九星気学では「歳破(さいは)」や「月破(げっぱ)」という言葉を使いますが、九星気学における「破」とは、
「破壊」や「崩壊」といった意味を表します。
この「破」は、特定の方角に位置する星の運勢が崩れることを示し、その年や月において、その方角が特に悪い影響を及ぼすことを意味します。
1年間の運気をみる年盤やひと月の運気をみる月盤など用いて占うことから「歳破」や「月破」などと呼ばれるものですが、個人の本命星は関係ないため、
万人共通の凶方位
となります。「破」の影響は、約束が破られたり、これまでの功績が崩れたり、体調を壊したりとさまざまなトラブルや不運が生じやすいとされており、
の良からぬ作用をもっているのです。
そのため、「破」がつく方角に向かって行動することや、その方角への行動は避けるべきだと考えられており、引っ越しや新しい事業の開始、重要な決断を行う場合には、その時期の「破」がつく方角を避けることが基本となります。
このように、「破」は九星気学において注意を要する重要な要素の一つであり、日々の行動や重要なイベントを計画する際に考えるようにしましょう。
なお、「破」には「歳破(さいは)」「月破(げっぱ)」「日破(にっぱ)」「時破(じは)」があり、それぞれの期間において
十二支の位置と反対側の方位
が「破」の影響を受けるとされています。その期間中にその方角で活動することで不運やトラブルを招く可能性があることを示しています。
歳破(さいは)
意味: その年全体にわたって影響を及ぼす「破」です。
影響期間: 一年間。
月破(げっぱ)
意味: その月に影響を及ぼす「破」です。
影響期間: 一ヶ月間。
日破(にっぱ)
意味: その日に影響を及ぼす「破」です。
影響期間: 一日間。
時破(じは)
意味: その時間帯に影響を及ぼす「破」です。
影響期間: 二時間の時刻。
なお、凶作用の持続期間は方位盤により異なり、年盤は60年、月盤が60ヶ月、日盤は60日、時盤は120時間と考えられており、歳破や月破の場合には忘れた頃に凶作用が出る場合もあります。
凶の作用がある歳破や月破は、その期間を通じて何かしら影響を及ぼす特定の方角となります。そのため、以下の行動は慎むべきと考えられています。
《引っ越し》
歳破や月破の方位への引っ越しは、不運やトラブルを招きやすいため避けるべきです。
《旅行》
長期間の旅行や出張を歳破や月破の方位に向けて行うことは避けるべきです。特に結婚や重要な取引などの目的での移動は注意が必要です。
《新しい事業の開始》
新しい事業やプロジェクトを始める際には、その方位に関わる場所での活動は避けた方が良いとされています。
《重要な決断》
重要な決断をする際には、歳破や月破の方位は避けるべきです。家の改築や重要な契約、投資などが含まれます。
なお、どうしても歳破や月破の方位を避けられない場合には、運気が上がるとされる吉方位に出向いたり、目的地を遠回りするように、一度別の方位へ向かってから目的に向かうとよいでしょう。
このようにすることで凶の作用を和らげるとされていますが、できるのならば歳破や月破の方位は避けましょう。
九星気学で相性や運勢が丸わかり!