嫉妬で狂いそう！年下同性の仲良し友達に対してどう接したらいいの？
年下同性の仲良し友達に嫉妬で狂いそう！【カルロッタ先生】
はじめまして。私は今年32歳になる女です。
絵が趣味でイラストやマンガを描いており、同人誌も出しています。
カルロッタ先生に相談したいのは、先日一緒に同人誌を出した、友達のAさんことです。
Ａさんは5年来の友人で、私より5つ年下の女の子です。趣味の活動だけでなく、プライベートでも遊ぶくらいずっと仲良く付き合ってきました。ただ、付き合ってしばらくから現在進行形で、彼女が大好きである反面、嫉妬の念も止められず、気が狂いそうな気持ちになったり、最近では寝込んだりしてしまいます。
嫉妬の程度はときどきで違います。自分のメンタルの状態によりけりで、上記のように激しく落ち込んだり、ときによってはもやもやするに留まったりもしています。
Aさんへの嫉妬の原因としては、同じジャンルにいるのに私より彼女の本の方が断然売れ、私のものはほとんど売れないことだと思います。
そんなに売れているにも関わらず、Twitterの人に見えない裏アカウントで「もっと売れたいなぁ」とか「こんな絵じゃへたくそすぎ、もっと人に見てもらえるようにしなきゃ」「認められたい」等発言しており、それを見るたび、じゃああなたより売れない私って何だろう？と苦しい気持ちになります。
また、彼女はそういう承認欲求があるのに、表では何でもなく装っていて、それもなんだか腹が立ちます。
他にもAさんに私が嫉妬することはいくつかあり、例えば、私が本を作ったとき、あれこれ失敗をしたのですが、それについてAさんも同じ失敗をしないよう、詳しく教えたことがありました。
そして、Aさんはそれを糧に、私より上手に、失敗せず本を作りました。それに対して、何だか面白くない気持ち、嫉妬の気持ちをもったことがあります。
もちろん、私の失敗談を伝えたのは、親しいAさんが、上手く本を作れるようにという願いからだったのです。しかし、私は実際に私の望み通りAさんが上手くいっているのをみたとき、面白くないという黒い気持ちが沸き起こり、不愉快になりました。
特に、Aさんが裏アカウントで、反面教師がいたから成功した、というようなことを書いており、それを見たときにますます腹が立った記憶があります。
その時に、私に感謝くらいしてくれてもよくない？と思ったのですが、とはいえ、たとえば私から『アドバイスしたこと、感謝して』とAさんに伝えてAさんから感謝されても、私が言ったから形式的に言葉にしたんじゃないかと疑ってしまい、よく考えたら彼女が感謝してもしなくても、私はこの件について不満足で、どうしたらいいのかと途方にくれました。
ここまで書いてみて、自分でもなんて勝手な女なんだろう、と自分自身に呆れています。先生に相談するから書いたので、もちろんこれらの感情は表に出したことはありません。
書いていながら矛盾していますが、嫉妬と怒りを感じる反面、Aさんは年齢差もあるからか、私のことを姉のように慕ってくれ、私もそれを嬉しく思い、彼女のことが大好きなのです。
こんないい子に対して、嫉妬したり、不愉快になったり、黒い感情が湧きおこったりする自分に対して、罪悪感と、みじめな気持ち、なんてダメなやつなんだろうと何度も思ってしまいます。
一応、先生以外にも友達の一人に、上記の私の悩みについて相談したところ、ぎゃははと笑われ、「そんなんあんたと同じ状況のクリエイターだったら、100人中99人は同じ気持ちになるよ、人間だもの。当たり前過ぎる悩みだから自分が悪いみたいに思うのは変」と言われました。
でも、私はなんとなく納得いきません。こんな心の狭い悩み、私と同じ立場に100人がおかれたとして、私と同じように嫉妬したりするのは、多く見積もっても50人くらいしかいないのではないでしょうか。
最近では、Aさんの絵を見るたび、Aさんがこんなに評価されてるのに、私なんかが同じジャンルで絵を書くのって意味ないよね、みたいな気持ちになってしまいます。
嫉妬の感情が沸き起こるのはもちろんですが、自分っていったいなんなんだろう、情けないという気持ちも湧いてきて、虚無になります。
私はなんでこんなにいじわるなんでしょうか。
この悩みと苦しみから解放されるには、私は一体どうしたらよいでしょうか。
お悩みのようですね。自分の嫉妬心の解決についてどうしたらよいのかと聞かれましたので、完結にお答えします。
