Picora

九星気学での吉凶方位神とは?種類や特徴を知り方徳方災に活用

神殺?方殺?~九星気学における吉凶方位神の種類と特徴

九星気学における吉凶方位神とは?

方位文化は平安時代から!九星気学における吉凶方位神とは?

九星気学の概念において、吉凶方位が重要であることはご承知のとおり。

占術によって導き出される方位に対する考え方については、過去記事「▼単に方位を取るだけじゃない!九星気学が示す方位学と吉凶方位の真髄」でもご紹介しているように、吉方向に方位を取って方徳(良い効果)を得るだけでなく、凶方位を避けて方災(運気の低下)を回避することにありますので、

自身が取る方位によって常に運気は変化する

ということを念頭に置いておく必要があります。

そんな九星気学における方位思想ですが、各吉凶の方位においてはそれぞれの方位を司る神々が存在するとされており、これらを「方位神」と呼びます。九星気学においては、8方位+中宮の9種となりますので、一般的な方位占術で用いられる方位神は

八将神(はっしょうじん)と呼ばれる8体の神様

となりますが、それ以外にも八将神の母にあたる「歳徳神」や、万人を凶相に陥れる「金神」、土を司る土公神(どくじん)など、方位を守る神様以外にも様々な方位神が存在しています。
もちろん、その年その年で吉凶方位は変わるため、方位神の各方位に移動するわけですが、神様によっては

吉神となる場合もあれば凶神となる場合もあり

必ずしもその神様が吉神になるとは限らないのが興味深いところ。

後述しますが、八将神の一人とされる、万物の成育を司る吉神「太歳神(たいさいじん)」は、その年の十二支の方位に存在し、その方位は1年通して吉方向として捉えられますが、太歳神は木の精霊でもあるため、木伐や伐倒を行ったりすると途端に凶神に変化するといった特徴もあります。つまり、吉凶方位をより深く知るうえでは、

これら方位を守る神様の特徴を理解する必要

があり、単に吉方向に祐気取りを行えば良いという訳ではなく、その方徳や御利益を最大化するためにも、その方位神がどのような事柄を司っていて、どのような役割を担っているかを把握しておくことが非常に重要です。

この記事では、そんな各方位の方位神とその特徴について詳しくご紹介。

吉方位を司る神様から凶方位を支配する神様、そしてそれら神様がどのような特徴があり、日常生活においてどのような点に留意すべきかなどを掘り下げて見ていきます。
この九星気学という思想から生じた方位神、そしてその方位神によってもたらされる吉凶作用、こうした概念が

すでに平安時代から取り入れられていた

と考えると、その思想や考え方の信憑性もまた増すところではあり、現代社会においてもなお、九星気学の信仰が深い点が窺えるところではあります。

九星気学の吉凶方位の真髄を理解したところで、これらを司る方位神の詳細について見ていくことにしましょう。

吉方位神の種類とその特徴

歳徳・太歳・歳禄~吉方位神の種類とその特徴

早速ですが、九星気学における方位神を詳しく見ていきましょう。
まずは、吉神と言われる方位神についてご紹介します

■歳徳神(としとくじん)
その年の福徳を司る神様で、陰陽道においては歳徳神のいる方位を「恵方」と呼びます。日本国内でもおなじみの「恵方巻」の恵方とは、この歳徳神のいる方位を指しており、恵方はその年の十干によって導かれます。

■歳禄神(さいろくしん)
歳徳神・太歳神と並ぶ三大吉神として知られる歳禄神は、縁談や家造り、商売などを司る神様と言われています。歳禄神がいる方位については万事成就するとされており、特に家造りなど土を動かす行動が吉とされています。

■太歳神(たいさいじん)
後述する方位神「八将神」の一人である太歳神は、三大吉神の一人とされておりますが、上述のとおり木伐や伐倒、取り壊しなどを行うことは厳禁。逆に、木を植えたり、物を増やしたりする行動が吉とされています。

