九星気学における男女別・恋愛~結婚傾向シリーズ。
今回ご紹介する本命星は、九星気学を知る人なら誰しも一度は気にしたことがあるであろう帝王の星とされる「五黄土星」。後天定位盤では、あたかも他の九星を従えるかのように中宮に鎮座しています。
その星名のとおり五行の属性は「土」。司る季節は立春・立夏・立秋・立冬の土用(季節の変わり目)という特殊な存在です。
そんな特殊な存在である五黄土星と言えど、他の星同様に基本的な性格や気質といった点は定義されており、強いリーダーシップを発揮したり、主体性が強かったりと、圧倒的なカリスマ性を持つタイプと言われます。
言うなれば、面倒見がよく、頼りになる兄貴・姉御的な存在ではありますが、一方で
プライドが高い・独占的・支配的
といったようなネガティブな要素もあります。
まさに、政治家や経営者といった人物像がそれに当てはまりますが、今回のテーマでもある恋愛観や結婚観という点においては、
こういうタイプほど恋が苦手だったりする傾向
にありますので、帝王の星である「五黄土星」の性格・気質的な部分は今回は抜きにして、恋愛傾向であったり、結婚に対する考え方や価値観について詳しく見ていくようにしましょう。
ただ、恋愛観や結婚観は、基本的な性格や人格が形成されることによって生じる価値観のため、それを紐解くうえで性格を理解することは非常に重要です。
特に五黄土星のような特異な存在、社会的な立場として政治家や経営者ともなると圧倒的に分母が少ないという点は説明の余地がありません。
五黄土星を持つ人の多くは
同じ仲間が周りに少ないことから寂しがり屋が多い
といった傾向もあり、実はメンタル面は非常に繊細だったりもします。
上述のとおり、五黄土星は支配的でプライドも高いため、寂しいことを前面に出すことはなく、逆に支配的に相手をコントロールしようとすることも。
急なトラブルなどの対処能力も高く、一つひとつのこだわりや執着心が強いため
恋愛や結婚に対する執着も非常に強い
という傾向にあります。
「これだと思うものは必ず手に入れる」と聞けば、「まさに五黄土星の性格っぽいな」とご理解いただけるのではないかと思いますが、男女間における恋愛傾向においても「この人だ!」と決めると、とことんアプローチするのが五黄土星の特徴。
さらに、付き合ったあとや結婚後もその存在を大切にしたり、
守ろうする気持ちが非常に強い
ので、独裁的な側面はあったとしても相手に対する感情は決して希薄ではありません。長く付き合っても、その気持ちが大きく変わることはないと言われています。
ただし、主導権は常に五黄土星側にあるため、あまり意見を聞き入れてくれる機会がなく、
「言っても何も変わらない」
といった喧嘩が絶えないかもしれません。
また、常に行動を把握したがるなど独占欲も強く、嫉妬心の塊のような存在となるため、浮気などが発覚した場合には感情むき出しに激怒するかもしれませんし、その人の気質によってはDVとなる可能性もあります。
頭で考えるより先に手が出てしまうようなケースは、
実は考えるのが苦手で感情のまま動いてしまうから。
つまり、後先考えずに行動してしまうような性格の持ち主である以上、結婚後の夫婦生活においても、思っている以上にトラブルや離別も多いという点は、事前に理解しておくべきでしょう。
今回は、そんな五黄土星における恋愛観・結婚観について詳しくご紹介していきます。
そんな圧倒的に支配欲の高い五黄土星ですが、五行の属性としては「土」となりますので、二黒土星や八白土星同様、基本的には地に足をつけた安定感や我慢強さ、勤勉さといった結婚には欠かせない要素を持ち合わせています。
五黄ならではの特徴としては、
恋愛や結婚においても決断力と実行力がある
ということが言えるでしょう。
一度付き合ったり一緒になった相手は、最後までとことん付き合うという気質の持ち主であり、ある程度のすれ違いは忍耐・我慢ができます。
一白水星や六白金星のような柔軟さはないものの、相手に対して「飽きる」とか、別の人に意識が向きがちといったタイプではありません。つまり、
そう簡単に別れない
ということではありますが、逆にあなたが別れたいと思った場合でも、これまでの二人の関係に固執しすぎる傾向にありますので、別れを切り出した途端逆上したり、ストーカーまがいなことに発展したりする可能性は否定できません。
「話せば理解してもらえる」という独断的な発想になりやすい
のも五黄土星ならではの気質ではありますので、ネガティブな要素もしっかりと認識したうえで、五黄土星との付き合いや結婚を読み解いていく必要があります。
五黄土星が持つ恋愛観・結婚観を簡単にまとめると
言うなれば、馬鹿正直なだけなのかもしれません・・・
一方のネガティブ要素をピックアップしますと
といった「怖さ」も内包しているかもしれません。
続いては、五行思想における相生・相剋の関係についてです。
≪相生の関係≫
≪相剋の関係≫
