
九星気学において、方位占いは切っても切り離せない存在。
日々の日常生活のなかで、吉方位と凶方位を把握することで災いを避け、徳を最大化することが九星気学の真髄ではありますので、吉凶方位は常に把握しておくことがベストと言えます。
また、過去記事「▼単に方位を取るだけじゃない!九星気学が示す方位学と吉凶方位の真髄」でもご紹介しているとおり、九星気学を含めた気学の基本的概念として
吉凶動より生ず(行動することで運気が変わる)
という前提があり、日々の生活における行動次第では運気は常に流動的となります。
もちろん、自身が意識していなくとも運気によって得られるメリット(方徳)が大きくなる場合もあれば、デメリットばかりの災難続き(方災)ばかりに見舞われることも珍しくなく、
知らず知らずに凶方位に行動を取っていた
という場合もありますので、やはり一つひとつの行動に対する吉凶方位は、ある程度意識した方が良いということは言うまでもありません。
繰り返しとなりますが、九星気学における方位占いの真髄は、「方徳」を最大化して「方災」を最小化することにありますので、強い運に恵まれるためにも、吉方位に方位を取ることを常日頃から意識することが大切です。とはいえ、
何種類もある吉方位をどのように把握するか?
というのは多くの人が抱える共通認識であり、他方で凶方位においても周期的に常に何かしらの凶相が配置されるのが常です。
日々の吉凶方位を確認するのであれば、短いサイクルを対象とした日盤や月盤を用いた方位診断が必要となりますが、
日々方位盤を確認するのは面倒・・・
というのが本音かと思いますので、この記事では主要な吉方位や凶方位の周期サイクルを一覧でまとめた吉凶方位サイクル早見表を作成。
巡行周期を把握して、日々の方位チェックに役立てようという趣旨のもと、
主要な吉凶方位の種類と周期を早見表で確認
できるよう取りまとめてみましょう。
もちろん、方位の種類によっては明確なサイクルが定義できない方位もありますが、多くの場合は、約9日や15日、年に1回など一定の周期で巡行しているため、忙しい日々を過ごす現代人にとっても、一定のサイクル周期であれば意識しやすいというメリットがあります。
九星早見表と照らし合わせながら、自身で最も方徳を最大化できる周期と方位を導き出してみましょう。

早速ですが、各種吉凶方位の種類と巡行周期サイクルを見ていきましょう。
まず、吉凶方位の種類につきましては、過去記事「▼神殺?方殺?~九星気学における吉凶方位神の種類と特徴」をはじめにご覧いただいた方が理解が深まります。
上記記事でもお伝えしておりますが、九星気学における吉凶方位は
凶方位の方が明らかに頻度が多い
という傾向にあり、凶方位でも代表的となる「六大凶殺」(方殺)のほか、各神が司る「神殺」が存在する一方、吉方位の方が明らかに種類が少ないため、普段何気なく生活しているだけでも、
吉方位より凶方位を取ってしまう可能性が高い
ということが言えます。
もちろん、吉方位にも凶方位にも周期サイクルがありますので、仮に凶方位の種類が多くても、その周期サイクルが長ければ、その時だけ気を付ければ良いということになりますが、そのサイクルを把握していなければ、当然凶相に見舞われる可能性が高まることになりますので、最低限主な吉凶方位の種類は押さえておくようにしましょう
主な吉凶方位の種類と周期サイクル一覧

※図表はAIによる生成です。
上図をご覧のとおり、特に吉方位で押さえておきたい方位の種類とサイクルは
上記のなかで、歳徳神は少々長期的なサイクルとなりますので、日常的に意識する必要はありません。
足元の運気サイクルをチェックする場合、月盤は毎月1日から末日までを対象にしていることから、少なくとも月盤以下を用いることとなり、年盤だと少々スパンが長すぎてしまうかもしれません。
月盤を用いる際には、各九星が九宮のどこに入るかで吉方位が決まりますが、
天道や天恩は月盤のみならず日盤の組み合わせでの巡行
となりますので、日盤の影響も加味することでさらに細かな吉方位が導き出せます。
一方の凶方位ですが、六大凶殺である本命殺・本命的殺・五黄殺・暗剣殺・歳破・月破が日常的なチェックの対象となりますが、本命殺や本命的殺は過去記事「▼黒星・厄年・陥入・八方塞がり~九星気学における凶相の捉え方の基礎」でもお伝えしているとおり、巡行周期としては月盤であれば9ヵ月・日盤であれば9日ですが
個々の九星によって異なり万人に当てはまらない
というものですので、その点は自身の星が本命殺(大凶)・本命的殺(凶)に該当しないかはチェックしておくべきかもしれません。
また、凶方位に関しては、年盤・月盤・日盤のそれぞれで凶方位と重なると、
凶相の影響が強まると考えられている
ことから、短いスパンでの日々の日常生活における方位占いを行う場合でも、基本中の基本となる年盤でのチェックも定期的に行うようにしましょう。
月盤で見た場合の吉凶方位をまとめますと
吉方位
凶方位
となりますので、しっかりとその巡行周期を頭に入れておきましょう。

吉凶方位の巡行サイクルがある程度理解できたところで、いよいよ吉相を最大化するための日常生活の心がけについてご紹介していきます。
これまでも、吉効果を高めるための祐気取りなどについては取り上げてきましたが、当然日常的な運気の流れという観点では、その対象となる時間的サイクルも短くなることから、
祐気取りがあまり効果を発揮しないケース
も出てくることでしょう。
祐気取りとは、吉方位へ行き、祐気(良い気)を得ることにありますが、言うなれば9日周期などで吉凶方位が変化していきますので、のんきに吉方向に旅行している間にも凶方位が変化しているということにもなりかねません。
また、実生活に照らし合わせれば
という一般的な状況を考慮すれば、祐気取りを行うこと自体に無理があります。
その他、九星気学の方位占いでよく出てくる「吉方向への引っ越し」や「吉方向への転職」・・・これらも日常的なテーマとはかけ離れており、頻繁に起きる出来事ではないため、せっかく吉凶方位を把握できたとしても、
その活用シーンが限られてしまう
というのが実情です。
つまり、九星気学における方位占いにおいては、
あまり短期的なスパンでは効果を体感しにくい
という特性があり、言うなれば
日常的な買い物であれば運気や吉凶なんて関係ない、
通勤での移動距離程度であれば方位の影響は受けない
ということが言えるため、卜術的な短期での運気変化には不向きな占術であると言えます。
九星気学自体が命術占いである以上、短期的な偶発性や偶然性を導くものではないということを理解する必要があり、日々の生活のなかで活用できるとすれば
などが挙げられますが、スパンが短期になればなるほどその効果は薄れる傾向にありますので、結論的には日々の吉凶方位を把握するのではなく、せいぜい月単位での吉凶方位を把握するくらいのイメージで良いかもしれません。
あとは、実際の日常生活との照らし合わせで、
日々の吉凶方位がどの程度影響するか?
を経験則的に身をもって体験することも重要ですので、まずは日盤・月盤を用いて吉凶方位をチェックする、ということを習慣づけることから始めてみましょう。