あなたの本心を相手に伝えることです。
あなたは自分の心をかくして、相手と向き合うことを避けています。Aさんと付き合っているとき、本心と言葉が裏腹です。今のあなたは、本当のことを言えないために、自分の中の毒性が増しています。自分の真実の気持ちを認め、毒を熟成させないことです。
「Aさんとは仲良しだけど、正直Aさんが自分の絵を下手っていうと私が傷つく」
「私より本が売れていて羨ましい」
「Aさんは私より人から認められてるじゃん、いいなぁ」
「本のこと、上手くいってよかったね。私のおかげだと思うから、本当はあなたからお礼を言ってほしかった」
などなど、あなたの本心を言葉にすること。
Aさんに直接いうのが一番ですが、まぁあなたのことですから、最初は難しいでしょうね。もし言えない場合、Aさんとかかわりのない友達に、これらあなたの本心を愚痴っても構いません。
解決策としてはこれが一番です。
とはいえ、あなたは上記を実行することに非常にためらい、実行するくらいなら嫉妬に狂ったまま寝込んだほうがいいと考える予感がします。そんなわけで、なぜあなたがそのように考えるのか、またなぜ現在嫉妬で寝込むほどなのかを解説したいと思います。
さて、あなたはなぜこんなに苦しいのでしょうか。
あなたはAさんのせいだと思っているようですが、根本的にはまったく違う問題があります。
相談いただいたあなたの行動、考えのすべては、突き詰めると『愛情要求』です。本のアドバイスの件なんて典型的です。
感謝と愛が欲しくてやった行動、でも、自分の思ったような愛(Aさんの自発的な心からの感謝)が与えられなかったから非常に怒っているが、怒りを表に出すこともできないので、嫉妬の感情にすり替え、怒りを自分に向けたという形の愛情要求です。でも、あなたはそれに気が付いていません。愛情要求ではなく、とにかく嫉妬の問題だと思っています。
あなたは人生で認められたことがなく、褒められたことがなかったはずです。そのため、愛情に飢えています。でも、愛情に飢えていることにも今時点でまったく気が付いていないのです。
同時に、あなたは愛情飢餓から非常に攻撃的です。自分を愛してくれなかった世界を憎んでいます。でも、愛情が欲しいから、その攻撃性を表には出せません。そんなことをしたら、人から嫌われてしまうからです。人から嫌われたら愛してもらえません。だから必死に自分の中の悪意を隠すのです。
あなたは、自分の身近な人から愛されたいと思っています。そのために、喜怒哀楽のうち、人から嫌われる怒りや哀しみをなかったことにして、自分が人間らしい感情を持っていることを隠し、相手に媚びることにしたのです。
いい人になって、愛されたいから、相手が喜ぶこと、いいことしか言いません。人を直接には攻撃しません。自分の不愉快さや嫌なことなどを表明せず、いいなりになる人でもあります。
しかし、どんなに頑張ったところで、感情をなかったことにはできません。だから、表せなかった感情を自分に向けます。つまり、あなたはとても高い攻撃的な感情をもって、それを自分に向けています。
結論から言いましょう、嫉妬とは、受け身で生きている人が表す攻撃性です。
あなたは、本心を表明して、人と向き合うことを避けています。自分から愛されたいということを表明せず、相手が自分の望むかたちで、自分が幼子のようにあやされるのを待っています。それは、あなたがおそらく両親から愛されなかったためでしょう。
自分の悪感情をなかったことにして、誰からも好かれたい、全方位いい人でいたいと望む人、つまり八方美人な人は、間違いなく愛に飢えている人です。
しかし、同時にあなたは優しい人ですね。
自分の攻撃性を相手に向けて傷つけるのではなく、自分に向けて自分が傷ついているのですから。
繰り返しますが、この問題はAさんがどうこうという話ではありません。あなたが過去、承認されず、愛が足りなかったという問題です。
最後に。Aさんが上手かろうが下手だろうが、関係ありません。あなたの絵は、素晴らしいあなたの財産です。売れる売れない、評価されるされないというのは、本来絵の価値には関係ありません。絵の本質的な価値は、他者の評価とイコールではありません。
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