和歌山県新宮市にある「熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)」は、熊野本宮大社・熊野那智大社とあわせて熊野三山と呼ばれる三つの神社のうちのひとつで、全国の熊野神社の総本宮です。
熊野速玉大社が縁結びの神様と呼ばれるようになったのは、あるお守りがきっかけなんです。
それは「ナギ」のお守り。
境内には、平清盛の長男である平重盛公が植えたと伝えられる梛(なぎ)の大樹があります。
梛はその丈夫な葉が切れにくいことから縁結びの木とされ、なぎが「凪」に通じることから平安無事のお守りとされてきました。
大社では、この梛の実から作られたお守りが何種類か用意されています。
特に、柱掛け人形である「ナギ人形」の人気が高いようですよ。
熊野速玉大社の摂社である「神倉神社」も、縁結びのご利益があるといわれるパワースポットなので、ぜひ訪れたいところ。
ご祭神は、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の2柱。
熊野速玉大神は、熊野速玉大社では伊邪那岐神(イザナギ)とされていたそう。
一方、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)では同じ神名で日本書紀に登場する速玉之男(はやたまのを)とされました。
神社名は、この速玉之男からつけられたようです。
1871年に、近代社格制度のもとで熊野速玉神社として県社に列格。
1883年に打ち上げ花火が原因で社殿が全焼してしまい、1967年に再建されました。
また2004年には、「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されています。
大社敷地内にある「熊野神宝館」には、1200点にものぼる国宝が保管展示されています。
中世の櫛や紅皿、眉筆などの化粧道具が入った蒔絵手箱や檜扇などが、朱塗りの唐櫃(からびつ)におさめられていますよ。
特に、土佐派の画家が描いた山水花鳥が表と裏面にえがかれた檜扇は必見です。
朱塗りの弓、金銅鏑矢、鉄鉾などの武具や銀の縫針、錦包木枕といった中世の生活用具も見落とせません。
また社殿には、七体の古神像(こしんぞう)が安置されています。
すべてヒノキの一本彫りの着色座像で、このうち四体は平安時代初期の作と伝えられています。
明治時代には、結、速玉、家津美御子、国常立像、皇大神、伊邪那美、伊邪那岐の七躯が国宝に指定され、昭和25年には重要文化財に指定されました。
また、平成17年に速玉、夫須美、家津美御子、国常立神像の四躯が国宝に再指定されています。
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