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漫画家の仕事をやめるべきか続けるべきか悩んでいます

カルロッタ先生の幸せになる占いコラム

漫画家です。仕事がうまくいかず、やめようか迷っています。【カルロッタ先生】

漫画家をやめるか悩む
【相談】4年前にデビュー、そこからはとんとん拍子で上手くいったのですが……

4年前に漫画家としてデビューしました。
自分で言うのもなんですが、結構大きな賞を取り、結構な賞金もいただきました。
しかし、4年経った今、漫画家を続けるかどうか悩んでいます。

私は、自分の実力に不安があったので、マンガ学校のようなところに所属していたのですが、結果的に、そこに所属して一年以内に結果がでて、学校の人たちも喜んでくれました。
賞を取り、賞金をもらい、早く結果が出たことが、内心嬉しかったのを覚えています。こういうと性格が悪いようにも思えますが、同期の人たちより頭一つ抜けて早く結果を出した自分が、能力がある、才能があると証明されたような気がして嬉しかったのもあります。自分が特別な人間になれたような気がしました。

その後、すぐに連載ももらい、単行本も出ました。そこまでは良かったのですが、本は数冊でて連載も終わり、今仕事がありません。
次の連載も企画自体はしているのですが、打ち合わせが難航しており、担当さんはすごく褒めてくれるものの、数か月仕事もなく、連載できるかもわからず、心がくじけそうです。

マンガ学校の同期は、最近本を出したり、大きな賞をとったり、何十万部売ったみたいな話がでたりと、Twitter上で話が聞こえてくると落ち込みます。
また、当時は自分よりも実力が下だと思っていた人も、いくつかマンガやイラストの仕事を持っていたりして(でも、正直自分の方が今でも彼らより上手いと思うのですが……)、そういうのを見ると非常に落ち込みます。Twitter等で同期や何かの良い話を見るたびに落ち込むので、見なければいいのですが、友達だったりもするので、それも難しく……。

正直、この先、会社員か何かをやったほうが、しっかりした人生を歩めるのでは?とも思ってしまいます。
プライベートでも、会社員になった友達は、皆結婚したり、偉いポジションに出世していたりと、そういうのを見るにつけてもとにかく落ち込みます(私は恋人がいません)。

相談が漠然としているのですが、私はどうしたらいいのでしょうか?
漫画家を続けていていいのでしょうか?

【回答】自分がどうして創作しているのか、今一度考えてみましょう。

悩んでいるご様子ですね。
今日は、私が執筆の師匠から言われたことをお話ししましょう。きっとあなたの参考になるはずです。

私には何人かの師匠がいます。その師匠のうちの一人は脚本家で、昔はHNKの大河ドラマや朝ドラにかかわっていた人でした。
若いころはシナリオセンターという脚本家養成所のようなところにいた人で、その養成所にいたとき、師匠は大きな賞をとることもなく、何か大きな実績をあげることもありませんでした。

そのころの同期の人は、すぐに受賞したり、大きなテレビドラマの脚本を書いたりと、華々しく活躍した人もいました。
しかし、その後30年たったとき、仕事として脚本家をやり続けていた人は、早くに受賞した人でも、華々しく活躍した人でもなく、30人くらいいたシナリオセンターの同期の中で、師匠一人きりだったそうです。

どうして脚本家の仕事を、30年も師匠が続けられたのか。私がそれを師匠にきいたとき、その回答はただ一つ、当たり前すぎてあなたは怒ってしまうかもしれませんが、

『作り続けること、やめずに書き続けること』

これだけだと言われました。

小説やマンガ、脚本といった、創作にまつわる物事を仕事にするとき、仕事になる、ということは、作り続けること、書き続けること、そのモチベーションを保つことなのかもしれません。

私は、師匠から、もし執筆を生業にするのであれば、

『書き続けていること以上のことを自分に求めなくていい。ただ、書き続けること。それだけできていればいい』

とよく言われていました。
続けていること以上に求めないというのは、結構大事な気がします。自分に対する期待が大きすぎると、人は、勝手につぶれてしまうものですから。

ところで、ここからは私が思うことなのですが、見るべきところがあり、ちゃんと行動している作家なら、だいたいは3年の内に受賞したり、連載が決まったり、何か華々しい実績をあげたりするものです。しかし、それが、あなたのように最初の1年目なのか、3年の最後の一日なのかは誰にもわかりません。
あなたは運よく、最初の一年目に見るべきところのある作家として、発見されました。
であれば、そこから漫画家として続けられるかどうかは、あなたが続けるかどうかにかかっています。
もし、続けていたいと思うなら、ただ、書くことをやめないというところに尽きるように思われます。

さて、ここまでは、あなたが漫画家として続けたいという意思が多少はある前提で、漫画家として続けるには、という話をしました。
しかし、そもそも漫画家として続けようかかなり迷っている、それ以上に、やめてもいいかもという気持ちが強い場合、あなたが誰のために、何のために創作しているのか、今一度考えてみると、結論を出すヒントになるかもしれません。

作品を作るとき、

①人から褒められたい、評価されたい、社会から評価されたい
②自分の好きなものを作りたい、自分が満足したい

このどちらの軸が強いのかを考えてみることです。
どういった作者であれ、物語を作るとき、①②の要素、両方をもって作品を作るものだと思います。でも、その比重は人によって違います。極端なことを言えば、①だけが非常に強い人、②だけが非常に強い人、なんていうのもいます。

あなたは、①、②、どちらがどのくらいの割合である人でしょうか?
なんとなく相談を見ていると、あなたは、誰かに評価されたい、という気持ちも、結構強いんじゃないかなぁという気がします。自分が人からまっとうにみられるかとか、誰かに褒めらたいとか、社会的に認められるかどうかが、仕事をするにあたってすごく気になる、つまり、①の要素に重心を置きたい気持ちが強いのであれば、もしかしたら、漫画家という仕事ではなくても、それを満たせる可能性があることについて、考えてみてもいいのかもしれません。

世の中には、人から褒められたり、社会的に承認されたりする仕事がたくさんあるものです。作ることよりも、もっと別のものがいいなぁと思えるのなら、そちら側に舵を切ってもいいのかもしれません。

振り返ってみて、②の要素、自分の好きなものを作りたい、自分が満足したいという気持ちが強いものの、金銭的なことや、チャンスに恵まれないという状況で続けられなそうなのであれば、副業的に漫画家を続けるというのもありでしょう。同人活動をするというのも一つの手です。どういう状況であれ、やめさえしなければ、あなたの漫画家としてのキャリアは繋がっていくのではないでしょうか。

あなたが良い人生を歩めますように!

マリ・カルロッタ・フォルトナータ
マリ・カルロッタ・フォルトナータ
Profile
イタリア人の師匠からタロットを学んだタロットマスター。
講師を務めたり、イベントやラジオに出演したりするなど幅広く活躍している。 恋や仕事などの悩み全般を扱う、オールラウンダー占い師。

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