42才、お茶子です。こんなささいな質問をするのは気が引けますが、毎日がぼんやりと物足りない気持ちで、満たされません。
友達に相談すると、恋人を作ったり、趣味で好きなことをしたりすればいいじゃない、といわれるのですが、私は好きなことというのが特になく、何かしたいという気持ちもないのです。
また、恋人をつくったら、と言われても、いい人ならいてもいいかなと思いますが、自分から特に恋人が欲しいとも思わないため、彼氏もいません。
なんというか、これがしたいとか、これが好きとか、そういうものが全然ありません。
子どもの時から、今と同じく自分の希望というものがなかったもので、中学、高校と親が決めた学校に進学し、大学も親が決めた大学に進みました。
大学卒業後は、親の希望した就職先に就職し、家に仕送りをしながら一人で自活してきました。
貯金もあるし、仕事も正社員で安定しています。人から見れば、安定したちゃんとした人生を送っているように見えると思います。
それなのに、私自身はなんだか幸せではありません。不幸とは思わないのですが、なんだかぼんやりとつまらないと思っている自分がいます。生きている意味がわからないな、と考えてしまうときもあります。
いったいどうしたらよいでしょうか?
追記:先生から兄弟がいるかどうか、いるなら、兄弟と親、兄弟と私はそれぞれどういう関係か、お金のやり取りはあるのかと聞かれたのでお答えします。
私には弟と妹がいます。親は弟と妹がやりたいことにはどんどんお金を使う感じです。逆に私にはお金を兄弟、親のために出すように言い、私は親からお金をもらったことがありません。
兄弟とのお金のやりとりは、多少あります。
私は弟の進学費用を負担しました。妹は結婚しているので、子どものためのお金を少しあげることもあります。
また、妹もよく私を誘って子どもの洋服や文具、電子機器などを買いにいこうよ、というので、2カ月に一度くらい一緒に出掛けます。その際の買い物の支払いはいつも全額私が出します。が、それほど高額ではありません。
お茶子さん、ご相談ありがとうございます。正社員で生活の心配がない毎日なのに、ぼんやり不安で生きている意味がわからなくなる、という相談ですね。
多分お茶子さんは気が付いていないように思いますが、生きている意味がわからなくなる原因は、お茶子さんが自分の人生を選択させてもらえなかったからです。
人間というのは、生まれてきて育っていく間に、好きなものや、嫌いなもの、やりたいことや、やりたくないことがわかってきます。
普通に成長していれば、好きなものがなくなったり、好きなものがわからない、ということは起こりません。
でも、お茶子さんは、自分の人生を自分で決めることを許されませんでした。
自分の好きなものを選ぶことを、親が許さなかったんだと思います。親が選んだものをやるしかなかったのです。
何しろお茶子さんはまだ子供で弱い立場でした。親の好きなものを自分のやるべきこととして受け入れるほかなかったのです。
学校の選択でも、中学校の時から大学まで、お茶子さんは自分の希望がなかった、と言っています。
それは、自分の好きなものを選ばせてもらえないために、好きなことを考えるのをあきらめたのでしょう。
本当はこういうものをやってみたい、という希望がお茶子さんの中にあっても、親の価値観の中で許されるものしか選ばせてもらえないことを、お茶子さんは、きっと薄々わかっていたんだと思います。
そして同時に、お茶子さんが好きとか、やりたいと思うものは、お茶子さんの家族の中で否定されてきたのでしょう。
子どものころ、自分の好きなものを否定されたり、抑圧されたりした人は、自分の好きなものが大人になってわからなくなります。
何が好きだったのか思い出せなくなり、好きなものがない人になってしまうのです。
お茶子さんは典型的な「好きなもののない人」です。
それは、あなたが生きてきた人生というものが、好きなものを否定される人生だった、ということなのです。他人の価値観の中でしか生きることを許されなかったということでもあります。
人が生きている実感を持つときというのは、自分で自分のことを選択することとイコールです。
今、お茶子さんは、好きなものがないゆえに、自分の人生のことを、自分で選択することができません。
自分の人生を自分で選択しないということは、生きている実感を持てないということです。だからお茶子さんは、毎日が安定して見えても、生きている実感を得るのが難しいのだと思います。
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか。
まずは家族から離れること。家族のためにお金を出すのはやめましょう。親や兄弟に、お茶子さんがお金の援助をしないこと。そして、その援助をやめたお金を使って、自分がちょっとでも興味を持ったこと、気になったことにお金を使ってみましょう。
おいしいものを食べたり、映画を見たり、旅に出たり、それが好きでなくても構いません。
お茶子さんのアンテナにちょっとでもひっかかったら全部試してみてください。今から好きなものを見つけに行くのです。
ばかばかしいと思うかもしれませんし、自分のためにお金を使うなんてもったいない、なんて思うかもしれません。
しかし、これは、今のお茶子さんにもっとも必要なことです。
自分の心を開放して、好きなものを幼い心にもどって探しなおすこと。それができて初めて、生きている実感や、自分の欲しいものがわかってきます。
好きというものを捕まえたとき、もしかしたら、お茶子さんの中にパートナーを望む気持ちが生まれてくるかもしれません。
なぜなら、自分の好きなものが何か知り、自分の価値観を見つけて初めて、他者を愛する気持ちは育つものだからです。
というわけで、相談の回答でした。
お茶子さんに幸せがありますように。
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