タンザニアの眠れる美女とも称される、美しい青をたたえたパワーストーンをタンザナイトといいます。この石の特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきましょう。
12月の誕生石で、いて座の星座石でもあるタンザナイト。この石はキリマンジャロの夕暮れの深くて青い空を思わせるような色味が特徴的ですが、もう一つの特徴はその輝きに多色性があることです。見る角度によってブルーやパープルに変化します。
また、光の種類によっても変化して見え、自然光のもとでは透明感のある青色に、白熱灯のような灯りのもとでは美しい紫色の輝きを放つでしょう。
タンザナイトは知性や判断力を持ち主に授け、転機をうまく乗り越えるためのパワーを与えてくれると言われています。周囲の状況を冷静に判断し、数多ある選択肢の中でも一番よいものを選ぶように導いてくれるでしょう。現在、人生の重要な岐路に立っているという方にオススメします。
このパワーストーンはネガティブなエネルギーをポジティブに変える力があり、周囲の影響を受けることなく、自分自身のよい部分を上手に表現することを手助けしてくれる石です。
タンザナイトはとても品格が高く、プライドの高いパワーストーンで、身につけた人の格をアップさせてくれる効果があります。
自分自身に少し自信がない…という女性は、ここぞという勝負時に身につけて外出するとよいでしょう。タンザナイトの精神を安定させてくれる効果や優美さも相まって、堂々と振舞うことができるはずです。
タンザナイトは、現在人生のあらゆる場面において大切な節目にある方、困難な状況で身動きの取れない方などに、正しい道を選択できるようサポートしてくれます。
この石の主な効果は、感情の高ぶりを抑えて持ち主に冷静な思考を与えることです。一時の感情に振り回されて行動してしまい、後悔することが無いように促してくれるでしょう。
思考をクリアにして判断力を高めてくれる効果がありますから、大切なプレゼンや会議を控えた方にもオススメします。
恋愛においては子供っぽい感情的な恋愛を卒業し、落ち着いた大人の関係を育んでいくためのサポートを担ってくれるでしょう。
インスピレーションを研ぎ済ませてくれる効果もあるので、クリエイティブな職に就いている方やカウンセラーやヒーラーの方にとっても大変重宝されるパワーストーンです。
また、医学的に証明されているわけではありませんが、甲状腺や副腎などホルモンの不調、眼病予防、デトックスなどにも効果があると言われています。
古くから霊力をもつパワーストーンとして、シャーマンや宗教指導者などが儀式の際に使用してきました。古代ケルト民族の間では、儀式用の用具や有力者の装飾品などに利用されています。
先見の明がある石と呼ばれ、自己啓発を促すパワーストーンとしての役割を果たしてきました。
タンザナイトという名称は市場における商品名で、鉱物の正式な名称はゾイサイトです。ゾイサイトは緑色でとても宝石と呼べるような鉱物ではありませんでした。
しかし、1967年にアマチュア鉱物コレクターのマニュエル・ド・スーザ氏が偶然、青く透明に輝くタンザナイトを発見します。
これは天然の非常に珍しい変種のブルーゾイサイトですが、現在ではこういった加工処理のない天然の青のゾイサイトはほぼ見つからないとのことです。
この不思議な美しい鉱石のウワサがあっという間に世間に広がり、それがティファニー宝石店の耳に入ります。
ティファニーはブルーゾイサイトという名前では消費者は購買意欲をそそられないと考え、発見されたタンザニアの美しい夕暮れの空をイメージし、「タンザニアの石」という意味をもつタンザナイトと名付けたということです。
そこからこのタンザナイト自体の魅力も相まって、瞬く間に人気のある宝石となりました。
和名では灰簾(かいれん)石、または黝簾(ゆうれん)石と呼ばれるタンザナイトの正式な鉱物としての名称はブルーゾイサイトといいます。
ブルーゾイサイトの化学組成はCa2Al3(SiO4)3(OH)で表わされ、斜方晶系に属する鉱物です。
変成岩の中や石英脈の中、ペグマタイトの中などから、柱状、塊状、または針状で発見され、ガラスのような光沢を持ちます。
ゾイサイトという名はオーストリアの自然学者で作家でもあるツォイス(ゾイス=Zois)・フォン・エーデルシュタイン男爵に因んだものです。
このゾイサイト自体はくすんだ色合いであることから宝石としての魅力に乏しく、アメリカやノルウェーなどから採掘される、マンガンを含む変種のピンク色をした、和名を桃簾(とうれん)石というチューライトがマニアに注目されるだけのものでした。タンザナイトのあの美しい青色は、加熱処理による賜物です。
ゾイサイトは茶褐色の地味な鉱物ですが、加熱処理によって微量に含まれるバナジウムが青に発色します。
また、色の濃いものや青紫色のものは、酸化クロムが多く含まれているものです。
モース硬度は6.5と水晶などと変わりませんが、一方方向に対して割れやすい性質があるため、衝撃には注意が必要となります。
浄化に関しては流水、日光浴、月光浴、スマッジングなど、方法を問いません。
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