太陽から平均約59億キロのかなたに位置する神秘的な天体、冥王星(めいおうせい)。1930年にアメリカの天文学者クライド・トンボーによって発見され、かつては太陽系の9番目の惑星とされていましたが、2006年に国際天文学連合(IAU)によって惑星から外されました。
そんな冥王星は、地球の6分の1程度、月の3分の2程度の非常に小さな天体です。その表面は水氷と岩石で構成され、広大な氷の平原や巨大な山脈など複雑な地形となっています。
冥王星の大気は非常に薄く、主に窒素、メタン、一酸化炭素で構成され、季節変動により大気の濃さが変化し、表面温度は約マイナス230度です。大気中のメタンは表面温度をわずかに高める効果がありますが、極寒の環境に変わりはありません。
特に注目すべきは、ひときわ目立つハート形の明るい部分。霜が堆積した広大な盆地のスプートニク平原で、氷の層が絶えず若返っている可能性があるとして注目されています。
このように未だ解明されていない冥王星の探索は、新たな発見と驚きをもたらし続けています。なお、星座占いにおいては、冥王星は重要な役割を果たすとされています。そこで今回は、星占いに関する冥王星の役割とその影響についてお伝えします。
占星術では、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星という10の天体があり、その10天体のうち太陽系の中で最も小さく、最も遠くにあるのが冥王星です。
公転周期は248年と長く、1つの星座を移動するのに約12〜32年
もかかり、10天体のなかで最もゆっくりと動く星です。そのため、冥王星がもたらす変化は、
ゆっくりと時間をかけて、根本からアプローチしてきます。
なお、占星術の世界では、冥王星は太陽系外のエネルギーや流れを引き入れる役割があるとされていて、冥王星を通じて、現実社会や個人に影響を及ぼすと考えられています。そのため、冥王星は
「死と再生」を象徴する天体とされています。
また、冥王星の役割は、
個人の深層心理に働きかけ、潜在的な力を引き出すこと
であり、新たな自己形成する手助けをしてくれます。この変化は時に困難を伴うこともありますが、それは新しい成長へのステップと捉えることができます。冥王星の影響を受ける期間は、古い価値観や不要なものを手放し、新しい自分を迎えるための重要な時期です。
また、冥王星は他の惑星との関係性によって、個人や社会において大きな変革が起こることが予想されます。たとえば、個人であれば、冥王星が太陽と強いアスペクトを形成する時期は、新たな方向性や目標を見つける好機となり、冥王星が月と関わる場合には、感情面に影響を及ぼし、過去のトラウマや感情的な束縛から解放される可能性があります。
社会においては、政治的な変動や社会構造の変化や再編成などがあると考えられ、これまでの価値観が崩壊するようなことが起こり、新しい秩序を構築するかもしれません。
なお、黄道十二宮においては、特にさそり座と深い関係があり、冥王星がさそり座の支配星であることから、さそり座の人は冥王星の持つ力が影響します。さそり座の特性である洞察力、情熱、強い意志、そして再生力は、まさに冥王星のエネルギーを反映しているものです。
なお、「死と再生」、「変革」「潜在意識」といった強力なテーマを象徴している冥王星ですが、2024年は約15年ぶりに星座を完全に移動して、やぎ座からみずがめ座に入ります。
大きな変化が訪れる予感がしますが、冥王星が水瓶座に入った時代はどのような時代だったのでしょうか。水瓶座は科学技術や人類の普遍性を司っているとされ、今から約247年前(18世紀)では人間の平等性が強く意識され、
というように、人間の平等性が強く意識されました。
なお、今回のみずがめ座入りでは、
ChatGPTなどのAI技術の大きな発展
が見込まれるでしょう。最近ではビジネスにおいてChatGPTの活用が普及してきていますし、AIによる画像生成もよく見るようになりました。
また、とある中学1年生の半数が、生成AIを活用して誤答したといったニュースもあるように、学生のAI技術との関わり方などが問題視されています。
このように、私たちが生きている今は大きな時代の転換点なのかもしれません。それに対して戸惑うこともあるかもしれませんが、めまぐるしい変化に、いかに対応するか考えていくことが大切です。
近い未来、どんな発展が待っているのか。そして、AI技術の中で育った子供たちはどのような世の中を作り上げていくのか期待していきたいですね。
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