■歳枝徳(さいしとく)
末尾に「神」という呼称は付きませんが、太歳神の方位から5年先の十二支の方位に位置する吉神で、災いを救う神様として知られています。

■歳徳合(としとくごう)
陰陽道における「陽」が歳徳神、それに対する「陰」が歳徳合となり、主に家庭内や内輪ごとに対する吉方位。歳徳合が「陰」だとしても、歳徳神と並ぶ吉神です。

■天徳(てんとく)
天徳は、太陽神で火の精霊とされており、この方位に向かって行動すれば方徳が得られるとされる吉神です。六大凶殺以外の凶神と重なってもそれらを打ち消す強い吉作用があるとされています。

■天徳合(てんとくごう)
吉作用は天徳よりも劣りますが、この方位に対して行動すれば幸福が得られるとされる吉神。こちらも多くの凶殺を打ち消して、万事成就するとされています。

■月徳(げっとく)
徳は月を司る吉神で、凶殺を制して悪事を消滅させ、福を集めてくれる神様です。

■月徳合(げっとくごう)
天徳合同様、月徳より格下の吉神となりその作用も月徳より弱くなりますが、多くの悪事を解消してくれる吉神です。

■天道(てんどう)
万人共通の吉方位となる天道は、天の道理に従う方位という意味合いもあり、すべての事柄に対して吉相となる神様。災いや悪事を抑える作用も強く、上述の天徳・月徳と同じ方位にある場合は、さらにその吉作用が高まります。天道については、こちらの記事も参考にしてください。
▼九星気学における天道とは?万人に共通の吉方位について

■人道(じんどう)
吉神のひとつですが、天道より作用は弱くその他の凶作用を抑えるまでの効果は得られないとされています。

■生気(せいき)
生気方とも呼ばれる生命の根幹を司る吉神。万物育成の恩恵を得ることができ、この方位に向かって生命を育んだり増やすことについては何事も吉相となります。

■歳馬(さいうま)
移動手段や大道(道路のこと)などを司る吉神のひとり。土を動かす動土は吉相となり、旅行や移転などで方徳が得られるとされています。

■奏書(そうしょ)
八将神のひとり太歳神の秘書とされるのが奏書で、善事を行うことでより吉作用が高まるとされています。歳禄神とは逆に、土を動かす動土は凶相となります。

■博士(はくし)
奏書の真逆の方位に位置し、太歳神に仕える学問の神様。3年間にわたり同じ方位を支配し、奏書同様、土を動かす行為は凶作用が働きます。

これら吉神の多くは年盤に現れますが、九星気学の年盤で方位神まで記載してくれているケースはあまり多くありません。なお、厄除・方位除けで知られる日本七社のひとつ「冠稲荷神社」の公式サイトでは、方位吉凶早見として方位神が記載された年盤を毎年公表していますので、詳しくは「冠稲荷神社」公式サイトもご参考ください

方位神が記載された年盤

画像出典:「冠稲荷神社」方位吉凶早見

神殺・方殺~凶方位神の種類とその特徴

神殺・方殺~凶方位神の種類とその特徴

続いては、方位神の分類のなかでは凶神に属する方位神をご紹介します。
九星気学における方位神については、吉神より凶神の方が相対的に多いうえ、吉神も行動によっては凶神になりうる点に留意が必要です。

■金神(こんじん)
大凶方位の象徴が金神で、争いごとや戦争、疾病、疫病などを司ります。
基本的に歳徳神の対沖の方位に金神が在位し、その凶の作用は強烈。動土はもちろん、旅行から結婚まで何を行っても方災に見舞われるとされており、金神の方位を犯すと家族七人に死や害が及ぶ(七殺)ともされる激しい凶意を持ちます。
暦によっては、巡金神・大金神・姫金神の3つに分けられることがあります。

