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易経とは?九星気学と陰陽五行と易経の深い絆について解説

易経って知ってる?・九星気学と陰陽五行と易経の深い絆

実は現代にも受け継がれる「易経」の思想

備えあれば憂いなし~実は現代にも受け継がれる「易経」の思想

九星気学や四柱推命、算命学や奇門遁甲など、幾多もある東洋占星術においては非常に奥が深く、しっかりと占術を理解して、使いこなせるようになるまでは数十年掛かるとも言われます。難解占術と言われる背景には、

その占術の基礎となった思想や理論のスケールが大きい

という点が挙げられます。
例えば、九星気学の基本思想でもある「陰陽五行説」においては、万物が陰と陽で成立していること、そして木・火・土・金・水の五つの元素から成り立つということ、ということはご存じかもしれませんが、これはあくまで

自然哲学思想の表面的な部分のみ

であり、その思想が生まれた背景や目的、その後に発展した八卦や四神相応、十干・十二支といった概念に伝わっていた経緯など、その実、詳しいところまでは理解していない方が多いのが実情かもしれません。

少々余談となりますが、現代社会においても身近に利用されている「漢方」。
生薬を用いた医薬品で、複数の生薬を組み合わせることで体質改善を促す天然由来の薬品ですが、実は漢方という概念もまた陰陽五行思想の発展と言われており、陰陽五行のバランスが崩れることで病気が起こるという考えのもと

人体の調和とバランスを整えることで健康を保つ

ということを目的としています。

話がだいぶ脱線してしまいましたが、東洋占星術の多くはこうした基本思想や哲学を基に占術が誕生しているため、その基本思想を理解することはもちろん、

その哲学のベースとなった思想や理念を知る

ことは、その占術の理解を深めるうえでも非常に重要なことだと言えます。

今回の記事では、陰陽道や五行説といった哲学をベースにした九星気学などの占術をより深く理解するためにも、その思想の大元となっているとされる「易経(えききょう)」にスポットを当て、

  • そもそも易経とはどのようなものか?
  • 易経が唱える思想はどのようなものか?
  • 陰陽五行説の原点とは?

といった点について詳しくご紹介していきます。

哲学・思想などと聞くと、何か大学の専攻授業のような印象を受けますが、あくまで九星気学をより深く知るための手段のひとつであり、占術の精度を高めるためには避けて通れない部分でもありますので、しっかり理解しておきましょう。

陰陽五行思想の根幹となる自然や人間の営みを説く哲学書

陰陽五行思想の根幹となる自然や人間の営みを説く哲学書

上記でも軽く触れましたが、陰陽五行説の思想の元となった易経。

易経の成立年代は紀元前11世紀ごろの周の時代

とされており、陰と陽の「爻」を組み合わせた六十四卦を通じて、宇宙のや自然の原理を説いた古代中国の哲学書とされています。

ここでもまた、難しい単語「爻(こう)」が出てきましたが、これは単に記号に過ぎず、易経で使われる卦(け)を構成する記号「陰爻・陽爻」の2種類を示したものになります。五行説の誕生が

春秋戦国時代である紀元前771年ごろ

と言われておりますので、五行説の思想や概念自体も驚きではありますが、それよりもはるか400年以上も前に、こうした宇宙や自然哲学が存在していたと考えるだけでも、古代中国の偉大さが窺える部分ではないでしょうか?

なお、参考程度となりますが、日本国内でも有名な「三国志」の年代は、西暦220年前後となりますので、

三国時代から1000年以上も前に易経の思想は確立していた

ということになります。

冒頭でもお伝えしたように、易経は「天文や地理・人象や物象」を陰陽変化の原理によって説いた書で、儒教の基本経典である「五経」の筆頭に挙げられる書物。儒教の詳細については割愛しますが、儒教は「孔子」を始祖とする東アジアの倫理思想で、日本国内にも孔子廟が多数ありますので皆さんも良くご存じかもしれません。

基本経典である五経は

  • 周易(易経)
  • 尚書
  • 毛詩
  • 礼記
  • 春秋左氏伝

とされており、それぞれの経典で取り扱っているテーマも異なっています。

  • 易経:宇宙の仕組みや運勢、自然原理や哲学がテーマ
  • 尚書:歴史書。その当時の王朝の政治や倫理がテーマ
  • 毛詩:人民の日常生活や社会風俗的なテーマ
  • 礼記:礼儀や儀式、王朝内の倫理規範などがテーマ
  • 春秋:特定の国の年表や発生した事件や争いの記録

これら五経すべてを把握するのは現実的ではありませんが、易経の思想はまさに

九星気学の基礎となっている陰陽五行説の土台

なのです。毛詩なども人間の営みや人間が持つ周期そのものを記しておりますので、そうした点からも古代中国の占術に多大な影響を与えてきたと言っても過言ではないでしょう。

次の章では易経の具体的な内容について切り込んでいきますが、気学や五行説は、

こうした経典の思想や哲学を受け継いでいる

ということを覚えておくようにしましょう。

日々変化する禍福を捉え災いを回避~九星気学の土台が易経

日々変化する禍福を捉え災いを回避~九星気学の土台が易経

これまでご紹介してきたように、易経は宇宙の変化を捉え、それに象徴する64の「卦」を用いて人生や自然の摂理を解き明かす内容の書物です。
卦は、陰陽の組み合わせから成り、特定の状況や未来の兆しを示すもの。易経で用いられるのは八卦で、具体的な占術法や判断方法などはこの記事では触れませんが、

八卦が示すものは、宇宙のあらゆる出来事。

八卦のかけ合わせによって示される64パターンの象意によって、その状態や変化を知るという思想のもと、日々変化する運勢や運気と、人間や自然の移り変わりを捉えようとするのが易経の原理です。ご承知のとおり、

こうした思想は九星気学のそれと源流は同じ

で、易経でも「陰陽消長卦」と呼ばれる1年12か月の循環サイクルで運気の変化を捉える占術法があります。そういう観点からも、紀元前からすでに

周期や循環という点に人の運気・運勢を見い出していた

と考えるだけで、易経を含めた五経の偉大さを感じるところかもしれません。

易経の特徴を掻い摘んでお伝えすると

  • 陰陽の概念を確立(積極性を陽・消極性を陰)
  • 自然と人間の循環と変化(六十四卦による)
  • 倫理感や人生観についても説いた
  • 中庸の姿勢(バランス)を重視するという精神
  • 宇宙は陰陽のバランスで成り立つという宇宙論
  • 万物は陰陽のバランスと変化の法則で成り立っている

といった点が挙げられ、こうした思想や概念を紐解くと、九星気学が

陰陽五行や九星同士の調和を重視した占術

であることがとてもよく理解でき、易経の思想や理念が相当にフィーチャーされていることが理解できます。
九星気学に限らず、算命学や四柱推命などの東洋占星術の多くは、これら易経など五経の影響を少なからず受けており、こうした概念が現代においても脈々と受け継がれているのです。

人間の運気や運勢の概念は、紀元前の時代からある程度導かれており、現代においても本質的な部分にあまり変わりはないのかもしれませんね。

九星気学で相性や運勢が丸わかり!

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