カルロッタ先生、初めまして。ヨピコと申します。
相談したいのは、私と彼氏のことです。
彼氏から、二人で今度遊びに行くイベントのチケットを買ってくるように頼まれました。
……でそれをうっかり買い忘れました。締め切りはもう過ぎていて、もう一度買うこともできません。
本当はオークション等で買おうかと思ったんですが、今回は高すぎてできませんでした。
それで、私は彼氏に嘘をついたんです。
「イベント、申し込みの段階でもう人がいっぱいで締め切ってて」
って。
で、簡潔に言うと、それがなぜかばれて、
「お前のことは嫌いじゃないけど、こういうことばっかりで見損なった」
というようなことを言われ、別れを切り出されました。
実は、浮気したとかそういうのは全然ないんですが、今まで何度も彼に嘘をついていました。
彼氏に頼まれてたことを忘れたとか、一緒に行く予定だったイベントにうっかり別の予定をいれちゃったりするたび、
それらしい嘘をついてごまかしました。怒られるかな、という気持ちが先だって、一度も正直に打ち明けたことはありません。
今までほとんどばれてはいないと思っていたのですが……。もしかしたら彼氏も私の嘘に気が付いていたのかもしれません。
私が泣きついたので、別れは免れましたが、しばらく距離を置こうといわれ、今は距離を置いている最中です。
毎日つらくて寂しいです。
彼氏はいつも明るく楽しい人で、趣味も楽しんでいる素敵な人です。いろいろな人と付き合いましたが、ここまで素敵な人は今までいませんでした。
ネガティブなことを言いがちな私にもいつも優しく、疲れた私のために、毎日ご飯を作ってくれるような思いやりのある人です。
彼氏と別れるなんて考えられません。
ここから彼氏に見直してもらうには、どうしたらよいでしょうか?
(ヨピコ・事務職・24歳女性)
あなたは、とてもかわいそうな子ですね。
これは、嫌みとかそういうんじゃなくて、本当に心からかわいそうだと思って言っています。
きっと、大変つらい子ども時代を過ごされたんじゃないでしょうか?誰もあなたの味方ではなく、後ろ盾もなく、というような状況だったのでは?
私、このかわいそうって言葉はあまり好きじゃないんですが、とにかくそうとしか言いようのないこともあるので、今日は使わせてもらいました。
さて、あなたは、子どもの頃、何か失敗をして、それを親に言うと、
『正直に言ってもひどい目にあわされる、あるいはみじめな目にあう』
『嘘をついてもひどい目にあわされる、あるいはみじめな目にあう』
という状況だったんじゃないでしょうか?
心当たり、あるでしょう?
こういう状況だと、人は嘘をつくことを選ぶようになります。
しかも、子どもというのは家の中でとても弱い立場なので、どちらを選んでもひどい目にあわされる場合、大人以上にほぼ間違いなく嘘をつくようになります。
そういう子どもが大人になったとき、子ども時代と同じく、些細な失敗であっても、正直にうちあけず、嘘でごまかすようになるんです。
職場等にもいませんか、明らかにばれる失敗を嘘で取り繕う人とか、ミスの言い訳を延々とする人とか。
だからヨピコさんも、何か失敗するたび、いつもいつも嘘をつくのですね。
だって、子どもの頃、正直にいっても嘘をついてもひどい目にあわされるって学んだら、嘘をついたほうが得ですもの。
そして、その行動様式を、大人になった今も実行しているのですね。
あなたの親はひどい人です。私だったらごめん被りたいタイプの、いじわるな親だと思います。
そのひどい人に育てられたあなたのつらさ、察してあまりあります。
一つ言いたいのは、あなたが嘘をついたのも、今回彼氏から距離を置かれたのも、あなたのせいではないということです。
あなたは悪くない。
あなたをひどい目に合わせながら育てたご両親が悪いのです。
で、それを踏まえてよーく聞いてください。
あなたの家の中では、正直者でいることは馬鹿をみることでした。
正直に失敗を告白するということは、ぶたれたり、罵倒されたり、嘲笑されたりすることとイコールで、あなたをとてもみじめな気持ちにするものでした。
でも、でもね、あなたの家の中を出た世界、あなたの親がいない世界では、そのルールはないんです。
あなたが失敗しても、ひどい目に合うとは限らないんです。
むしろ、家から一歩出れば、あなたが正直に失敗を打ち明けることで、いいことがたくさんあるんです。
正直だと好かれたり、誰かがフォローしてくれたり、心配してくれたりします。
失敗したことを謝罪すれば、優しく、あるいは厳しく許してくれる人もいます。
そしてあなたは、自分自身が今より少し好きになることができます。
正直でいるということは、自分を好きになることとイコールです。
彼が必ずあなたを許すかはわかりません。
でもこれまであなたと付き合ってきてくれた人です。
次に彼が会おうといってくれたとき、絶対に言い訳せずに、
『失敗を言うのが怖かった、本当にごめんなさい』
とだけ言って謝りましょう。自分をとりつくろわないこと。相手が怒っている、という感情に寄り添うこと。
光はそこから見えてきます。
最後に。
弱さを見せることは、愛されることと同義です。
愛されたいなら、弱さを見せる強さを持つこと。
失敗を隠し、失敗を避ければ、人生に失敗します。
それでは、がんばって。
あなたに良き恋がありますように。
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