赤い縞模様が特徴のサードオニキスは、夫婦を幸福に導いてくれたり未婚の人に良縁をもたらすとされています。この石の特徴や意味、もたらされる効果とその歴史などに触れていきましょう。
8月の誕生石としても知られるサードオニキスは、縞模様の層状がまるで惑星を見ているかのように美しいパワーストーンです。
基本の色はオレンジもしくは赤色をしており、そこに白い縞模様が入ったものが一般的です。
色合いはカーネリアンに似ていて、鉱物としてはほぼ同じとされていますが、均一な色のものをカーネリアンとし、縞模様があるものをサードオニキスとしています。
丸く研磨したものは、縞模様が眼のように浮かび上がるという意味から赤天瞳石と呼ばれることもあります。
この模様は二つとして同じものが存在しないと言われており、手にした石は”運命の出会い”となります。その独特な縞模様は装飾品や彫刻品などに活かされてきました。
サードオニキスは”力と保護”の石と言われ、聖書や歴史書などにも登場する石です。主に夫婦関係に良い影響を与えるとされ、家庭を円満に保ちたい人や、幸せに暮らしたいと願っている人におすすめです。また夫婦関係の修復にも効果を発揮します。
サードオニキスは愛のキューピットとしても知られており、未婚の人に良縁を運んでくれたり、悪縁を遠ざけてくれたりします。
また悪いエネルギーを跳ね返す力もありますので、防犯として身に着けたり、泥棒が侵入しやすい位置に飾っておくのも良いでしょう。
古くから魔よけの石として用いられてきたサードオニキス。なかでも夫婦に関するパワーが強く、夫婦の幸福や結婚運に良い効果を与えてくれるパワーストーンとして知られています。
夫婦関係を良好に保つだけではなく、お互いが望む家庭環境へと導いてくれたり、病気や災いから家庭を守ってくれる守護としても効果を発揮する石です。
また”乙女の象徴”ともいわれ、未婚の人にとっては、好ましくない相手を遠ざけてくれたり、不幸やトラブルから身を守ってくれます。
悪いエネルギーから守護するだけではなく、持ち主にとって望ましい相手を引き寄せてくれる縁結びの効果もあり、将来にわたって良き伴侶となる人との出会いをサポートしてくれるでしょう。
また信頼や友愛といった関係にも働きかけてくれますので、人付き合いに自信がない人や、人間関係を良好に保ちたい人にもおすすめです。
このサードオニキスは、同じメノウ仲間のオニキスほど魔よけ効果は強くはありませんが、幸福をもたらす効果もある石としてバランスの良い力を持つパワーストーンです。
サードオニキス(sardonyx)の名前の由来は、ギリシャ語で”赤茶色”を表す「サード」(sard)と”かぎ爪”を表す「オニクス」(onyx)が組み合わさったものです。
サードオニキスは歴史が深く、世界各国で様々な伝承が残っています。
旧約聖書にもその名を残しており、「出エジプト記」に登場するモーセの兄大祭司アロンが、神殿で神に仕えるときに身に着けた胸当てに12個の宝石やパワーストーンが配されていたとあり、そのうちの1つがサードオニキスであったとのことです。
また新約聖書の「ヨハネによる黙示録」には聖なる都エルサレムの城壁の土台に飾られた12の宝石の1つとしてサードオニキスの名があがっています。この12の宝石が誕生石の元になったとされており、サードオニキスは8月の誕生石となったようです。
美しい縞模様と加工のしやすいサードオニキスは、古代エジプト時代からはじまり、古代ギリシャや古代ローマでは、カメオなどの装飾品としても使われていました。
当時のカメオは魔除けの意味で作られており、お守りとして身につけられていたそうです。また肝臓などの調子を整える薬として使用されてきました。
日本でも縁結びの神様で有名な「出雲大社」の御神体として、巨大なサードオニキスが祀られているそうです。
赤縞瑪瑙(あかしまめのう)または紅縞瑪瑙(べにしまめのう)という和名を持つサードオニキスは、石英グループの一種で二酸化ケイ素が結晶してできた鉱物です。
カーネリアンと色合いが似ていますが鉱物としてはほぼ同じです。カルセドニー(玉髄)とアゲート(瑪瑙)も似た鉱物ですが、均一な色のものをカーネリアンとし、縞模様が出ているものをサードオニキスとしています。
硬度に関してはカーネリアンとほぼ同等で、硝子よりは固い硬度をもちながらも印章や装飾品などにも加工しやすいのが特徴です。
赤色や白色がついて見えるのは、様々なイオンが中に入り込むことで変色を起こしており、鉱物としては無色になります。
赤色の発色要因は、酸化鉄によるものとされ、太陽光などでより色濃くなります。
装飾品として利用されるときは、アメジストやサファイアと同等に加熱処理などによって鮮やかな発色を促しています。
そのため日光浴や水による浄化は変色の恐れがあるため、パワーストーンとしては避けなければなりません。
一番相性の良い浄化方法はクラスターなので、常にクラスターに置いておくと良いでしょう。
サードオニキスの主な産地はブラジルやウルグアイですが世界中で産出されています。
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