高島暦・高島易断と九星気学の共通点と相違点を解説！
投資家や経営者の愛読書！高島暦・高島易断と九星気学の共通点と相違点
九星気学や風水をご存じの方、もしくは金融投資や経営者の方なら一度は聞いたことがあるであろう「高島暦・高島易断」。高島易断は、森羅万象の変化法則を説いた中国古代の易経をベースとした占術のひとつで、高島嘉右衛門（1832~1914）が創始した風水の一種と位置づけされる占いです。
1924年発祥の九星気学より古い歴史があり、日本では古くから
- 縁起の良い地鎮祭や竣工式の日どり
- 縁起の良い方位への移転、引っ越し
- 開業・開店、大きな契約の日どり
を導くために用いられてきました。
皆さんも良くご存じの「大安」や「仏滅」といった六曜も取り入れられているのが高島易断の特徴のひとつ。六曜自体は、中国の陰陽五行の思想に基づいており、
九星気学ともまた共通点が多い傾向にあります。
高島易断は、九星気学に基づく「一白水星」から「九紫火星」までの本命星も要素として用いられるため、九星気学とは密接なつながりがあると判断することができます。
九星気学もまた、運気を元にした吉凶方位鑑定に用いられることが多く、
高島易断もまた家相や風水といった気の流れ
を重視する占術ではありますので、共に陰陽五行といった基本思想は同じで、占術の構成要素やアプローチに若干違いはあっても、共通点は非常に多いということが言えるでしょう。
そこで今回の記事では、そんな投資家や経営者の愛読書でもある
高島暦・高島易断と九星気学の共通点と相違点にフォーカス
し、その活用方法の違いについても詳しくご紹介していきます。
もちろん、共通点が多いからと言っても、九星気学では吉方位と出ている方角でも、高島易断では真逆の結果を示すこともあり、必ずしもどちらが信憑性が高いとか、どちらの方が優れているとか、そういった比較をする内容ではありません。
高島易断を知ることで、より一層九星気学の理解も深まりますので、この機会に高島易断の優れた思想、九星気学に与える影響などをしっかりと理解していきましょう。
高島暦・高島易断は、その名のとおり「易学」をベースに、九星気学や風水（家相）、四柱推命などを盛り込んだ統計学・運命学に基づく占術で、個人鑑定においては九星の本命星を用いますので、基本的には九星気学と同様。1年の始まりも立春となる2月4日となりますのでこちらも共通です。
言うまでもありませんが、
九星別の運勢と方位の吉凶
を占える点は九星気学と同様ですが、方位に対する考え方が多少異なり、九星気学の方位は九星が持つ定位置＋中宮の8方位であるのに対して、高島易断は干支をベースとした12方位で見ることから、
南南東などのより細かな方位を示す
といった特徴と違いがあります。
より細かな方位を占うことができるのは、風水占術に強い高島易断ならではの特徴ではありますが、その他九星気学にない概念としては
六輝（六曜）・暦注・二十四節気
なども方位盤に記載されるため、九星気学より難解に見える傾向にありますが基本概念や五行思想を元にした占術である点は、同じと言っても過言ではありません。
よって、方位占いに限らず、相手との相性や恋愛などを導き出す際も基本的には
九星を元に相生や相剋といった五行の関係性
を重視しますし、それらの運気を高めるためには吉方位に方位取りを行うということに変わりはありません。
高島易断においては、例えば社屋を移転する際の方角決めであったり、企業がサービスを開始するタイミングであったりと、
社運を賭けた行事の際に用いられる
ことが多い傾向にあるほか、運気を高めるためのオフィスレイアウトなどの際に用いられたりと、何かと企業活動における占術といったイメージがあります。
個人においても
- 引っ越しのタイミングや方角
- 新たな人との出会いや相性
- 何か行動を起こす際のタイミング
を導き出すのに活用できますので、九星気学の占術結果と比べてみても面白いかもしれません。
このように、九星気学と高島易断は基本概念や五行思想で共通点が多い一方、九星気学にはない概念も多数取り入れており、さまざまなシーンで活用されているのが高島易断です。
- 大安や友引などの六曜
- 大寒や啓蟄などの二十四節気
- 一粒万倍日や天赦日などの選日
これらは九星気学にはない吉凶判断要素となりますが、根底には
運気を招き災厄を避ける
という概念に違いはありませんので、高島易断においても縁起の良い方向への祐気取りは運気を高めるために必須でありますし、何か行動を起こす際のタイミングや時期なども九星の方位盤を用いる形となります。
それに加え、六曜の概念、さらには日本独自の最大吉日となる「天赦日」や「一粒万倍日」も加味したうえで、運勢を導き出すのが高島易断の魅力でもありますので、この機会に陰陽五行、十干十二支に基づくその他の「暦注」も覚えておくと良いでしょう。
【その他の暦注例】
■七十二候（しちじゅうにこう）
大寒などの二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた暦注。
春を知らせる「草木萌動」や「桃始華」などは、あまり馴染みに乏しいのが実情。
■十二直（じゅうにちょく）
北斗七星の動きに十二支を一致させて吉凶判断に用いた暦注。
六曜や九星を重視する人が多くなり、暦にも記載されなくなっています。
■暦注下段（れきちゅうげだん）
日々の吉凶を表す暦注。
七箇の善日や天赦日、一粒万倍日などがそれに該当します。
なお、高島易断は風水（家相）に強みを持つ占術である点は上記でもご紹介したとおりですが、風水における住居の吉凶を判断する「陽宅風水」もまた、8つの方位と家の中心となる9つの「本命掛」で構成されるため、九星気学の方位盤と共通点を見出すことができるのです（風水には中宮五黄はありませんが）。
これらのように、九星気学も高島易断も風水も
基本思想として陰陽五行や十二支が用いられている
ことから、多くの要素で関連性や共通点がある占術なのです。
どの占術が優れているとか、優劣で見るのではなく、さまざまな視点・観点を吸収することが大切であるということを覚えておくようにしましょう。
九星気学で相性や運勢が丸わかり！
