人が信用できず疑念と攻撃性を持ってしまうのをやめたい

カルロッタ先生、こんにちは

私は心が繊細でとても病みやすい性格です。原因のほとんどは対人関係です。

パターンはいつも同じで、
自分に何も言わない相手が、見限っているのか単に気にしていないのか見分けられず怖い、という悩みが全ての根幹にある気がします。
言われたら言われたでありがたいのですが、言い方によっては激しく傷付きます。言い方が思いやりに溢れていても、シチュエーションや精神状態によっては傷付きます。そして傷付いてしまったことに罪悪感を覚えます。（注意したのに受け入れられなかった、もういいやと思われるのが怖いため）

言われなくても疑念でいっぱいになってしまいます。この人は見限っているのではないかと、、
どっちに転んでも精神的に苦しいです。
人や言葉を心から信用できない、安心できないという問題を私は抱えているのだと思います。
相手を信用できないからこの人は受け入れてくれるという安心もできず、常に見捨てられる不安を抱えており、少し何か言われたり上手くいかなかっただけで、防衛本能で攻撃的姿勢をとってしまうことが多いのだと思います。

考え方を変えるにはどうすればいいでしょうか。

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お悩みのようですね。
人とかかわることで、普通の人以上に傷ついてしまう、というお悩み、考え方を変えるにはどうすればいいかというご相談、承知しました。
考え方を変える、というのは、自分の考え方を変えて、対人関係で傷つかなくなりたい、病まないようにしたい、ということであっていますでしょうかね。
そうであれば、以下でお答えしていきたいと思います。

対人関係で傷つきやすい。
人にどう思われているか気にしすぎて、人が何をしても、何を言っても、その意味を考えすぎて傷ついてしまうという人は一定数います。

こういった人は、けなされたり、悪口を言われたりと、人からネガティブなコミュニケーションをとられることで傷つくのはもちろん、人から褒められたり、感謝されたりといったポジティブなコミュニケーションをとられたとしても苦しくなったり、傷ついたりしやすい人たちです。

まぁ悪口を言われたら傷つくのは当たり前ではありますが、褒められたり感謝されたりといったコミュニケーションで傷つく、というのは、普通の人から見ると不思議かもしれません。
おそらく、ご相談者さんはこの、褒められても傷つくようなタイプとお見受けしました。

他にも、人が何気なく言った一言の意味を夜も寝れないほど考えてしまったり、自分の過去のちょっとした行動を何度も振り返って、もしかしてあの行動が特定の人を不快にさせているんじゃないか、と心配したり、自分を他者に置き換えてみれば、そんな些細なことで人はどうこう思わないよ、というような人や自分の言動行動をずっと考えて、苦しい思いをされているのではないでしょうか。

さて、あなたが、これほどまで執拗に、自分の行動言動、そして他者から見た自分というものを気にするのは、どうしてかわかるでしょうか？
こう質問すると、きっとあなたは、悩み相談の冒頭で書いてくださったように『私は心が繊細でとても病みやすい性格だからです』と答えるのではないかなと思います。
では、もうちょっと深く考えてみましょう。
あなたは、なぜ心がとても繊細で病みやすい性格なのかを考えたことがありますか？

答えは簡単、それは、あなたが怒っているからです。

え～！？怒ってなんかないよ！と思うかもしれません。
でも、自分を執拗に責め、病むほど考えてしまうのは、他人ではなく自分に向かった怒りの攻撃性の現れです。本当は他人に怒りたい。でも、人に怒るのは悪い、だから、自分を責める方向に怒りを表出させているのですね。一種の自傷行為です。

あなたは他人を攻撃しない、ある種の優しさがある人間なのだと思います。
でも、あなたの心をさざめかせ、病ませる何かが起きたとき、確かに相手に怒りをもっていませんでしたか？
私は、きっと持っていたのだと確信しています。
ただし、あなたは気遣いか優しさから、その怒りを相手にぶつけず、言わず、我慢したのではないでしょうか？
だから、自分でも気づいていない無意識で、相手に怒り、憎んでいる。それが、消えない自分への自責や、罪悪感を抱いている原因なのだと思います。

なぜなら、我慢した怒り、本心を言えなかった怒りは、しつこく自分をさいなむものだからです。
振り返ってよーく考えてみてください。

さて、これを踏まえて相談に戻りましょう。
あなたは自分の考え方を変え、対人関係で傷つかなくなりたい、病まないようにしたい、というご相談をされました。

そのために必要なことは、まず、自分が自責思考の原因になっている相手に対して、かなり根深い憎しみを持っていると認めること、それに尽きると思います。
病むほどの自責や傷つきの根源は、基本的に怒り、憎しみです。
自分が繊細だから、という表層の感情ではなく、もっと深い部分の、相手を憎んでいる、相手をネガティブに思っている、という本心の部分を捕まえて、認めることができれば、苦しさは減っていきます。

もっというなら、その人に対する強い憎しみや怒りは、本来はもっと別の、あなたの身近な人、おそらく親への怒りの転化したものだと思います。
あなたの中の、未消化な親への怒りが、他者に投影され、怒りをより増幅させているというのはよくあることです。そして内向的で優しい人ほど、自責という自傷行為によってそれを表すものなのです。
あなたと、親御さんの間に、未解決な問題がないか、振り返って考えてみてください。あなたが消化しきれていない、親への怒り、そういったものがあるのではないでしょうか。もし、何かしらの怒りに気付けたら、問題は早々に解決していくかと思います。

そしてできるなら、人と話すときに、あなたが本当に思っていること、あなたの意見を、相手の顔色をうかがわずに言う努力をしてみましょう。
これができれば、あなたの心の傷つきはなくなっていきます。

ただ、こちらは今すぐというのはハードルが高いかもしれません。相談を読んでいると、あなたは自分の意見をすべて封殺される、あるいは一切耳を傾けてもらえない環境で育った可能性も感じています。そういう場合、自分の意見を人に伝える、という行動に対するハードルは、かなり高くなってしまう傾向にあります。練習しないとなかなかできません。
でも、やってみる価値はあります。攻撃的になる必要はありません。私はこうだ、と冷静に言うことができれば、あなたの心の問題は解決していきます。
がんばってみてくださいね。応援しています。

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