■太歳神(たいさいじん)
方位盤の8方位を司る八将神のリーダー的存在の方位神。
上述のとおり基本的には吉神ではありますが、木を伐採したり取り壊しなどの破壊行為は大凶とされます。毎年、その年の十二支の方位に在位して、八将神全般を支配します。木星を支配する方位神です。

■大将軍(だいしょうぐん)
その名称だけ聞くと吉神にも思えますが、金星を司る大将軍は軍事・殺戮の象徴であり、その方位は大凶となります。同方位に3年間は留まることから「三年塞がり」とも呼びます。金神と同列に扱われることもあり、その凶意は計り知れません。

■大陰神(だいおんじん)
太歳神の妃とされる土星を支配する方位神。
この方位に向かっての結婚や出産は凶とされ、女性に関すること(恋人も含め)は概ね凶意となります。

■歳刑神(さいぎょうしん)
その名の通り、刑罰や処刑を司る水星を支配する方位神。
動土や耕作、種まき、植木といった行為は凶とされます。

■歳破神(さいはしん)
常に太歳神の対沖に在位、その年の干支の反対の方位を司る歳破神は、人の死や盗賊を司る凶神。凶神の歳破と方殺の歳破は別物であり、歳破神の方位を犯すと、その家主は死に至ったり、盗難に遭ったりといった害が及ぶとされています。
※方殺の歳破については下記記事も併せてご参考ください。
▼九星気学の「破」とは?歳破・月破・日破・時破が示す意味

■歳殺神(さいせつしん)
金星の精を司り、万物を滅する最も凶意の強い方位神。
丑・未・辰・戌の4方位のみを巡行し、年盤のみに現れます。凶意の度合いは大将軍並みと言われており、歳殺神の方位を犯すことで金運・結婚・出産・移転など、すべてにおいて凶相となります。

■黄幡神(おうばんしん)
黄幡神は土を司る凶神で、墓の象徴でもある方位神です。
歳殺神同様、丑・未・辰・戌の4方位のみを巡行し、動土に対して凶相となります。

■豹尾神(ひょうびしん)
黄幡神の対沖に在位する架空の星で、万事不浄を忌み禁ずるとされる凶神。
豹は家畜を意味し、この方位で家畜に関することはすべて凶意となります。

これらが主な凶神となります。

その他にも、九星気学における凶方位については、本命殺や五黄殺、暗剣殺といった

「方殺」と呼ばれる凶方位が存在

し、以下6つの凶方位を「六大凶殺」と呼ぶことは、過去記事「▼黒星・厄年・陥入・八方塞がり~九星気学における凶相の捉え方の基礎」でもご紹介したとおり。

  • 本命殺(ほんめいさつ)
  • 本命的殺(ほんめいてきさつ)
  • 五黄殺(ごおうさつ)
  • 暗剣殺(あんけんさつ)
  • 歳破(さいは)
  • 月破(げっぱ)

これらのように、九星気学においては吉方位より凶方位の方が圧倒的に示現頻度が高いため、頻繁に起こりうる災いの元を回避するうえでも、毎年の凶方位の把握は欠かせないというのが実情です。吉方位ばかりに着目せず、

凶相のリスク回避が吉につながる

ということも念頭に、毎年の年盤くらいは確認するよう心がけましょう。

九星気学で相性や運勢が丸わかり!

▼九星気学に関するコラム一覧に戻る

特集

電話占いスピカ-相談件数37万件突破
新規登録で、対象の占い師が何人でも初回10間無料でお試しできます。
実績豊富・人生・人間関係
占ってみる
電話占いピクシィ-あなたの全未来運勢
圧倒的な的中率を誇る敏腕占い師が、あなたの運勢をズバリと鑑定!
実績豊富・人生・人間関係
占ってみる
電話占いインスピ-恐ろしいほど当たるあなたの全運命
凄腕占い師による、恐ろしいほど当たる人気の占いが体験できます。
当たる占い・恋愛・復縁・人生
占ってみる