相生・相剋における五行相性の詳細をお知りになりたい方は「▼九星早見表を活用した九星別年間運勢と相性を占う相生剋表」および、下記相生・相剋の関係性も併せてご覧ください。

もちろん、土の属性である以上、相生・相剋の関係は二黒土星や八白土星と同じです。
九星気学では定義的に男女の区別は行いませんが、五黄土星に関しては、その特徴や性質的な部分を考慮しても、男性的な側面が非常に色濃く出ます。
特に相剋の死気「土剋水」においては
五黄土星が一白水星を支配する
ことになるでしょう。
五黄土星が男性側だったとすると、付き合ったり結婚したりした場合に一白水星の女性側が何かと苦労をさせられる可能性が高いと言えます。
特に結婚生活では主従関係がハッキリするため、妻側が何か意見しようとしても聞き入れられることはほとんどなく、愛想尽かして別れようとしても力でねじ伏せられてしまうかもしれません。
恋愛や結婚を前提とするなら、
死気・殺気の関係は避けた方が良い
かもしれませんね。
続いては、「傾斜法」を使って内面的性格を見極めてみましょう。
本命星が持つ性格や性質をより深く分類するのが傾斜法で、八卦に割り当てられる傾斜の詳細や具体的な導き方については、「▼傾斜法(九星気学)で運勢を占えば性格や運命が分かる! 」も併せてご参照ください。
傾斜法は、その人が持つ内面的な性格を映し出す九星気学ならではの占術手法となりますが、特殊な存在となる五黄土星は「土」である一方、傾斜によっては、
のいずれかになります。内に秘めた才能や気質をある程度把握するためにも、五黄土星の相手の内面はしっかりと把握しておくようにしましょう。
なお、八卦を用いる傾斜診断においては八卦に中宮が存在しないため、
男性の場合は兌宮傾斜・女性の場合は乾宮傾斜
に割り当てられる点に注意が必要です
例えば、2004年8月18日生まれの男性の場合
例えば、2004年8月18日生まれの女性の場合
※各傾斜における内面的性格の詳細は、「▼傾斜法(九星気学)で運勢を占えば性格や運命が分かる!」を参考にしてください。
プライドの高い五黄土星ですが人を惹きつける魅力があり、人を従えるカリスマ性もあることから、何事に対しても芯がブレることがない傾向にあります。二黒土星や三碧木星のように、物事の始まりに対する前向きな姿勢や勢いを、
年間通して持ち合わせているのが五黄土星
なので、ポジティブさや恋愛の発展性、家庭を持った際の家族運や金運の高さはメリットとなるでしょう。
ただし、独裁的な性格は恋人間・夫婦間のトラブルの元となりえますので、この性格を中和すべく柔軟性の高い星の気質
一白水星・四緑木星・六白金星
の性質を持つ坎宮傾斜や巽宮、乾宮あたりの内面的性格を持ち合わせていると、男女問わず付き合いやすいのかもしれません。
いずれにせよ、恋愛観や結婚観を紐解くうえで内面的性格の要素が非常に重要となるというのはお伝えしてきたとおりです。自身が五黄土星の場合も、相手が五黄土星の場合も、傾斜宮は把握しておくと良いでしょう。
これまでお伝えしてきたように、五黄土星における恋愛・結婚面での特徴は
といった点が挙げられます。
彼氏・彼女に対する愛情という点では、どの星よりも大きいため、相手からすれば
「とても愛されている・大切にされている」
と感じることができますが、人によってはその度合いが過ぎてしまい、独占欲であったり、嫉妬心であったりといった感情をコントロールできなくなってしまう傾向にあります。
一般的によく聞く話ではありますが
などなど、俗に言う「束縛が強い」という状態になってしまうことも。
五黄土星からすると、もともと持っている性格や気質による支配の一環のため、意識している訳ではなかったりもします。
こうした束縛志向は主に男性に多い傾向にありますが、五黄土星の女性にも
といったように、体だけでなく心も支配しようとする特徴が見られます。
こうした行動もまた、深い愛情による愛情表現でもあるため、本人からすれば支配しようとしている訳ではないのですが、知らず知らずに相手を制限するような雰囲気を出したり、価値観を押し付けようとする傾向があります。
単に「支配」と言ってもその形式は様々で、誠実な愛情だからこそ
こうした支配的な行動に出やすい
という風にも言えますので、
こうした行動に対していかに寛容になれるか?
という点が、関係維持には欠かせないと言っても過言ではありません。
五黄土星における恋愛観や結婚観は、男女でその価値観に大きな違いが生じやすい傾向にありますが、いずれも「相手に対する不安」「自分だけの人でいて欲しい」、「行き過ぎてしまった愛情表現」と考えれば、意外と普通に接することができるはず。
お互いにしっかりとコミュニケーションを取り、回りくどい言い方をせず、分かりやすい会話で距離を縮めることがポイントですよ。
帝王の星・支配の星と言えど、基本的に愛情を持った人間だということを忘れないようにしましょう。
内面性格が分かる「傾斜宮」をチェック!
傾斜について