九星気学における本命星のひとつ「三碧木星」。
三碧(さんぺき)の「碧」は、深い青色であったり、現代的には「青緑」を指すことが多く、「碧海」などの美しさの表現として用いられることの多い漢字のひとつです。
もともと「三碧」には、人を欺く策略・謀略といった意味合いもあったりするのですが、九星気学の三碧木星は、後天定位盤での方位は「東」に位置し、属性は「木」、八卦では「震」に属する星です。
同じ木の属性においては四緑木星があります。その名からも「緑」を感じたり、大自然や森林といったイメージが浮かびやすいですよね、
三碧木星もまた「新緑や若木といった新しく物事を起こす」という活動的な象徴。その象意においても「成長」や「やる気」、「進歩」といった前向きな姿勢が多いのが特徴でもあります。
このページでは、そんな「三碧木星」の基本的な性質や性格、特徴などの基本情報をご紹介していきます。
本命星「三碧木星」を持つ人の基本的な性格や本質の特徴としては、冒頭でもお伝えしたように、新しい事に積極的にチャレンジしたり、物事に前向きであったりと
明るく好奇心旺盛で活発的
といった基本的特徴があります。
三碧木星における季節は、成長ややる気という言葉にふさわしい「春」(3月)であり、農作物の種まきや田植えの時期であることから、新たな芽を期待したり、作物が活き活きと成長するための土台作りといった重要な役割を担うポジションと言っても過言ではありません。
ゆえに、活発的で責任感も強く、
まわりの皆を引っ張るリーダー的存在
であることが多い傾向にあります。
一方で逆境に弱く、想定外のことが起こると現実から目を背けてしまいがちな面もあります。
春の種まきの時には起こらない作物のトラブルなどは、どうしても成長期や収穫時に起こることが多いため、時期的にもトラブル経験が少ないことで、
臨機応変にトラブルを対処することが苦手
といった側面もあるのです。
とはいえ、何事もスタートが大事という観点では、三碧木星が象徴する性格を持った人がいるだけで皆が重い腰を持ち上げることも多いことから、こうした性格の持ち主が必要として、現代の社会においても必要とされる人材となることが多い傾向にあります。
三碧木星は「新芽」や「新緑」といった若さの象徴であるためフットワークが軽く、何事も活発的である反面、
軽はずみな行動・打たれ弱い・気分屋
といった印象を持たれることも多い気質です。
二黒土星の性格が、どっしりと構えて落ち着いた存在であるのに対し、三碧木星は「落ち着きがなく行動に信頼性がない」という風に捉われることも多く、浮足立って空回りしてしまうことも少なくありません。
ただし、やはり何事においても若さは武器となり、
運勢においても壮年期までに大きな運気が巡ってきます。
八卦の属では「震」という万物を奮い立たせる卦象となりますので、若・壮年期に何を行い、どのような実績を作るかで中年・晩年期の運勢を大きく左右する、そんな星が三碧木星となります。
若・壮年期の行動が「若気の至り」だけで終わってしまわぬよう、地に足をつけた行動を心がけるようにしましょう。
三碧木星の五行説における属性は「木」。
後天定位盤の方位から見ると、吉方位には「一白水星、四緑木星、九紫火星」が位置し、凶方位には「二黒土星、三碧木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星」が定位しています。
対沖は「七赤金星」となり、社交的で性格が明るく、愛嬌もあって人気者という
七赤金星の性格や気質とバッティングする
ことが多く、何かとウマが合わないと感じることが多いでしょう。
木の属性という観点では「四緑木星」も同様ですが、相生・相剋の関係でみると
【相生(相互助長)】
【相剋(相互抑制)】
となります。
このように、金の属性である六白金星・七赤金星とは相剋の関係となり、何かと衝突することが多いかもしれません。
ちなみに、相生にはその関係性において、生気・退気・比和、相剋には死気・殺気に分類されることは、過去記事「▼死気・殺気とは?五行説に基づく九星気学の相性と方位」でもご紹介しておりますが、三碧木星における生気・退気・比和、そして死気・殺気の分類については
■相生
■相剋
という関係性が見て取れます。
余談ですが、三碧木星と四緑木星のような同じ属性の星同士は「比和」の関係性となりますが、同じ本命星同士(三碧木星と三碧木星)は比和の関係性にはなりません。この場合は調和的な効果は得られにくいということを覚えておくと良いでしょう。
なお、冒頭でお伝えしたように、
ということになりますが、特に▼一白水星の基本的な性格との相性が良く、向こう見ずで勢いだけでスタートダッシュしてしまう三碧木星の性格に協調するように、
一白水星が合わせてくれ、かつ慎重に物事を判断してくれる
という関係性が往々に見られることでしょう。
結婚相手や職場での人間関係を深めたい場合には、上記を参考にしてみてくださいね。
それぞれの九星が持つ象徴である「象意」。
象意とは、その星を象徴する事柄であり「▼九星気学における象意とは?九星が示す象意をその意味を理解しよう」で詳しくご紹介しておりますので併せてご参照ください。
このページでは「三碧木星」の主な象意についてご紹介します。
1年の始まりを担う「三碧木星」は、春の訪れに合わせて芽生える草花と同様、新たな命の誕生や物事の始まり、活力にみなぎった
その一年間のけん引役ともなりうる人物。
そのやる気に満ちた人物像を見て「まわりの皆が感化される」といった、言わばカリスマ的な存在になりうる気質を持った性格です。
勢いやノリという観点では二黒土星の性格と真逆となりますが、そんな特攻隊長的な存在はどの世界でも必要とされるので、ムードメーカーとして常に人気者となりうるでしょう。ただし、
その勢いには根拠に乏しいことも多く
焦って飛びついて失敗してしまったり、まわりの根回しなしに突っ走って結果的に事を成すことができなかったりすることも珍しくありません。
会社組織における根回しなどの「性格的に対処するのが難しい事柄」は、一白水星などの人との良好な関係を築いておくことで、
自分に足りない部分をカバーしてくれる
ので、人との付き合い方や人の使い方を上手く身に付けることで、まわりが味方してくれるようになります。
常に人気者で、男女問わず三碧木星の性格に惹かれる人は多い傾向にありますが、その人気やチヤホヤされるのも若年・壮年期までとなり、
中年期・晩年期は徐々にその魅力が失われていきます。
そうした観点では、いかに壮年期までに様々な経験を積み、足をすくわれないような
落ち着き・冷静な判断を行う能力を身に付けるか?
というのが課題となります。いつまでも勢いやノリだけでは乗り越えられない困難が来る前に、その対処法を身に付けておくことが大切です。
特に結婚相手が三碧木星の場合、年齢的に結婚を考える壮年期ほど「勢いで早期に結婚してしまい、結果的に離婚してしまう・・・」などといった可能性がありますので、相性だけでなく
三碧木星の相手が勢いやノリだけで判断していないか?
という点をしっかりと見極める必要があります。
人はそれぞれ長所・短所がありますので、こうした性格や気質も「共に乗り越える」という気概さが互いにあれば離婚という危機も乗り越えられるかもしれません。
しかし、上述のとおり若年期では、困難に直面すると目を背けてしまいがちな性格でもあるので、そうした性格をカバーできる器が必要かもしれませんね。
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