生年月日から九星を割り出し、それにより個人の運勢や吉方位を占う九星気学。そんな九星気学で用いるアイテムといえば、8つの方位を示す「方位盤」。
方位盤とは、9つの部屋に分けられた九星の配置図
のことであり、配置図の中心と8つの方位に分割されています。
また、方位盤には5つの種類があります。
《方位盤の種類》
これらの方位盤の九星の位置は、年盤が1年、月盤が1ヶ月、日盤が1日、時盤2時間というように決まった時間で、法則に従って星の位置が変わっていきます。
なお、下の画像は後天定位盤となりますが、通常のコンパスや地図の方位と何か違いを見つけることはできませんか。
実は、九星気学における方位は、コンパスや地図の方位とは異なり、上が南、下が北、右が西、左が東というように
東西南北が全て逆
となっています。
まぁ、実際に吉方位に出かける際には、地図の東西南北に従うことになるのですが、勘違いしないように注意が必要といえるでしょう。
まずは、一般的なコンパスや地図の方位の表示について考えていきましょう。
コンパスは地球の磁力を利用しているため、N極が北、S極が南を指すものであり、「北が上」に表示されます。また、地図の方位は現在では、「北が上」に表示されているのが一般的となっておりますが、古代エジプトでは南が上に、中世ヨーロッパでは東が上に表示されていました。その後、15世紀のヨーロッパの大航海時代以降は
北が上となる地図が標準化されました。
これは、北の空に動かずに輝き続ける「北極星」を目印に航海するようになったことや、北極星が地軸の延長線上に存在していたこと、さらにはコンパスの北が上になっていたことなどにより、地図の北は上にするようになったとされています。
一方、九星気学の方位盤では「南が上」に表示されていますが、九星気学の方位盤は易学(儒家の経典)から派生したもので、
など、歴史的な背景が関係しています。
また、「天子南面す」という言葉がありますが、これは「君子は北を背にして南を向き、政務を執行する」といった意味であり、反対に君子に仕えるものはその反対側になるため、南を背にして北を向いて着席します。
そして、仕えるものが貴族に地図を使って説明する場合には、互いの立ち位置をそのまま表すことで、上が南になったとされています。
なお、吉方位を調べる際には九星気学の年盤や月盤を使用することになりますが、実際に吉方位へ向かう際には、
一般的な地図の方位を従うことになります。
まず、吉方位が決まったら、その方位に向かうための具体的なルートを計画しますが、ここで重要なのは実際の地図の東西南北に従うことです。
たとえば、吉方位が東と決まった場合には、自宅から東に位置する目的地を選ぶことになりますが、目的地を選ぶ際には方位盤を参考にするのではなく、一般的な北が上になっている地図から選ぶようにしましょう。
一般的な地図の方位と方位盤とは、上下左右が逆となるため混乱しやすいかもしれませんが、慣れれば難しいことはありませんので、方位盤と地図の両方を用いて目的を決めることで、正しい方位へ向かうことができるものです。
九星気学で相性や運勢が丸わかり!