有名なパワーストーンのなかでも上位にあるタイガーアイ。興味がないという方でも一度はその名を耳にしたことがあるはずです。
この石の特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきましょう。
カボションカットを施すことによって、ガラスのような光沢のなかに黒や金のシャトヤンシーと呼ばれる光線状の模様が生まれ、それが瞳の中に宿る光のように見えるのがタイガーアイの特徴です。
すべてを見通す鋭い眼光のような光は、洞察力を高めてものごとの本質を見抜き、成功をもたらすと言われています。
また、その強い光は邪な気を祓い、災厄を遠ざけるとも。
一般的には金運、ギャンブル運向上、商売繁盛のお守りとして有名なパワーストーンです。
金運アップや商売繁盛の効果が謳われる理由は、タイガーアイの洞察力を高める効果に由来しています。
ここぞというときにチャンスを逃さず行動力を発揮することが、懐に大金を招く秘訣であるということを暗示しているのでしょう。
タイガーアイの多くは金褐色や黄褐色のゴールデンタイガーアイ、イエロータイガーアイのことを指しますが、実はカラーバリエーションが豊富な石でもあります。
ブルータイガーアイ、レッドタイガーアイなどが、そのなかでも有名です。
それらの色合いによって微妙な効力の差があるとされています。
しかし、基本的にタイガーアイの効果は洞察力や決断力、行動力を高め、チャンスを活かすというものですから、決断力に欠ける方や視野を広げたい方、魔除けのお守りが欲しい方、もちろん金運を高めたいという方など、多くの方にオススメのパワーストーンです。
基本的には金運や仕事運アップのお守りとして持つ方が多いでしょう。集中力を高める効果がありますから、受験生のお守りとしての効果も期待できます。
恋愛関係では周囲からの嫉妬や悪意から身を守ってくれるお守りとして、また、ストーカーやセクハラ被害除け、恋愛関係のトラブル除けのお守りとしての効果も期待できるでしょう。
健康に関しては医学的な検知からの確証はありませんが、頭痛を鎮める、喉の痛みを抑えるなどの他にも、昔は夜盲症の治療に用いられたという説もあります。
タイガーアイのカラー別の効果も少し挙げておきましょう。
一般的なタイガーアイを指すゴールデンタイガーアイやイエロータイガーアイを用いると、理性を保った行動を促して周囲をよく見られるようになります。
レッドタイガーアイは、気力や活力をアップし、判断や決断を下す際に勇気を与えてくれるでしょう。
ブルータイガーアイは、持ち主に冷静な判断力を与え、近視眼的なものの見方を改めて視野を広く保つ効果が高いとされています。
なお、天然のレッドタイガーアイを身につける際にエネルギーが強すぎると感じる場合、透明の水晶と一緒にもつことでエネルギーを中和することができるでしょう。
古代エジプトでは、第三の眼、天の瞳と称され、幸運を招く聖なる石とされていました。神々の像の目の部分にタイガーアイをはめ込み、大いなる視野を表わしたと言われています。
また、古代ローマでは聖なる霊力をもつ強力な護符として扱われていたようです。
古代中国では神の目の石として扱われ、真実を見通すような神通力をもった石と信じられてきました。
ただし、これらの逸話は実はタイガーアイにまつわるものではなく、キャッツアイに関する伝承によるものであるという説もあります。
なぜならタイガーアイは近年になってから大量に産出されるようになり、そこから注目を集め始めたと見る向きもあるからです。
特に南アフリカで良質のタイガーアイがたくさん採れるようになってから、一般的になったという話もあります。
しかし、こういった逸話も含めてタイガーアイの魅力が多くの人に伝わり、愛されるようになったことは、元よりタイガーアイ自体に魅力がなければ不可能であったでしょう。
主な産出国は前述した南アフリカやオーストラリア、中国、ナミビアです。
特に南アフリカとオーストラリアのものが有名で、これらは先カンブリア時代の岩石のなかに見られます。
西オーストラリアのハマーズリー鉱山では、シアノバクテリアによって形成されたストロマトライトの層の中に見られるでしょう。
角閃石(アンフィボール)の繊維状結晶である青石綿(クロシドライト)に珪酸物質である石英が染みこんで硬くなり、ブルーの原石が酸化して黄褐色や金褐色になったものがタイガーアイ(虎目石)です。
酸化する前の状態のものをブルータイガーアイと呼び、さらに酸化して赤褐色になったものをレッドタイガーアイと呼びます。
レッドタイガーアイは天然のものは非常に珍しく、市場に出回っている安価なものは大抵が加熱処理を科学的に施したものです。
また、酸を使用した処理で鉄分を溶かし、脱色した淡黄色や淡灰色にしたものは、キャッツアイの代用品になることもあります。
化学組成はNa2Fe2+3Fe3+2(OH|Si4O11)で、単斜晶系に属するパワーストーンです。
クロシドライトはアスベストの一種で有害物質に指定されていますが、タイガーアイに含まれたクロシドライトは珪酸で固められてしまっているため、身につけたり傍に置くぶんには問題はありません。
ただし、削ったり、研磨したりなどの加工を施す場合は注意が必要であるということです。
タイガーアイは原石がしっかりとしているため、宝飾品の他にも彫刻や印鑑などにも利用されています。
モース硬度は6.5から7で、浄化の方法も選ばない初心者の方でも比較的扱いやすいパワーストーンです。
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