日本人にとって、身近で馴染みの深い「星座占い」。
毎朝のニュースなどでも、星座別に今日の運気を紹介するコーナーが設けられるなど、信ぴょう性はともかくとして、心理的な励みになったり、自分自身への心がけとして活用されるかたも少なくないと思います。
そんな身近な星座占いですが、
と考えたことはないでしょうか?
日本の星座占い(星占い)は、誕生日に応じた12の星座を用いた命術占いとなりますが、実は星占いと言いながらも、この12の星座は夜空に広がる星座のことではなく、
太陽の通り道である黄道を12等分した領域のこと
で、その一つひとつを「宮」と呼んだり、「サイン」と呼んだりします。
牡羊座から魚座までの12の星座がなぜ選ばれたのかは、また別の記事で取り上げていますが、星座占いとよく混同される「占星術(ホロスコープ)」は、各星座を「活動宮・不動宮・柔軟宮」という3つに分類して、その各サインの位置関係によって運気や運勢を導き出します。
一方、星座占いで用いるのは
太陽と12宮(サイン)との位置関係のみ。
よって、太陽星座占いとも呼ぶことがありますが、月や水星、金星、火星など10の天体惑星の位置関係も用いる西洋占星術とはまったく別物。星座占いは、相当に簡略化された占術あることは認識しておく必要があります。
そんな日本でも馴染みのある星座占いですが、
実は日本より欧米諸国の方がもっと身近
であり、日本の血液型占い並みに、日常的に活用されています。
海外諸国では、逆に血液型を聞くこと自体がほとんどなく、日常会話のなかでも挨拶的に星座を聞くことの方が多いかもしれませんが、そこには古代・中世におけるヨーロッパ神話との関連性があることは、あまりよく知られていません。
今回の記事では、そんなヨーロッパ神話と星座占いの関係性を紐解きながら、
なぜ星座占いは西洋でこんなに盛んなのか?
という点について掘り下げて見ていきます。
日頃から身近な占術でもある星座占いですが、実は知らないことも多いのが実情。この機会に、より一層星座占いを知り、様々な運気・運勢占いに活用していきましょう。
星座占いと聞くと、12星座くらいは言えるかもしれませんが
という疑問が生じるかもしれません。
日本では、13個目のサインと言われる「へびつかい座」なるものも存在しますが、
へびつかいって何よ?!
というのが正直なところ。
その星座の名付けられた背景や根拠まで考える人は、あまり多くないと思います。
これら12星座の多くは「いかにも西洋的なイメージ」と感じる人も少なくないと思いますが、まさにこれら星座が名付けられた背景の多くは、
古代・中世のヨーロッパ神話に起因するものが多いです。
例えば、
が起源だと言われます(もちろん諸説ありますが)。
日本人が幼いころから「桃太郎」や「浦島太郎」といった童話に触れて育つのと同様、欧米諸国(特にヨーロッパ)では幼いころからこうした神話に触れているため、必然的に星座との親和性が高くなるというのが背景にあるようです。
また、日本でも名前くらいは聞いたことがあるであろう「ギリシャ神話」は、
といった具合に、天体にまつわるストーリーが多く、12星座においてもそれぞれストーリーがあると考えると、より一層親近感が湧くかもしれません。
また、ギリシャ神話のシナリオで多いのが
ゼウスやヘラによって星座にされる
というパターンです。
例えば、12星座のなかでも「なぜ率」が高い蟹座においては、英雄ヘラクレスがうみへび座のヒドラと戦っているとき、ヘラクレスの足元にたまたま蟹が現れ、その戦いのなかで
ヘラクレスによって踏みつぶされてしまったのを女神ヘラがねぎらって星座にした
というのが由来だそう。
蟹座にはそんな奥深いストーリーがあったのですね・・・
せっかくなので、自身の星座の起源や由来などを調べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。
こうした神話や言い伝えが、古くから欧米では浸透しているため、日本人以上に星座占いが身近なものになっているのでしょう。
各星座にはギリシャ神話のストーリーがあることは理解できましたが、12星座以外にも天体には様々な星座が存在するのに、
なぜ今の12星座が割り当てられたのでしょうか?
冒頭でお伝えしたように、星座占いにおける星座は天体の星座とは別物ではあります。
とはいえ、星占いで用いられる星座以外にも、オリオン座やカシオペヤ座など、有名な星座は数多く存在するのに、なぜ今の12星座が星座占いのサインに採用されたのでしょうか?
実は、12星座においては元々星占いのために用いられた訳ではなく
こよみを知るための手段として用いられたもの。
分かりやすく言えば、「○○座が真上に見える時期は農作物の種まきの時期」、「〇〇座が真上に見える時期は農作物の収穫時」といった判断に活用されていたのです。
その時の星の配置を見て名付けられたのが星座であり、今から数千年前以上も昔のメソポタミア文明自体の話となります。
星座が12宮に限定されているのは、
太陽の通り道である黄道帯に沿って12の星座領域を移動するから
で、これらを黄道十二星座群などと呼びます。
奇しくも1年間が12か月に設定されている点や、干支も十二支である点は、何かしら運命的なつながりがあるのかもしれません。
現代における星座占いは、こうした歴史的背景とは若干逸脱してしまっている点は否めませんが、星座占いにおいて無視できないのが
太陽の位置と自身の星座との位置関係
となりますので、星座占いの本質を追求するなら、その位置関係を把握することができるホルスコープチャートなどを作成したりと、リーディングのテクニックや活用法を磨き上げていくと良いでしょう。
星座占いは、西洋占星術の簡易版と言われていますが、歴史や西洋神話を紐解くことで、実に奥深い占術のひとつだという認識を深めることが大切なのです。
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