう、目を合わせて話すことができない、というのは、恋愛において大きなマイナスポイントです。
その点さえ改善できれば、こんなふうに昆虫系男子、非モテ男子などと揶揄されることもなくなるでしょう。
そもそも昆虫系男子の定義も特徴も、あんまりな内容だとは思いませんか?
実はこれは非モテ系男子が自虐的に使い出したのが始まりなのだそうです。
そこに一部のメディアが目をつけて、草食系男子の次に流行るのは昆虫系男子だと新たにブームを仕掛けようとしたのでしょう。
ただ、そのブームの火付けには失敗してしまったようで、この「昆虫系男子」という言葉を知っている人は限定的になってしまったようです。
確かに自虐であれば理解できますが、赤の他人からこういったレッテルを貼られたりするのはモテないことを自覚している男性にとっても納得がいかないでしょう。
受け取る側としても、なんだか微妙な気持ちになってしまいますよね。
他にも昆虫系男子の定義として、「虫と会話する」といったものがあるのですが、これはまずなにをおいても意味不明です。無理やり解釈するとすれば、虫と会話するほどコミュニケーションをとる相手に飢えているといったところでしょうか?
それにしても、定義付けが乱暴すぎますね。昆虫系男子という言葉が今ひとつ流行らなかった理由は、こじつけが酷いことも挙げられるのでしょう。