みなさんは、星座についてどれくらい知っていますか?
星座といえば、星座占いの12星座(おひつじ座、おうし座など)が有名ですが、そもそも星座は夜空に広がる星々を線で結び、古代の神話や物語にちなんだ形を持つもので12星座以外にも数多くの星座が存在します。
その中でも、今回は「ペガサス座」について紹介します。
ペガサス座は、秋の夜空に広がる大きな星座で、日本などの北半球では
8月の終わりから11月にかけてよく見えます。
見つけるための目印は
「ペガサスの大四辺形」と呼ばれる四つの明るい星。
これが空に浮かぶ「ペガサス」の胴体の部分にあたります。
なお、夜空でペガサス座を探す時は、南東の空を見上げて、四角形を形成する明るい星を見つけるのがコツです。この四角形を見つけると、その周囲に小さな星々が広がり、ペガサスの姿が浮かび上がります。
ペガサス座は、ギリシャ神話に登場する空を飛ぶ馬「ペガサス」に由来する星座です。ペガサスは、英雄ペルセウスが怪物メデューサを倒した際、彼女の血から生まれたとされています。
ペルセウスはこのペガサスに乗って帰路につきましたが、その途中で出会ったのが、生贄として海岸の岩場に鎖で縛り付けれていたエチオピア王国のアンドロメダ姫。ペルセウスはアンドロメダを救い、その後この二人は結婚して6人の子どもを設けたとされています。
また、空を自由に飛びまわるペガサスは、英雄ベレロポンとともに怪物キマイラを倒すなど、さまざまな冒険に参加しました。
しかし、ベレロポンは自分の力を過信するようになり、神々のいるオリュンポスの山に昇ろうとしたことが大神ゼウスの怒りにふれ、ベレロポンが乗っていたペガサスはゼウスが放った一匹のアブに刺され、ベレロポンは地上に振り落とされ、ペガサスはそのまま天に駆け上がって、星座になったとされています。
なお、天文学的に見ると、ペガサス座の一部は、隣接するアンドロメダ座と重なり、アンドロメダ銀河を観察できるエリアにも位置しています。
アンドロメダ銀河は地球から約250万光年離れていますが、地球から肉眼で見える最も遠い天体なので、秋の星空観察のおもしろさのひとつです。
また、ペガサス座には「51 Pegasi」という恒星があり、1995年にこの恒星の周りを回る太陽系外惑星が発見されました。これは、太陽以外の恒星の周りに惑星が存在することが初めて確認された重要な発見であり、宇宙における生命の可能性も考えられるようになりました。
このように今もなお新たな発見が見つかる宇宙は、依然として大きな謎があり、それを解明できる日は訪れるのでしょうか。
冒頭でもお伝えしたように、秋はペガサス座を観察するのにおすすめのシーズンです。ペガサス座を観察する際は、できるだけ光の少ない場所で、秋の夜空がクリアな時に
南東の空を見上げ、目安となる大四辺形を見つけること
がポイントです。
大四辺形を見つけたらそれを中心にペガサスの姿を想像してみてください。ペガサス座は比較的簡単に見つけられる星座なので、初心者でも楽しめると思います。
また、アプリや星座図を使って観察すれば、周囲の星座や天体との関係も把握しやすくなり、星座観察の楽しさが倍増することでしょう。
ペガサス座の近くには、アンドロメダ座やペルセウス座などの神話に基づく星座がありますので、それらも一緒に見つけながら、夜空全体を俯瞰してみると、古代の物語と現代の天文学が織りなす世界を感じることができるものです。
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