九星気学における本命星のひとつ「一白水星」。
その星名からも、水の流れや清廉さをイメージしやすい傾向にありますが、九星の定位置を定める後天定位盤での一白水星の位置は「北」。
時期的には冬を示し、生物は冬眠状態、運気においても陥入などの低迷を示すことが多いのが一白水星の宿命でもあります。
このページでは、そんな九星気学における「一白水星」の基本的な性質や性格、特徴などの基本情報を詳しくご紹介していきます。
本命星「一白水星」を持つ人の基本的な性格として、その名の通り
水のように柔軟性があり物事に対する適応力が高い
という点が挙げられます。
ただ、柔軟性は高い一方で思慮が深く軽率な行動は取らないという傾向にあり、どちらかと言えば慎重派。逆に「勢いがない」「ノリが悪い」といった側面もあり、この星を持つ人は生真面目な人が多いといった特徴があります。
環境に対する順応性の高さは「六白水星」と同じで、
どのような環境でも短期間で適用できるため
転職や転勤といったライフイベントにおいてもあまり精神的な負担は少なく、すぐに誰とでも仲良くなれる人当たりの良さも特徴と言えるでしょう。
ただ、上述のとおり慎重派ではあるため、その仲良くなった人間関係においても、
真の感情は心のうちに秘めている
ということも多く、あまり本音を語らなかったり、内心では異なることを思っていたりすることが多いのも一白水星の性格の特徴。
恋人関係であれば、浮気性ではないものの本音を語らないため、相手を信頼していなかったり、相手との距離が縮まらないことで嫌われてしまう、そんな損な性格の持ち主でもあります。
男女問わず気質的には冷静沈着
で、穏やかで優しい性格であるため男女問わずモテる傾向にありますが、人間関係においては「広く・浅く」といった客観的な目線、かつ慎重派ゆえに、自身で納得できないことや関心が薄いことは軽く受け流してしまうといった面も。
人当たりが良くても決して親身ではない
という点は押さえておくべきかもしれません。
なお、一白水星においては、慎重かつ粘り強い、自身の芯を持っている傾向にあるため、人生においては中年期~晩年期にかけて成功すると言われております。コツコツ努力家の大器晩成型と言っても過言ではないでしょう。
続いては、一白水星における五行思想の属性について見ていきましょう。
一白水星における属性は、その名の通り「水」。
九星のなかでは唯一となる「水の属性」を持つ星です。
五行思想における「木・火・土・金・水」の5つの属性の詳細については、過去記事「▼九星はどう調べる?九星気学の占い方や求め方について」も併せてご参照いただければと思いますが、一白水星は唯一の水の属性を持つ星であるゆえ、
相性を占ううえでは相剋と相生の関係性
をよく理解しておく必要があります。
相剋(そうこく)と相生(そうしょう)については、過去記事「▼死気・殺気とは?五行説に基づく九星気学の相性と方位」にて詳しくご紹介しておりますが、
といったように、土は水の氾濫を抑え、水は土を肥沃にするといった相乗の関係性があるのに対し、水と火は
水は火を消すといった水剋火
という抑制の関係性にあります。火の属性を持つ星とは相剋の関係性となり、相性的にはあまり良いとは言えない傾向にあるのです。
ちなみに、相生も相剋もそのパワーバランスが崩れることは珍しくありません。
例えば「水で消しきれないほど火が強い」「土を肥沃にできるほどの水がない」といった状況を「相侮」と言います。
相侮は、正常な五行の関係性が崩れた状態を指しますが、この崩れたパワーバランスは恒常的に続くわけでありません。恋人同士なら二人の相性が正常に戻った時に「相生」効果で仲が一層深まったり、反対に「相剋」効果で別れてしまう、といったことが多い傾向にあります。
それぞれの九星が持つ象徴である「象意」については「▼九星気学における象意とは?九星が示す象意をその意味を理解しよう」で詳しくご紹介しておりますので、このページでは一白水星の主な象意についてご紹介します。
一白水星を本命星に持つ人の性格は、思慮が深く慎重派であることが多いことは先述のとおりで、そうした観点からも、職業面では慎重さが求められるインフラ工事関連や消防士、ライフガードといった命に係わる仕事に向いているといった側面があります。
唯一の「水」の属性であるため水に関する事象に関連性が高く、
水に関する試練やトラブルに見舞われる
ことも多いのも特徴。また、病・健康面に関しては妊娠など新たな命に関することや、泌尿器、血液といった液体に関する点に留意が必要です。
水の属性は、その五行思想の関連性から「土」の属性に抑制されるものの、その他の属性の影響は受けにくいといった特徴があります。逆を言えば、
他の属性の相乗効果が得にくい
ということでもありますので、上記象意でも記載しておりますが「孤独」になりやすく、特に中高年以降の晩年期においては孤独ゆえに我を見失い、冷静沈着な自身が保てなくなったり、自暴自棄になったりする可能性があります。
そんな孤独を回避するためにも、五行の関係性で相生(陽の関係)となりうる「金」と「木」の属性、
もしくは同じ一白水星を持つ人との付き合いを深く持っておくことがポイントです。
一白水星は、表面上は穏やかで人当たりが良くても、
気質的に孤高であったり気位が高い
といったネガティブに捉えられる側面がありますので、そうした本質的な部分を認識し、特に上記属性の相手との関係性を大切にすることが重要だということを覚えておきましょう。
内面性格が分かる「傾斜宮」をチェック!
傾斜について