年末年始になると、「来年(今年)はどんな一年になるんだろう?」と考える人も少なくありませんよね。
古代中国の伝説上の文様である河図洛書(かとらくしょ)の流れを受け継ぐ九星気学では、
三元九運(さんげんきゅううん)
という理論があります。
これは日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、
180年を1周期
とするもので、
20年ごとに時代の流れが大きく変わる
といわれています。
そもそも、三元九運とは
木星と土星の運行に基づくもの
であり、20年という数字は木星と土星が約20年ごとに接近(グレート・コンジャンクション)する周期に由来します。
これは、地球から見て2つの惑星が非常に近接する現象であり、風水や占星術でも特別な意味を持ちます。
木星は太陽の周りを12年周期での運行し、土星の約30年周期が組み合わさることで、60年というサイクルが形成されるのです。
具体的には、木星と土星は20年ごとに接近し、その3回分(60年)を「元(げん)」と呼ばれる単位で表します。この「元」はさらに「上元・中元・下元」の3つに分けらます。
また、180年の周期の中に20年間ずつ9つの運(九運)が存在しており、これらの運が建物や土地、時代のエネルギーや運勢に影響を与えるとされています。
さらに、60年ごとに「元」が切り替わることで、運気やエネルギーが大きく変わると考えられています。
なお、2024年現在は下元第九運(2024年~2043年)へと突入し、新たな20年の幕開けとなったのです。
さて、三元九運の最後のサイクルが始まった2024年。下元第九運はどんな20年になるのか、その特徴を見ていきましょう。
ちなみに、2023年までの下元第八運の20年間(2004年~2023年)は、五行の土の性質を持っていて、その象意は、土や山、変化や停止、保守や忍耐などを表します。
2011年の東北地方太平洋沖地震や2016年熊本地震などをはじめ、多くの地震がありましたが、不動産や建築業界の発展が著しく土地の価値が高まる時期だったといえるでしょう。
また、デジタル化の加速が進み、スマートフォンやSNS、クラウド技術、さらにはAI(人工知能)などが急速に発展し、これらによって私たちの生活や働き方が大きく変わる時代となりました。
そんな第八運は終わり、次の時代へと移行してきましたが、第九運は五行の火の性質を持つとされており、情熱や技術革新、新しい挑戦が注目される時代へと変わります。
すでにAI(人工知能)やロボットが私たちの生活の一部になりつつありますが、この第九運ではさらにその発展が進み、今では想像もできないような新しい発明が登場するかもしれません。
一方で、火のエネルギーは「熱」や「気温の上昇」にも関係しているため、環境問題や気候変動が大きなテーマになるかもしれません。
地球温暖化の影響で、異常気象や災害が増える可能性もあるので、環境を守るための取り組みがさらに求められるでしょう。
なお、第九運は、陰のエネルギーが強くなる時期とされます。感性や成熟、内面の強さに関連づけられ、社会的な成熟を示すことから、
中年女性が活躍する時期と考えられます。
これまでなかなか動けなかった人も積極性を持って前へ踏み出すことで、良い方向に好転することでしょう。
ただし、自分を高める努力が必要となりますので、胡坐をかいて待っていてはダメ。自分の得意なことを伸ばしたりする機会に恵まれますので、自分の夢や目標に向かって情熱を持って進むように行動しましょう。
社会の変革期でもあるため、働き方の多様化やジェンダー平等、環境問題などの課題に対して、感性豊かで柔軟な考え方を持つ中年女性の出番となります。
いつリーダーシップを求められても活躍できるようにビジョンを持ち、今のうちからスキルや知識を学び続けていくとよいでしょう。
2024年から2043年までの20年間。五行の火が象徴するように活動的なエネルギッシュな時期となりますが、どんな時代になっていくことでしょうか。
九星気学で相性や運勢が丸わかり!